著者
菊地 みほ
出版者
日本福祉教育・ボランティア学習学会
雑誌
日本福祉教育・ボランティア学習学会年報
巻号頁・発行日
vol.8, pp.104-126, 2003-12-06

新しい教職課程科目である「福祉科教育法」が開講されてから二年あまりが経過した。来春には「福祉科教育法」第一期受講生が卒業を迎えることになる。筆者は2001年度より、首都圏内の社会福祉学科を有する大学において「福祉科教育法I・II」を担当、今年度は第三期生と共に授業に臨んでいる。本稿では、スタートしたばかりのこの新しい科目のあり方を考える一つの材料として、自らの二年あまりの授業実践をふりかえり、その成果と課題について整理する。さらに長沼実践との比較検討を行った上で、「福祉科教育法」の今後の課題について、若干の考察を試みたい。