著者
青木 孝史郎 福澤 将宣
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集 2010年度精密工学会春季大会
巻号頁・発行日
pp.427-428, 2010 (Released:2010-09-01)

本研究はオーステナイト系ステンレス鋼の塑性加工に伴う加工硬化度を非破壊で測定する事を目的としている.これまでの調査結果から,交流磁場により試験片全体を測定する方法では誤差が大きい事が判明している.そこで高精度化を目的に測定点を縮小した上で歪,硬度,磁気特性の相関を調査することを試みた.
著者
久米 達哉 奥山 栄樹 佐藤 政則 諏訪田 剛 古川 和朗
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集 2010年度精密工学会春季大会
巻号頁・発行日
pp.359-360, 2010 (Released:2010-09-01)

長距離における高精度な真直度測定の実現を目指して、水準器を用いる方法の適用可能性を検討した。実験では、69mの測定長において、測定間隔1~2mで傾斜角を逐次測定することで、傾斜角と真直度の繰返し性として、10μrad、42μm(σ)が得られた。これらを誤差伝搬モデルに当てはめると、測定間隔を1.9m、20cmとすることで、測定長500m、10kmで、1mm(2σ)未満の繰返し性が見積もられた。
著者
井上 毅彦 槌谷 和義 木村 穣 梶原 景正
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集 2010年度精密工学会春季大会
巻号頁・発行日
pp.585-586, 2010 (Released:2010-09-01)

本研究の目的は糖尿病患者の負担を軽減するマイクロ無痛針を開発することである.我々はストレス評価手法を用いた痛み評価手法を用い,生体へ無痛穿刺が可能なマイクロ無痛針の最大許容外径は100μm未満であることを確認した.しかし,我々が確立した手法では直接的な痛み評価が困難である.本研究では注射針穿刺における細胞組織の損傷および侵害刺激を起因する神経ペプチドを観察し,この痛み評価手法の有効性について確認を行った.
著者
山崎 悟 乾 正知
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集 2010年度精密工学会春季大会
巻号頁・発行日
pp.103-104, 2010 (Released:2010-09-01)

設計改善のための厚み評価方法を提案する。プラスチック部品の射出成形では,部品形状の厚みに不揃いがあると,成形時にヒケと呼ばれる歪を生じたり,湯が十分に回らない等の問題が生じやすい。これらを事前に回避するために,立体モデルの内部に球を配置することにより厚みを定義し,さらに立体モデルにおいて指定値よりも厚い部分を分類表示する技術を開発した。実際にプログラムを作成し計算実験を行うことで,本技術の有効性を検証した。
著者
伊藤 智泰 早川 伸哉 糸魚川 文広 中村 隆
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集 2010年度精密工学会春季大会
巻号頁・発行日
pp.577-578, 2010 (Released:2010-09-01)

炭素繊維強化樹脂(CFRP)を放電加工することを目的として純水中で加工を試みた.その結果,形彫放電加工,ワイヤ放電加工とも加工可能であった.とくに直径0.25mmの黄銅ワイヤを用いて板厚約3mmのCFRPをワイヤ放電加工した場合は放電電流50A以下の場合に加工が比較的安定であり加工速度は約3 mm2/minであった.一方,形彫放電加工では加工面に炭素繊維の毛羽立ちが見られる場合があった.
著者
堤 章洋 水谷 康弘 岩田 哲郎 大谷 幸利
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集 2010年度精密工学会春季大会
巻号頁・発行日
pp.837-838, 2010 (Released:2010-09-01)

近年,細胞のような反磁性物質の非接触駆動法が必要とされている.本研究では,永久磁石によりパッシブに磁気浮上させた反磁性物質を非接触光駆動させる.装置は,永久磁石と感温磁性体からなる簡易な構成とした.感温磁性体の温度を光により変化させることで,磁束分布が変化し反磁性物質が移動する.光駆動モデルを構築し駆動原理を数値解析および実験より確認したので報告する.
著者
梶原 優介 小坂 圭史 小宮山 進
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集 2010年度精密工学会春季大会
巻号頁・発行日
pp.385-386, 2010 (Released:2010-09-01)

あらゆる物質は分子振動やフォノンに起因する電磁波(主にTHz波)を自然放出しており,それらを高感度・高分解能で捕えることは物質自身のダイナミクスを映し出すことと等価である.我々は以前,世界最高感度のTHz検出器(CSIP)を導入して顕微鏡を開発し,分解能25ミクロンを達成した.本報では散乱型近接場顕微鏡を構築し,照射光源を使わずにTHz自然放出光の超解像イメージングに成功したので報告する.
著者
蜂谷 俊泰 鈴木 育男 山本 雅人 古川 正志
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集 2010年度精密工学会春季大会
巻号頁・発行日
pp.311-312, 2010 (Released:2010-09-01)

進化ロボティクスや人工生命の分野において、自律ロボットの制御に関する研究が行われている。本研究では仮想物理環境における多関節ロボットアームにあるタスクを与え、その挙動獲得の実現を目的とする。アームは遺伝的アルゴリズムにより人工ニューラルネットワークを学習させ、物理モデリングによるシミュレーションを実施した。この結果得られたアームの獲得したタスク動作を検証する。