出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1661, pp.92-95, 2012-10-08

「さすがに、この冬はつき合い切れない。我々は我々の商売をする」。大手百貨店の幹部はこう打ち明ける。 今夏、百貨店業界で大きな波紋を呼んだバーゲンの「後ろ倒し」。三越伊勢丹ホールディングスの大西洋社長が口火を切り、夏のバーゲン開始時期を遅らせる取り組みが始まった。 大西社長の狙いは、百貨店業界とアパレル業界の正常化にあった。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1090, pp.35-38, 2001-05-07

このごろ人に渡す名刺には、何の肩書もない。週に1度、月曜日にだけ、都内・新大手町ビルにある野村総合研究所に出てくる。経験豊富な秘書こそ1人ついているけれど、自室があるわけではない。大きめの応接室をその日だけ、自分用に使っているようだ。 株式の買い上げ計画が再び議論され、相場てこ入れ策が云々される中、田淵にはどんな思いが去来したか。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1013, pp.84-88, 1999-10-25

9月に台湾で発生した大地震は、1995年の阪神・淡路大震災以来、日本の社会に改めて地震の恐ろしさを見せつけた。近代建築物が倒壊し、死者は2000人を超えた。台湾中部大地震は、南北に走る断層がずれたために起こった。内陸直下型地震と呼ばれ、阪神大震災と同じ型の地震だ。 深刻な被害をもたらす地震がいつ、どこで起きるか。日本では様々な地震予知が研究されてきた。
著者
佐々木 伸
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1170, pp.127-130, 2002-12-09

米映画のテーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)」を巡っては、今年の夏以降いくつもの不祥事が表面化しました。 そのため、USJの運営会社であるユー・エス・ジェイ社長だった阪田晃社長が辞任し、代わりに私が10月23日付で社長となりました。従って、私の使命は、一にも二にも失墜してしまったUSJに対するお客様の信頼を回復することだと思っています。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1093, pp.el8-11, 2001-05-28

3月の開業以来、大賑わいを見せる大阪市のユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)。JR桜島線ユニバーサルシティ駅からUSJの入り口に向かう途中に、ショッピングゾーン「ユニバーサル・シティウォーク大阪」が広がる。その支配人が中島利雄だ。2000年5月までダイエー社員だった。「沈みかかった船から逃げ出したなんて言う人もいますけど、そうではないんですわ」。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1561, pp.56-60, 2010-10-11

NTTから分社独立して以来、22年連続での増収及び営業黒字を確保してきたNTTデータ。3年前には連結売上高が1兆円を超えた会社が今、悲壮な覚悟を秘めて改革に挑んでいる。テーマは、社員教育。「人材強化は世界で戦うための最低限の義務であり生命線」と山下徹社長は言い切る。 NTTデータには、海外市場に目を向けざるを得ない事情がある。1つは収益構造の変化だ。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1445, pp.38-41, 2008-06-16

ユニリーバやハイネケンなどの国際企業を擁するオランダは、農産物の輸出額が米国に次いで世界2位という食の大国だ。 ただ、食料自給率は58%(2003年)と先進国の中で下位(26ページのグラフ)。加えて食料生産を巡っては日本以上にハンディを抱える。国土は狭く、九州と同程度しかない。畜産の命綱とも言える穀物の自給率は24%。低いと言われる日本を3ポイント下回る。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.861, pp.88-90, 1996-10-14

イントラネット技術の要,ファイアウオールの先駆者。マイクロソフト,ソフトバンク,NTTなど大企業と提携。何事にも前向きな姿勢と,先を読む先見性が事業成功のカギ。飾らず人間味あふれる性格で,周囲から慕われる。分社化と新技術の普及を通じ,社会貢献を追求していく。「さあ,走ろう」──。営団地下鉄丸ノ内線の新高円寺駅。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1164, pp.134-136, 2002-10-28

1958年、東京・池袋の繁華街にオープンした「大戸屋食堂」。ここの定食で胃袋を満たした無数の学生やサラリーマンの誰一人として、どこにでもありそうなこの定食屋が外食業界の中でも注目を集める企業に変貌を遂げるとは想像すらしなかったろう。 ただ1人、今の姿を思い描き続けてきた人物がいる。
著者
Somavia Juan
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1134, pp.170-173, 2002-03-25

問 2001年9月11日の同時多発テロの影響もあって、世界中で雇用環境が悪化しています。昨年10月に国際労働機関(ILO)は「世界的な雇用危機」を宣言しました。 答 世界的な状況を数字を挙げて説明しましょう。1990年代初頭、1億人の失業者がいました。ところが今世紀初めにはついに2億人に達しました。そして、昨年9月11日の惨劇により、特に米国での経済活動は停滞しました。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1517, pp.37-39, 2009-11-23

10月中旬、ローソンの人事担当の日野武二シニアマネジャーは、まだ蒸し暑いベトナムのハノイにいた。 面談の相手はベトナムの優良大学などから集めた学生十数人。皆日本で学ぶことを望んでいる。ローソンはこうしたベトナム人学生を選び、留学資金を援助する奨学金制度を昨年から始めた。昨年は2人に支給、今年も数人を選ぶ考えだ。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1547, pp.41-45, 2010-06-28

4月30日、蒸し暑いインドの首都ニューデリー。最高級ホテルの会場で、日本企業連合がインド西部で進める環境配慮型の都市整備事業の覚書が交わされた。日本側は直嶋正行・経済産業相を筆頭に、東芝の佐々木則夫社長、三菱重工業の佃和夫会長など官民の関係者がずらり。総額4000億円を超える事業だけに、参加者からは興奮気味の声が聞かれた。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1167, pp.122-124, 2002-11-18

携帯電話からインターネットへの接続サービスを世界で初めて実用化したNTTドコモの「iモード」。そのユーザー数は、2002年10月半ばに、ついに3500万に達した。1999年2月のサービス開始からわずか3年と8カ月、1つのサービスの普及ペースとしては驚異的な速さと言ってよい。 この迅速な普及はドコモの業績に大きく貢献している。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1220, pp.36-39, 2003-12-08

「主婦が発する『これ、スーパーの惣菜なのよ』という言葉のニュアンスを、前向きな意味合いに変えたい」(イオンの堀井健治デリカ商品本部長)──。総合スーパー「ジャスコ」などでEDLP(毎日低価格)戦略を進めているイオンが、2002年度スーパー売上高日本一の威信をかけて、中食でも総力戦を仕掛ける。
著者
鵜飼 秀徳
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1740, pp.79-81, 2014-05-12

滝つぼの水槽は、「川底」が観察位置。頭上の水槽を仰ぎ見ると、落水で生まれた泡が渦巻き、流れにのまれまいと渓流魚が巧みにヒレを操っている。魚が生息する自然環境のありのままの姿を、1つの水槽に再現した。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.866, pp.36-40, 1996-11-18

ソニーのデジタル事業戦略は,子会社なくして成り立たない。ソニースピリットが親より濃い精鋭集団が,新技術を相次ぎ生み出す。子会社採用の研究者が親会社に移籍,スピリットの逆流が始まった。「ソニーの技術者はみんな,木原さんの研究所に採用してもらって,こちらにいただきたいくらいです」。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1390, pp.44-46, 2007-05-07

趣味のスキューバダイビングを楽しみながら南の国でセミリタイア生活を送れたら…というわけである。 サラリーマンなら一度は思い描く願望、と言うのはたやすいが、現実には「空想」の類だった。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1424, pp.38-40, 2008-01-14

下のグラフを見てほしい。これは、売上高1000億ドル、500億ドルを超える企業の推移を示したものだ。 米「フォーチュン」の「グローバル500」によると、売上高1000億ドル超の企業は2000年度には16社。それが、2006年度には30社にほぼ倍増した。売上高の基準を500億ドルに下げれば、51社が121社とその傾向はより鮮明になる。10兆円、5兆円を軽く超える企業が次々と生まれている。
著者
三木谷 浩史
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1546, pp.148-150, 2010-06-21

楽天が戦う舞台は、米国で始まり、米国企業が牽引してきたインターネット産業だ。この分野で、過去、海外で成功した日本企業はない。三木谷浩史が国内で10年以上かけて作り上げたビジネスモデルは、これから世界市場の洗礼を受ける。だからこそ、いやが上にも楽天に注目が集まる。三木谷が描く楽天の未来像。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1318, pp.50-53, 2005-11-28

「吠えない番犬」と揶揄されてきた公正取引委員会が、急速に力をつけている。小泉純一郎首相と、女房役の竹中平蔵総務相が進める構造改革路線を追い風とし、企業の談合や独占行為に激しく噛みつき始めた。来年1月の独占禁止法改正でさらに権限を拡大することになる公取委。競争政策を司る日本経済の番犬は、今やすべての日本企業にとって無視できない存在になった。