出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.760, pp.41-46, 2000-01-03
被引用文献数
1

パソコン用周辺機器インタフェースであるUSB2.0(universal serial bus)に対する期待がぐっと高まってきた注1)。1999年12月に仕様書の0.9版が固まり,2000年第1四半期には早くも,周辺機器向けのコントローラLSIが登場する見込みである1)。 USB2.0は,既存のUSB1.1と互換性を保ちながら高速化した規格である2)。データ転送速度は480Mビット/秒と40倍にも高まる。
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.742, pp.115-118, 1999-05-03
被引用文献数
1

1998年6月24日,日本アイ・ビー・エム(IBM)は,連続音声認識ソフト「ViaVoice98日本語版」を発表する。同日,ジャストシステムは音声対応日本語変換ソフト「VoiceATOK」を発表,発売時期を同年秋に定める。開発リーダの弓削和徳氏に残された時間はあと2カ月。「教授」の異名をとる植田達雄氏の活躍で,弓削氏はVoiceATOKの評価版をなんとか完成させる。 「もう帰らなきゃ」。
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.907, pp.108-111, 2005-08-29

米Lucasfilm Ltd.の面々が,どやどやと劇場に入ってきた。同社の本拠地・スカイウォーカー農場内にある,映画館顔負けの設備・Stag Theater。席に着く人々の喧噪けんそうの中,米Texas Instruments Inc.でDLP Products,Commercial Entertainment,Business Managerを務めるDoug Darrowは,じっと主役の登場を待った。
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.1165, pp.73-77, 2016-03

「米Apple社は次期iPhone向けアプリケーションプロセッサーのパッケージにFOWLPを採用する」─そんなうわさが、半導体パッケージ業界をにぎわしている。 FOWLP(Fan Out Wafer Level Package)は、半導体チップとプリント配線基板の間をつなぐ再配線層を、半導体工程…
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.736, pp.116-121, 1999-02-08

家庭向け低価格パソコンの市場を舞台とした,米Intel Corp.と互換チップ・メーカの戦い。第1ラウンドは,互換チップ・メーカの圧勝に終わった。ただしその互換チップ・メーカも,安穏としてはいられない。家庭市場で「眠れる獅子」を起こしてしまった以上,その逆襲に備える必要がある。「Intel社は,10発の魚雷を撃ち込まれても,平然と進み続けている巨大戦艦のようなもの。
著者
町田 勝彦
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.935, pp.169-172, 2006-09-25

——2006年8月に,世界最大となる第8世代(2160mm×2460mm)のガラス基板を使う亀山・第2工場が立ち上がりました。当初の予定より2カ月前倒しで稼働したことになりますが,立ち上げは順調だったのでしょうか。 うまく進みましたよ。想定していた以上に順調でした。私の表情を見てもらえば,順調だったことが分かるでしょう。
著者
服部 倫卓
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.956, pp.137-140, 2007-07-16

ロシアの家電市場が急成長を続けている(図1)。2006年の市場規模は前年比で約15%拡大し,150億米ドル相当に達した。旧ソビエト連邦が解体される直前の1990年と比較すると,15倍に成長した計算になる。 この市場規模に関する数字は,家電業界を束ねる「ロシア家電・コンピュータ製品販売・製造企業協会(RATEK)」が推計し,2007年4月に発表したもの。
著者
Pirjanian Paolo 竹居 智久
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.1115, pp.63-66, 2013-08-19

家庭用ロボット掃除機「Roomba」(ルンバ)のヒットや、福島第一原子力発電所の建屋内調査での遠隔操作型多目的ロボット「PackBot」の利用など、米iRobot社はロボットの先進メーカーとしての地位を固めつつある。ロボット・メーカーとしての同社の強みはどこにある…
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.912, pp.51-58, 2005-11-07

1954年にわずか17台の乗用車を東京・日比谷公園に展示して始まった東京モーターショー。それから半世紀がたった「第39回東京モーターショー」には,239社と5政府,1団体が出品し,世界初披露となる車両が79台も出展される世界的なショーに成長した。
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.1067, pp.73-79, 2011-10-17

世界中で開発ブームが巻き起こっている電気自動車(EV)─。2011年9月13〜25日にドイツで開催された「フランクフルト・モーターショー(Internationale Automobil-Ausstellung:IAA)2011」でも、自動車メーカー各社が世界初披露となるEVのコンセプト・カーを出展し、市場投入の準備を着々と進めていた。
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.1018, pp.71-78, 2009-11-30

2009年11月,Apple社の「iTunes App Store」において,取り扱うアプリケーション・ソフトウエアの種類が10万種を突破した。ダウンロード数は20億本に達している。これらをきっかけに,多数の企業が「アプリ・ストア」の事業立ち上げに殺到している。この動きは携帯電話業界にとどまらず,テレビなどほかのプラットフォームにも影響を与えそうだ。
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.939, pp.132-135, 2006-11-20

「これはちょっとやばいぞ」。米国からの帰路に就いた機内で,ウィルコム 営業開発部 企画マーケティンググループ 課長補佐の須永康弘は「W-ZERO3」開発プロジェクトの先行きに言い知れぬ不安を覚えていた。W-ZERO3はウィルコムとシャープ,米Microsoft Corp.が共同開発して2005年12月に発売した携帯情報機器(PDA)型のPHS端末である。須永はウィルコム側でW-ZERO3の企画を担当した人物だ。
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.940, pp.142-145, 2006-12-04

「ただいま大変混雑しています。W-ZERO3の試用をご希望のお客様は,しばらくお待ちください」——。2005年10月26〜29日に千葉・幕張メッセで開かれた展示会「WPC EXPO 2005」で,ウィルコムとシャープのブースはちょっとしたパニックに陥っていた。前週の10月20日に発表された「W-ZERO3」の初代機「WS003SH」にとって,初の一般向けのお披露目になったからだ。
著者
吉村 章
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.1023, pp.21-24, 2010-02-08

壁一面に並べられた液晶テレビに,特価を強調する派手な値札,デジタル・カメラのタイム・セールによる客の勧誘。家電量販店なら日本でもごく当たり前の風景だが,実は店頭ではない。
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.827, pp.69-76, 2002-07-29

1984年,アナログ記録の家庭用VTR誕生。1989年,デジタル記録のDAT登場。1990年代半ば,DVDプレーヤが発売される一方で,パソコンでもDVDの再生が可能に。家庭用の新たなエンターテインメント機器が生まれるたびに,エレクトロニクス・メーカーとコンテンツの提供者は,違法コピーの問題をめぐり対立してきた。
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.1056, pp.70-73, 2011-05-16

「監視カメラ市場と車載ディスプレイ市場なら、我々の強みを発揮できるかもしれない」 テレビ放送のアナログ信号をデジタル信号に変換する、1チップIC(ビデオ・デコーダIC)を開発した米Techwell社。これまで専ら取り組んでいた液晶テレビ向けだけでなく、監視カメラや車載ディスプレイへの採用増を目指し、新市場に積極的に乗り込んでいった。
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.885, pp.132-139, 2004-10-25

あたかも地球が彗星の尻尾をかすめたとき,夜空に数多の流れ星が輝くように。米国で,次から次に音楽配信サービスが登場している(図1,表1)。2004年5月に米Sony Corp. of Americaが参入。2004年9月には,米Microsoft Corp.,米Yahoo!Inc.,英Virgin Group Ltd.と,各界の大物企業が続々と名乗りを上げた。
著者
鎌田 俊英
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.926, pp.121-128, 2006-05-22

印刷で作るディスプレイ向けに開発してきた材料や印刷に関する要素技術は,その他のさまざまな有機エレクトロニクス素子の開発にも応用できる。今回は,そうした素子について,開発指針から動作結果までの一部始終を解説してもらう。
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.1156, pp.40-43, 2015-06

第2部:事例編ディープラーニング技術を活用するのはGoogle社やMicrosoft社といった米国企業ばかりではない。日本の企業の中にも、いち早く商用化する企業が出始めた。小売り店舗などでの人の流れの画像認識に応用したABEJA、ニュース閲覧アプリでのトピック分類に応…