著者
戸谷 友則
出版者
一般社団法人日本物理学会
雑誌
日本物理學會誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.62, no.1, pp.23-29, 2007-01-05
参考文献数
12
被引用文献数
1

超高温プラズマの火の玉として誕生した宇宙は,誕生後およそ40万年で水素原子核と電子の再結合が起こり,中性化したと考えられている.しかし,現在の宇宙に存在する水素原子のほとんどは再び電離されていることが知られている.何らかの過程で再び電離状態に戻ったのである.これを「宇宙の再電離」と呼び,宇宙誕生後10億年よりは昔に起こったことが分かっているが,具体的な時期や原因は不明で,初代天体形成と関連して宇宙論の重要問題の一つである.近年,目覚ましい観測技術の進展による多面的なアプローチで,再電離の手がかりが少しずつ増えてきている.すばる望遠鏡による日本の貢献なども交えて最近の状況を紹介する.
著者
佐藤 文衛 神戸 栄治 安藤 裕康
出版者
一般社団法人日本物理学会
雑誌
日本物理學會誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.59, no.11, pp.751-760, 2004-11-05

1995年の太陽系外惑星(以下,系外惑星)の発見は,人類史上に燦然と輝く大発見であった.その後,現在までに約120個の系外惑星が発見され,驚くべき多様性に富む姿が明らかになってきた.我々日本のグループも2001年に系外惑星探索を始め,昨年,日本初の系外惑星の発見に成功した.これらの発見を支えているのは,恒星のわずか数ms^<-1>のふらつきをとらえる視線速度精密測定技術の目覚しい進歩である.最近,視線速度測定精度はついに1 ms^<-1>の壁を突破し,いよいよ地球型惑星の検出を視界にとらえ始めた.第2の地球に会える日は着実に近づいている.
著者
菅野 暁
出版者
一般社団法人日本物理学会
雑誌
日本物理學會誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.45, no.4, pp.269-270, 1990-04-05
著者
牧 二郎
出版者
一般社団法人日本物理学会
雑誌
日本物理學會誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.38, no.6, pp.i-ii, 1983-06-05
出版者
一般社団法人日本物理学会
雑誌
日本物理學會誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.32, no.9, pp.(i)-(ii), 1977-09-05
著者
廣池 和夫
出版者
一般社団法人日本物理学会
雑誌
日本物理學會誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.42, no.4, pp.388-389, 1987-04-05

1 0 0 0 確率冷却

著者
片山 武司 徳田 登 野田 章
出版者
一般社団法人日本物理学会
雑誌
日本物理學會誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.40, no.9, pp.676-687, 1985-09-05

確率冷却 (スト力スティック冷却) は, イオンビームの位相空間内での密度を増加させる方法の一つである. リウヴィルの定理を破る, 加速器物理学上の新しい発見であるとして, 発明者の S. van der Meer は1984年度ノーベル物理学賞を受賞した. 確率冷却法の原理及び実験装置を, 東大核研での実験結果をもとに解説する.
著者
中村 伝
出版者
一般社団法人日本物理学会
雑誌
日本物理學會誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.34, no.10, pp.827-829, 1979-10-05
著者
有馬 朗人
出版者
一般社団法人日本物理学会
雑誌
日本物理學會誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.41, no.12, pp.i-ii, 1986-12-05
著者
高山 一
出版者
一般社団法人日本物理学会
雑誌
日本物理學會誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.64, no.2, 2009-02-05
著者
岡村 圭祐
出版者
一般社団法人日本物理学会
雑誌
日本物理學會誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.65, no.1, pp.44-45, 2010-01-05
被引用文献数
1
著者
クイン ヘレン 坂東 昌子
出版者
一般社団法人日本物理学会
雑誌
日本物理學會誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.60, no.11, pp.881-885, 2005-11-05

ヘレン・クイン(Helen Quinn)さんは, 2004年の米国物理学会の会長だった方である.その前年も女性(Myriam Sarachik)が会長だったので, 米国物理学会では2年連続して女性が会長だった.ヘレンさんは, 昨年10月7日東大駒場で開かれた男女共同参画学協会連絡会設立2周年記念シンポジウムで講演されるはずだったが, 折悪しくお父上を亡くされ, 来日が不可能になってしまった.そのため当日は急遽, 筆者が講演内容を紹介することになった.ここに紹介するのはそのときの予稿ともいうもので, シンポジウム当日参加者に配布された資料集(品切)に原文とその訳が並べて収録されていたものである.今回, 男女共同参画学協会連絡会(http://annex.jsap.or.jp/renrakukai/)の許可を得て, ここに再録することにした.日本語訳は坂東が担当したが, 男女共同参画推進委員会の委員の方々や, コメンテーターの方に, わからないことを教えてもらった.ここでお礼申し上げる.なお, 彼女は本年京大基研に来られる予定があり10月17日には京大女性教員懇話会も協力して公開講演会が開かれる.昨年の男女共同参画学協会連絡会設立2周年記念シンポジウムでのヘレンの講演原稿に勇気づけられた人は多い.物理学がより豊かな発展に向けて羽ばたくために, 女性がどのように活躍するのか, そしてそれがどのようにして可能になるのか, その一端を知ることができるのではないだろうか.世界物理年を迎えた今年, この機会に, 講演内容を学会誌に再録するのも意義深いのではないか, そう考えて, このたび紹介することとした.(坂東昌子)
著者
後藤 英一
出版者
一般社団法人日本物理学会
雑誌
日本物理學會誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.12, no.8, pp.387-389, 1957-08-05