著者
東野 利夫
出版者
日経BP社
雑誌
日経メディカル (ISSN:03851699)
巻号頁・発行日
vol.39, no.2, pp.183-185, 2010-02
被引用文献数
1

「九大生体解剖事件」が起こったのは、戦争末期の1945年5月です。遠藤周作さんがこの事件をモチーフに『海と毒薬』という小説を書いたので、九大生体解剖事件は『海と毒薬』のことだと思っている人がいるかもしれませんが、あれはまったくのフィクションであり、実際に起こったこととは異なります。
著者
原科 孝雄
出版者
日経BP社
雑誌
日経メディカル (ISSN:03851699)
巻号頁・発行日
no.361, pp.137-139, 1997-12
著者
石黒 敏洋
出版者
日経BP社
雑誌
日経メディカル (ISSN:03851699)
巻号頁・発行日
vol.35, no.12, pp.189-191, 2006-12

イレウスの緊急手術で麻酔を受けた患者が心肺停止になり、植物状態となりました。裁判では直接の原因をつくった麻酔科医の過失が重くとらえられましたが、手術室の実情を知る医師からは、同情の声も聞こえてきます。
著者
根路銘 国昭
出版者
日経BP社
雑誌
日経メディカル (ISSN:03851699)
巻号頁・発行日
vol.39, no.12, pp.169-172, 2010-12

インフルエンザのあらゆるウイルス株を集め分析するウイルスハンターとして活躍。WHOのワクチン推奨株を決める会議で米国案に反対、最終的に日本のデータの重要性を認めさせたこともある反骨の研究者だ。こと研究にかかわるテーマなら、誰が相手でも論争をためらわない。根路銘の気質は、米国を見返したいという強い思いが育てた。
著者
墨岡 孝
出版者
日経BP社
雑誌
日経メディカル (ISSN:03851699)
巻号頁・発行日
no.398, pp.129-131, 2001-01

◎「テクノ不安症」よりも,コンピューターにのめり込む「テクノ依存症」が深刻な問題となっている。◎インターネットに熱中する余り,会社に遅刻したり,学校を休んだりして日常生活に支障を来す「インターネット依存症」も増えている。
出版者
日経BP社
雑誌
日経メディカル (ISSN:03851699)
巻号頁・発行日
vol.44, no.6, pp.62-66, 2015-06

群馬大病院は2014年7月に事故調査委員会を設置。その報告書によると、2010年12月から2014年6月までに実施した腹腔鏡下肝切除術93例のうち、8例が術後4カ月以内の手術関連死亡だった。いずれも術者は、第二外科の肝胆膵外科グループに所属するA医師。
著者
津久井 要 山本 晴義
出版者
日経BP社
雑誌
日経メディカル (ISSN:03851699)
巻号頁・発行日
no.384, pp.133-136, 1999-11

近年,分裂病やうつ病の軽症化が指摘されるようになって久しい。1966年に軽症うつ病を本邦で最初に指摘した平沢1)は,その特徴を,受診時における症状の前景には身体症状(身体的愁訴)がみられ,うつ病特有の精神症状は背後に隠れている場合が多い入院治療を必要とするほどは重症化せず,外来治療に終始する病前性格としてはメランコリー親和型性格が多い(メランコリー親和型…
著者
増田 進 千田 敏之
出版者
日経BP社
雑誌
日経メディカル (ISSN:03851699)
巻号頁・発行日
vol.44, no.6, pp.72-74, 2015-06

沢内村の医療は一時期、全国各地で参考にされました。どんな僻地でも1人の気概を持った医師がいて頑張れば、最初の頃は行政も理解を示しサポートもしてくれます。しかし、その医師がいなくなったり、やる気をなくしたりすると、どんなに立派なシステムであ…
出版者
日経BP社
雑誌
日経メディカル (ISSN:03851699)
巻号頁・発行日
vol.39, no.9, pp.24-26, 2010-09

患者団体の要望に応え厚生労働相が治療法の保険適用を検討すると明言した「脳脊髄液減少症」。だが、診断基準は確立されておらず、髄液漏れを止める治療(ブラッドパッチ)が効かない患者も多い。 今年4月、長妻昭厚労相は、脳脊髄液減少症(低髄液圧症候群)について、「2年後の診療報酬改定で治療法の保険適用を検討する」と明言した。
著者
桑原 博道
出版者
日経BP社
雑誌
日経メディカル (ISSN:03851699)
巻号頁・発行日
vol.36, no.10, pp.165-167, 2007-10

セクハラで患者に訴えられた医師が、裁判で勝訴しました。しかし、この提訴が新聞で報じられたため、読者にセクハラの疑念を抱かれることになったとして、患者や新聞社を名誉棄損で訴えましたが、敗訴してしまいました。事件の概要 患者Aは、複数の医師から半陰陽と診断され、男性の生殖腺除去、音声形成術を受けた。
著者
原田 契一 小倉 健介
出版者
日経BP社
雑誌
日経メディカル (ISSN:03851699)
巻号頁・発行日
no.420, pp.150-152, 2002-11

「当時は航空運賃が高く,日本から米国までの往復料金は,エコノミークラスでも大卒初任給の6カ月分もした。ごく一部の人しか海外に行けないため,日本国内で生きた英語が学べる米軍関連病院の人気は高かった。私が受験した年は横須賀,立川,座間の3病院合同で試験が行われたが,合格通知が届いた時は本当にうれしかった」。
著者
徳田 均
出版者
日経BP社
雑誌
日経メディカル (ISSN:03851699)
巻号頁・発行日
vol.36, no.8, pp.123-125, 2007-08

とくだ ひとし氏1973年東大卒。癌研究会付属病院、結核予防会結核研究所を経て91年より現職。東京・新宿近郊の開業医、勤務医向けの呼吸器カンファランス「新宿呼吸器研究会」をJR東京総合病院と共催。胸部X線写真の読影においては、良性か悪性かの判断が難しい画像に時折遭遇する。そういった画像を見極めるポイントについて4回にわたり解説する。
著者
水澤 亜紀子
出版者
日経BP社
雑誌
日経メディカル (ISSN:03851699)
巻号頁・発行日
vol.40, no.11, pp.138-140, 2011-11

入院中の高齢者の爪を無理に剥がしたとして看護師が逮捕・起訴され、一審で有罪判決を受けました。これに対して控訴審で裁判所は、看護師の行為は正当で傷害罪には当たらないと判断し、無罪を言い渡しました。事件の概要 被告人は、民間病院で勤務していた看護師である。
出版者
日経BP社
雑誌
日経メディカル (ISSN:03851699)
巻号頁・発行日
vol.33, no.10, pp.26-29, 2004-10

医師臨床研修マッチングプログラム(以下、マッチング)の中間公表が9月17日に発表された。学生の市中病院への流れが昨年以上に強まる一方、1位希望の学生数が一けた台の大学病院が続出した。 マッチングでは、病院と学生の双方が、インターネット上で、採用したい学生、研修を希望する病院の順位を登録する。 この9月に、その中間公表の結果が明らかになった。
出版者
日経BP社
雑誌
日経メディカル (ISSN:03851699)
巻号頁・発行日
vol.43, no.10, pp.26-28, 2014-10

問題点を指摘する声もある今回の情報開示だが、今後も製薬企業による開示は進みそうだ。日経メディカル Onlineの調査では、講演料や原稿料の詳細を開示することへの賛否について、「分からない」が3分の1以上を占めたものの、「賛成」が「反対」を倍近く上回…
出版者
日経BP社
雑誌
日経メディカル (ISSN:03851699)
巻号頁・発行日
vol.43, no.12, pp.18-20, 2014-12

遺伝子検査といえば、2013年5月、米国の女優アンジェリーナ・ジョリーがBRCA遺伝子変異によって両乳房切除手術を受けたことを公表し、大きな話題を呼んだ。BRCA遺伝子は、家族性乳癌や卵巣癌の発症に強く関連することが分かっている。 しかし、BRCAのように疾患…
著者
山寺 博史
出版者
日経BP社
雑誌
日経メディカル (ISSN:03851699)
巻号頁・発行日
vol.37, no.11, pp.159-161, 2008-11

不眠の症状としては、寝つきが悪い(入眠困難型)、夜中に目が覚める(中途覚醒型)、早朝に目が覚める(早朝覚醒型)、またはこれらが同時に認められる混在型がある。また、不眠をその持続期間で分類すると、1週間以内で改善する一過性型、3週間以内で改善する急性型、それ以上持続する慢性型に分けられる。
著者
篠塚 規
出版者
日経BP社
雑誌
日経メディカル (ISSN:03851699)
巻号頁・発行日
vol.38, no.8, pp.116-118, 2009-08

心筋梗塞と同様、登山中の脳卒中も登山者の命を脅かす重大事故につながる。登山を趣味とする中高年に対しては、一度頭部のMRI検査を行い、脳血管疾患のリスクを判定しておくことが重要である。 夏休みを迎え、多くの山々は登山者でにぎわっている。
著者
田邉 昇
出版者
日経BP社
雑誌
日経メディカル (ISSN:03851699)
巻号頁・発行日
vol.37, no.3, pp.175-177, 2008-03

東京女子医大で患者が死亡した医療事故の裁判で、医師が無罪を言い渡されました。その判決を報じたニュース番組の内容が名誉棄損に当たるとして、医師は弁護士を立てずに本人訴訟でテレビ局を訴え、勝訴しました。
著者
石黒 敏洋
出版者
日経BP社
雑誌
日経メディカル (ISSN:03851699)
巻号頁・発行日
vol.47, no.3, pp.85-87, 2018-03

総腸骨動脈瘤の疑いで患者が検査入院。造影CTで動脈瘤は認められなかったものの医師はそのことを説明せず、心臓カテーテル検査まで実施しました。裁判所は、心カテ検査を受けるか否かの自己決定権が侵害されたとして、慰謝料の支払いを命じました。