著者
濱口 彰宏 藤本 正夫
出版者
日経BP社
雑誌
日経メディカル (ISSN:03851699)
巻号頁・発行日
vol.33, no.12, pp.69-72, 2004-12

医療機関の警備の手薄さを突いた犯行がここ数年目立つようになり、その手口も巧妙になっている。従業員だけでなく患者までもが被害に巻き込まれる恐れのある医療機関においては、特に自主的な対策強化が望まれる。日本ロック工業会に聞く 2004年1〜9月に、東京都内の病医院で発生した刑法犯は1200件以上に上る。
著者
吉良 伸一郎 山崎 大作 井田 恭子
出版者
日経BP社
雑誌
日経メディカル (ISSN:03851699)
巻号頁・発行日
vol.36, no.1, pp.44-57, 2007-01

大学医局の医師引き揚げによる人手不足や納得のいかない警察の介入など、勤務医の労働環境が急速に悪化。病院勤務医が"戦線離脱"して開業に向かい、都市部の病院の基幹部門でも診療機能の縮小、停止の動きが顕在化してきた。 日本の医療を崩壊に導いたものを浮き彫りにするとともに、「再生」へのシナリオを検証する。
出版者
日経BP社
雑誌
日経メディカル (ISSN:03851699)
巻号頁・発行日
vol.45, no.8, pp.16-18, 2016-08

被告側の奈良県も、過酷な勤務状況という認識は持っているようだ。奈良県立医科大学に地域枠を設定するなど、人材確保に努めてもいる。実際に産婦人科医の人数は増えたが、まだ交代制の勤務は実現していない。
出版者
日経BP社
雑誌
日経メディカル (ISSN:03851699)
巻号頁・発行日
vol.32, no.5, pp.44-47, 2003-05

ALLHATでは、利尿薬の効果がその後に登場した降圧薬に劣らないことが示された。この結果を受け、利尿薬の処方がわが国でも増えつつある。一度は"戦力外通告"を言い渡された薬の復活劇が始まった。 高血圧治療の第一選択薬は利尿薬とすべきだ—。
出版者
日経BP社
雑誌
日経メディカル (ISSN:03851699)
巻号頁・発行日
vol.44, no.12, pp.16-18, 2015-12

梅毒の報告数が過去10年間の最多記録を更新した。男性の同性間性的接触例が主だったが、異性間性的接触例も増え、女性の患者も急増中だ。先天梅毒も目立つ。多彩な症状のために、様々な診療科で見逃されている現実も見えてきた。
著者
竹中 郁夫
出版者
日経BP社
雑誌
日経メディカル (ISSN:03851699)
巻号頁・発行日
vol.34, no.11, pp.173-175, 2005-11

■相談メモ 近いうちに医療訴訟の被告側証人として法廷に立つ予定なのですが、ある知り合いの医師は、患者側の弁護士から厳しい尋問をされ、ずいぶんつらい思いをしたと言っていました。私も弁護士からどのような追及をされるのか不安です。心の準備として、何か注意すべきポイントがあれば、教えてください。
著者
平井 利明
出版者
日経BP社
雑誌
日経メディカル (ISSN:03851699)
巻号頁・発行日
vol.36, no.5, pp.144-146, 2007-05

スタッフのミスが重なり、2人の患者が入れ違ったまま手術が行われました。最高裁は、医師らの注意義務違反を認めつつも、病院のチェック体制が整備されていれば、医師の責任は問わないと判断する余地を残しました。事件の概要 1999年1月11日、2件の手術が公立大学病院で予定されていた。
著者
桑原 博道
出版者
日経BP社
雑誌
日経メディカル (ISSN:03851699)
巻号頁・発行日
vol.45, no.11, pp.100-102, 2016-11

変形性頸椎症の手術を受けた患者に脊髄損傷が生じ、四肢・体幹機能障害を負いました。裁判所は術前のリスクに関する説明義務違反を認める一方で、説明義務違反と障害発生との因果関係を否定し、比較的少額の慰謝料の支払いを命じました。桑原 博道 仁邦法…
著者
間壁 さよ子 諏訪 美智子
出版者
日経BP社
雑誌
日経メディカル (ISSN:03851699)
巻号頁・発行日
no.418, pp.166-168, 2002-09

「学習院女子部中等科時代は,生物と世界史が好きで,図書室にある膨大な数の古典から現代文学までを乱読する文学少女だった。けれども,その時既に,花嫁修業に励む同級生をよそに,医師になろうと決めていた。医学部合格の知らせを受けた時は最高にうれしかった」。
出版者
日経BP社
雑誌
日経メディカル (ISSN:03851699)
巻号頁・発行日
no.402, pp.67-69, 2001-05

ディスポーザブル(単回使用)器材に関する調査によれば,感染リスクに不安を抱きつつも,多くの医療機関でこの種の器材が再使用されている。米国では食品医薬品局が厳しいガイドラインを作成した結果,来年以降,病院でのディスポ器材の再使用は実質的に不可能となる。わが国も,いつまでも野放し状態を続けているわけにはいかない。
出版者
日経BP社
雑誌
日経メディカル (ISSN:03851699)
巻号頁・発行日
no.419, pp.47-50, 2002-10

2004年度から必修化される医師の卒後臨床研修。総合診療方式による研修を柱とする新制度の骨格がこのほど固まった。だが,縦割りの診療科をローテーションするだけの現行の総合診療方式には問題が多く,基本的診療能力の獲得は容易ではない。むしろ救急外来の当直を必須とした内容をどう組み込むかにその成否がかかっている。
出版者
日経BP社
雑誌
日経メディカル (ISSN:03851699)
巻号頁・発行日
vol.46, no.4, pp.12-14, 2017-04

安全性が確認できた量を上限に摂取を続け、半年ほどたったら次のステップとしてより多い総負荷量での経口負荷試験を行うケースが多い。海老澤氏は、「摂取量を増やす際には、改めて経口負荷試験を行って安全性を確認するのが望ましい」と話す。ただし、「中…
出版者
日経BP社
雑誌
日経メディカル (ISSN:03851699)
巻号頁・発行日
vol.46, no.2, pp.22-24, 2017-02

同大医学部の1次試験は、理科2科目(200点)、数学(150点)、英語(200点)、小論文(段階評価)。英語の比重が高いのは教育ポリシーに照らしてうなずけるが、理数系科目の対策に重点を置く多くの医学部受験生とはマッチしづらくなるという見方が予備校関係者…
著者
田邉 昇
出版者
日経BP社
雑誌
日経メディカル (ISSN:03851699)
巻号頁・発行日
vol.46, no.4, pp.81-83, 2017-04

患者は当時41歳の男性。2009年3月3日に後頭部痛を主訴に受診し、2cm大の松果体腫瘍および閉塞性水頭症と診断され、3月25日午前9時53分から午後6時23分まで、後頭部開頭による腫瘍切除術を受けた。 右後頭葉と大脳鎌、小脳テント間の剥離を進め、奥に進んで病変部…
出版者
日経BP社
雑誌
日経メディカル (ISSN:03851699)
巻号頁・発行日
vol.39, no.8, pp.50-53, 2010-08

過去の健康被害による訴訟や副反応への抵抗感など、様々な要因がからみ合い"ワクチン後進国"となっていた日本。しかし近年、新たなワクチンが承認され、ワクチンに対する理解が進んでいる。積極的に接種を推し進めてこなかった行政も変わりつつある。 海外で承認され広く使われているワクチンが未承認で使えない、公的負担で接種できるワクチンが少ない──。
出版者
日経BP社
雑誌
日経メディカル (ISSN:03851699)
巻号頁・発行日
vol.39, no.3, pp.53-55, 2010-03

過去20年間で最多となった2009年の医療機関の倒産。特に目立ったのが診療所の破綻だ。過大な設備投資や放漫経営といった従来のパターンに加え、経営環境の悪化に直面して行き詰まった例も出ている。 東京商工リサーチによれば、2009年に発生した医療機関の倒産は59件。平成になって最多を数えた07年の52件を7件上回った(図1)。
著者
川根 博司
出版者
日経BP社
雑誌
日経メディカル (ISSN:03851699)
巻号頁・発行日
no.407, pp.127-129, 2001-10

◎喫煙と関連の強い重要な呼吸器疾患として,肺癌と慢性閉塞性肺疾患(COPD)が挙げられる。最近では,新しい喫煙関連疾患として急性好酸球性肺炎が注目されている。◎喫煙者の肺癌リスクは,非喫煙者に比べ数倍〜10数倍高い。喫煙は,COPD発症の危険因子の80〜90%を占める。◎タバコを途中で止めれば,肺癌やCOPDのリスクが減少し,生命予後は改善する。
出版者
日経BP社
雑誌
日経メディカル (ISSN:03851699)
巻号頁・発行日
no.372, pp.64-73, 1998-11

医学教育のあり方が講義中心の知識伝達型から,症例中心の臨床能力重点型に移りつつある。その核となるのが,「臨床クラークシップ」「チュートリアル教育」「基本的臨床能力の教育と評価(OSCE)」といった新しい教育システムだ。【臨床クラークシップ】チームの一員となり臨床技能を磨く 「少し皮疹が出ていますね。君,ここを触ってみて」—。
著者
河合 直樹 池松 秀之
出版者
日経BP社
雑誌
日経メディカル (ISSN:03851699)
巻号頁・発行日
vol.47, no.12, pp.102-107, 2018-12

昨シーズンはB型の大流行や、シーズン途中でA亜型の流行が変化するなど、予想外の展開を見せた。今冬はオセルタミビルを取り巻く環境変化や、3月に発売された新薬バロキサビルにより、治療戦略が大きく変わる。
著者
河合 直樹 池松 秀之 柏木 征三郎
出版者
日経BP社
雑誌
日経メディカル (ISSN:03851699)
巻号頁・発行日
vol.38, no.1, pp.137-139, 2009-01

抗インフルエンザ薬として、1998年にアマンタジン塩酸塩(商品名シンメトレルなど)がA型に、2001年にノイラミニダーゼ阻害薬のリン酸オセルタミビル(タミフル)とザナミビル水和物(リレンザ)がA型またはB型に保険適用となり、インフルエンザ治療は一変した。その後、日本では抗インフルエンザ薬はオセルタミビル一辺倒という時期があったが、06/07年シーズン途中から異常行動との…