出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.744, pp.123-127, 1999-05-31

NTTドコモがシチズン時計と共同開発することになったポケベルへのメッセージ送信用端末「メッセージボード」は,発売時期を半年先に控えその原型が出来上がりつつあった。そんな最中, NTTドコモ側の開発担当者2人が,突然の人事で別の部署へと異動になってしまう。 「ようやく製品イメージが見えてきたな」。 1997年の夏。
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.834, pp.65-70, 2002-11-04

経済産業省が東アジアの技術力について報告した「技術調査レポート(海外編)第1号」によれば,「モノ作り」で日本とほぼ同等の技術力を持つとされた国は韓国と台湾だという。一方で急速に成長している中国については,産業技術の開発力は未成熟とし,同報告書におけるモノ作りの技術力を表す指標は,現在のところ比較的低い値にとどまっている注1)。
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.940, pp.130-137, 2006-12-04

2003年4月にソニーが新たな調達制度の運用を始めたことを皮切りに,エレクトロニクス業界は環境規制の名の下で大きな混乱の渦に巻き込まれた。サプライ・チェーンや分析体制の見直し,RoHS指令に向けた代替技術の開発など幾多の試練に多大な労を費やした。
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.818, pp.51-56, 2002-03-25

コンテンツ所有者あるいはコンテンツ配信事業者から特許使用料を徴収する——。特許管理会社が提示したMPEG—4 Visualのライセンス案が,物議を醸している。ネット時代における標準規格の特許戦略の難しさを象徴することとなった。 「予想外の内容に驚いた。こんなライセンス体系では,到底受け入れられない」——。
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.795, pp.118-121, 2001-05-07

「土日もなく昼も夜も働きづめ」,「1日2時間の睡眠で頑張っている」——激化する競争のあおりをもろに受け,携帯電話機用ソフトウエアの開発現場は,猫の手を借りてもまだ足りない状況にあるという。携帯電話機メーカとそのアウトソーシング先に対する多くの取材から浮かび上がった内実を,1人のソフトウエア技術者の1日として再構成した。
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.1029, pp.59-67, 2010-05-03

薄型テレビは家電の華である。各メーカーは最新技術を投入し,高画質化や3次元(3D)対応などを競っている。一方で,ネットワーク化の進展によってテレビの性質は大きく変化しつつある。それを象徴する二つのニュースが,2010年2〜3月に世界を駆け巡った(図1)。 2010年2月22日,米Wal-Mart Stores, Inc.がオンライン映画レンタルを手掛ける米VUDU, Inc.の買収を発表した1)。
著者
片山 幹雄
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.977, pp.30-33, 2008-05-05

片山氏の社長就任から1年たった2008年4月,シャープは大幅な組織変更を実施した。その目玉となるのが,研究開発体制の強化である。いわゆる中央研究所のような役割を果たす部門となる「研究開発本部」を新設した。この組織変更には,技術者として歩んできた片山氏自身の経験に基づく,さまざま思いが見え隠れする。─今回の組織変更で研究開発本部を新設した狙いは。
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.1067, pp.84-87, 2011-10-17

1980年代に栄華を極めた日本の半導体産業は、1990年代以降、急速に国際競争力を失った。一つの要因とされるのが、日米政府が1986年に締結した「日米半導体協定」である。1996年、日本の半導体業界を代表してこの協定の終結交渉に臨んだのが、牧本次生氏だ。日立製作所で半導体事業を率い、後にソニー専務などを務めた"ミスター半導体"の異名を取る人物である。
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.1164, pp.47-49, 2016-02

イベント会場では、NB-IoTの送受信ICとモジュールも出展していた。2016年に登場予定の「第2世代品」も展示されるなど、部品メーカーなどによる開発が急ピッチで進んでいることをアピールしていた。 Huawei社が出展したNB-IoT向け送受信ICは、英Neul社の開発品だ。
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.1174, pp.12-15, 2016-12

PS4の2.28倍にとどめたとはいえ、GPUの処理性能を高めた分、ProのメーンSoCの消費電力はPS4の「およそ2倍」(SIE ハードウェアエンジニアリング&オペレーション本部 ハードウェア設計部門 部門長の赤澤亨氏)になった。実際、Pro本体の定格電力も315WでPS4の定格電…
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.868, pp.227-231, 2004-03-01

会社の設立から4年以上がたった2001年後半,米NuCORE Technology Inc.のLSIを搭載したデジタル・カメラが登場した。松下電器産業の「LUMIX DMC—F7」である。いの一番にNuCORE社のLSIを採用した日本ビクターのデジタル・カメラ事業が,松下電器産業に吸収された流れで生まれた製品だった。
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.900, pp.138-141, 2005-05-23

数日前までの真夏を思わせる陽気は影を潜め,目と鼻の先にある海からはかすかな潮の香りとともに秋風が吹いていた。1999年9月18日。JR京葉線の海浜幕張駅から幕張メッセに向かう道には朝から,一筋の急流のようにあふれんばかりの人の波ができていた。われ先に歩を進めるのは,その日から一般公開が始まった「東京ゲームショウ '99秋」の来場者たちである。
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.869, pp.128-130, 2004-03-15

折り畳み式ばかりが目立つ携帯電話機。しかしここにきてリボルバー式の機種が1つ,また1つと増えている。実はこれが,携帯電話機にシリアル・インタフェースが入るキッカケをつくる。 リボルバー式携帯電話機のヒンジ部には,キーパッドやメイン・ボードを備える本体と液晶パネルを結ぶ信号線が通る。
著者
Rodgers T. J. 浅見 直樹
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.872, pp.208-210, 2004-04-26

歯に衣きぬ着せぬ物言いで知られるT.J. Rodgers氏。米国半導体業界の顔として,米国議会で発言を求められることも度々ある。同氏が率いる米Cypress Semiconductor Corp.はこのところ日本における売上高を急速に伸ばしているという。デジタル家電に沸く日本市場への戦略と,エレクトロニクス業界における日米関係の現状をどう見ているのかを聞いた。
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.818, pp.203-207, 2002-03-25

1997年10月6日〜10日。JR京葉線の海浜幕張駅前は,幕張メッセへと向かうエレクトロニクス業界の関係者でごった返していた。彼らのお目当ては,エレクトロニクス業界で国内最大規模の展示会「エレクトロニクスショー'97」である。 その中で最大級の面積を占める松下電器産業のブースは大音量のナレーションとBGMであふれていた。
著者
Thakkar Shreekant
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.991, pp.30-32, 2008-11-17

─MID(mobile internet devices)向けプラットフォームのアーキテクトとして,あなたが考えるMIDの将来像とはどのようなものなのでしょうか。 世界で最も多くの人が利用するコンピュータが,MIDのような形態のものになると信じています。これから,3G(第3世代)携帯電話サービスやWiMAXサービスなどが世界に広がり,モバイル・ブロードバンドが普及します。
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.1023, pp.94-97, 2010-02-08

Tandy RadioShackの内海信二(当時はタンディー・エレクトロニクス・ジャパン 代表取締役社長)は1985年の夏,フィンランド最大級の複合企業であるNokia Corp.のプライベート・ジェット機に乗っていた。行く先はSavonlinna(サボンリンナ)─。 フィンランド首都のヘルシンキから,北東約300kmに位置するこの町は,湖に囲まれた風光明媚な保養地だ。
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.1161, pp.68-73, 2015-11

3D Touchでは、「触れる」と「押し込む」だけでなく、「さらに強く押し込む」の3段階を判別できる。3D Touchによって、ショートカット機能を呼び出せる。これにより、なるべく片手だけで操作できるようにしているようだ。
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.949, pp.89-94, 2007-04-09

厚みはわずか11.4mm——。NTTドコモが2007年2月に発売した超薄型の携帯電話機「FOMA N703iμ」と「FOMA P703iμ」。W-CDMAに対応する折り畳み型の機種としては,世界最薄を誇る。胸ポケットにすっぽりと収まるデザインが評判を呼び,両機種とも販売店での売れ行きで首位の座を争う。果たして,その薄型デザインの中身はどのように設計されているのか。
著者
趙 章恩
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.1060, pp.100-105, 2011-07-11

Samsung Electronics社は、2020年に向けた注力分野の一つに次世代医療(医療機器、バイオ製薬)を掲げている。2020年までに、同分野に合計3兆3000億ウォンを投資する計画だ。さらに、LG Electronics社も同分野に注力すると宣言した。本稿では両社の取り組みに加え、韓国における次世代医療の動向などについて、ITジャーナリストの趙氏が報告する。