著者
川端 季雄 赤木 陽子
出版者
The Textile Machinery Society of Japan
雑誌
繊維機械学会誌 (ISSN:03710580)
巻号頁・発行日
vol.30, no.1, pp.T13-T22, 1977-01-25 (Released:2009-10-27)
参考文献数
9
被引用文献数
10 16

目的 布に皮膚が触れた瞬間に感じられる接触冷温感と, 布の熱吸収特性の関係を調べるために, 布の熱吸収特性の過渡特性を測定する装置を試作し, 20種類の男子用外衣服地を用いて布の過渡的熱吸収特性を測定する.また一方で布の風合い判定の熟練者6人によりそれらの布の接触時の冷温感め判定を行ない, その判定順位と熱吸収特性との関係を点検する, 結果 過渡的な熱吸収特性を, 接触直後の最大熱流速度qmax値で代表させた.同種繊維, 同種織物の比較においてqmax値と温感の順位とは密接に関係することが認められた.また定常流での熱伝導率は関係しないように思われる.
著者
丹沢 宏
出版者
The Textile Machinery Society of Japan
雑誌
繊維機械学会誌 (ISSN:03710580)
巻号頁・発行日
vol.31, no.7, pp.P287-P292, 1978-07-25 (Released:2009-10-27)
参考文献数
13
被引用文献数
1
著者
藤本 尊子 丹羽 雅子
出版者
一般社団法人 日本繊維機械学会
雑誌
繊維機械学会誌 (ISSN:03710580)
巻号頁・発行日
vol.42, no.2, pp.T27-T35, 1989
被引用文献数
2 4

目的 防寒用被服材料設計のための基礎資料を提供するために, ウール及びポリエステル (PET) 繊維集合体の有効熱伝導率を標準状態にて, ThermolaboII型 (KES-F7) を応用して測定した.防寒用材料は, 添毛や充填など低密度で利用されているのが特徴なので, 繊維の体積分率10%以下の領域で, 繊維配列 (熱流に対し平行又は直角), 繊維自体の熱伝導率に及ぼす影響を調べる.測定は, 試料の平面重あるいは厚さを一定にする2つの場合について実施した.又, 保温性評価の基礎となる熱コンダクタンスに占める伝導及び輻射伝熱を簡単なモデルを適用して分画する.成果 (1) PET繊維集合体の有効熱伝導率は, 繊維自体の熱伝導性の異方性を反映して, 熱流に繊維が直角に配列した場合著しく高く, 体積分率に比例して増加するが, ウールスライバーでは, 異方性は小さく, 増加も少ない.(2) 厚く, 低密度の集合体では, 輻射による熱輸送が急増する.重量が一定で厚さを変化させた場合は, 体積分率に反比例して熱の輸送率が増える.厚さが一定で体積分率が変化する場合は, 体積分率の減少とともに輻射の寄与は増大するが, その増加はゆるやかである.(3) 構成繊維が太いほど, 繊維集合体の有効熱伝導率は高い.これは, 集合体内部での繊維同志の接触面, 又, 質量当りの表面積の変化によると考えられる.
著者
後藤 こず恵
出版者
一般社団法人 日本繊維機械学会
雑誌
繊維機械学会誌 (ISSN:03710580)
巻号頁・発行日
vol.58, no.12, pp.T164-T167, 2005

This study tries to reveal how types of consumer benefits influence on brand personality of women's lingerie brand. As consumer benefit is one of the key factors of brand knowledge, it is assumed that the type of that has influence on brand personality which is the whole picture of how consumers perceive the consumer-brand relationships. In order to investigate above assumption, survey results are analyzed. This survey is conducted and asked about brand attitude, benefit, brand personality and corporate image of women's lingerie manufacturers.
著者
大川 治次
出版者
The Textile Machinery Society of Japan
雑誌
繊維機械学会誌 (ISSN:03710580)
巻号頁・発行日
vol.33, no.1, pp.P77-P84, 1980-01-25 (Released:2009-10-27)
参考文献数
14
被引用文献数
1
著者
楠藤 重次
出版者
一般社団法人 日本繊維機械学会
雑誌
繊維機械学会誌 (ISSN:03710580)
巻号頁・発行日
vol.42, no.9, pp.P435-P439, 1989-09-25 (Released:2009-10-27)
参考文献数
1
被引用文献数
1
著者
佐貫 治夫
出版者
The Textile Machinery Society of Japan
雑誌
繊維機械学会誌 (ISSN:03710580)
巻号頁・発行日
vol.25, no.7, pp.P496-P501, 1972-07-20 (Released:2009-10-27)
参考文献数
68
被引用文献数
1 1
著者
今田 邦彦
出版者
一般社団法人 日本繊維機械学会
雑誌
繊維機械学会誌 (ISSN:03710580)
巻号頁・発行日
vol.56, no.8, pp.P352-P356, 2003-08-25 (Released:2010-02-12)
参考文献数
5
被引用文献数
2
著者
金井 宏彰 柳生 清秀 越谷 邦雄 塩見 次雄 田岡 悟 細川 重三
出版者
一般社団法人 日本繊維機械学会
雑誌
繊維機械学会誌 (ISSN:03710580)
巻号頁・発行日
vol.47, no.1, pp.T16-T22, 1994
被引用文献数
1

目的 トップ針布の針先を従来のものより, よりシャープに加工した場合, そのシャープさがシリンダ~フラット間の開繊・除塵等のカーディング性能に及ぼす影響を検討することを目的とした.成果 新しく設計した針先のシャープなトップ針布と従来からの針布との比較実験により, 次のことが明らかになった.(1) スライバ中のネップは, トップ針布の針先をシャープにすることにより著しく減少した.(2) スライバ中のはかすは, トップ針布が新品でしかも針先がシャープな場合, 著しく減少した.(3) 針先がシャープな場合, よろい綿中のくず物および清浄綿の含有率は実験条件に関係なくほぼ一定の水準を維持する.(4) 針布の針先と繊維間の動摩擦係数は, 針先がシャープな方が大きいがスライバ巾の短繊維含有率は変化しない.(5) トップ針布の作用面上の繊維配向状態は, 針先がシャープな方が繊維の配向性がよい.
著者
川端 季雄
出版者
日本繊維機械学会
雑誌
繊維機械学会誌 (ISSN:03710580)
巻号頁・発行日
vol.39, no.12, pp.T184-T186, 1986-12-25 (Released:2009-10-27)
参考文献数
3
被引用文献数
9 23
著者
鈴木 淳 大平 通泰
出版者
一般社団法人 日本繊維機械学会
雑誌
繊維機械学会誌 (ISSN:03710580)
巻号頁・発行日
vol.26, no.12, pp.T217-T224, 1973
被引用文献数
1

目的 布のぬれやすさ, すなわち汗の接触移動による布のふきとり能力が「べたつき」ないしは「まとわりっき」に及ぼす効果を液滴吸収ならびにすべり抵抗の同時測定から物理的に検討する.結果 ふきとり能力が大きい比較的太番手で撚りもある密度の小さい親水性試料ほど「べたつき」ないしは「まとわりつき」への効果が小さく, ふきとり能力が小さい細番手で撚りも少ない密度が大きい薄地の疎水性試料ほど「べたつき」ないしは「まとわりつき」への効果が大きい.たとえば, 「べたつき」ないしは「まとわりつき」の指標として定義したS'の値は綿プロード40sを1とすると綿ブロード200/2sでは20, ポリエステル/綿混紡プロード40sでは, 4, ポリエステルタフタでは100~500の値を示した.また, すべり抵抗の作用機構をモデル的に検討し実験式としてF=2 (T/g) sin (θ+α) ・ (lN), R=μ・F・Sを提案した.
著者
今田 邦彦
出版者
一般社団法人 日本繊維機械学会
雑誌
繊維機械学会誌 (ISSN:03710580)
巻号頁・発行日
vol.55, no.11, pp.P445-P448, 2002-11-25 (Released:2009-10-27)
参考文献数
5
被引用文献数
1