著者
加藤 勇夫 紫垣 ジェフェルソン 進一 越島 一郎
出版者
一般社団法人 国際P2M学会
雑誌
国際P2M学会研究発表大会予稿集 2017 秋季 (ISSN:24320382)
巻号頁・発行日
pp.111-122, 2017 (Released:2017-10-12)
参考文献数
14

筆者らは、既報で、企業ビジョン達成のための枠組みについて議論してきた。しかしながら、プロジェクトのもつ有期性に起因する課題である「獲得した知識や経験などのプロジェクト価値継承」に関して具体的に説明ができていない。今後、本研究をプログラム・エンジニアリングに発展させるために、組織における顧客視点(プロジェクト組織)と業務プロセス視点 (専門部門)の関係から、プロジェクトが創出するプロジェクト価値の継承を確実にするために、プロジェクト価値継承をマネジメントする方法論について提案し議論した。また、日本のエンジニアリング企業を例に、提案するマネジメント方法論によって、プロジェクト価値継承に関する「プロジェクト組織」と「専門部門」の役割について議論し、説明を試みた。
著者
和田 義明 亀山 秀雄
出版者
一般社団法人 国際P2M学会
雑誌
国際P2M学会誌 (ISSN:24320374)
巻号頁・発行日
vol.7, no.2, pp.75-85, 2013-02-25 (Released:2017-05-25)
被引用文献数
5

厳しい市場環境の中で、技術的な優位性がある商品や新規性のある商品の開発は、企業にとっての重要なイノベーション戦略である。その為の研究開発プロセスについては数々の研究がなされ、各企業で実践されている。ステージ・ゲート法やPACEは、その代表例であり、多数の研究開発テーマから有望なものを絞り込んでいく手法として優れている。一方で、テーマの有望性が見出されずに、消去されてしまう可能性があることが懸念される。そこで、研究開発を後押ししながら、有望なテーマを引き上げる手法として「ブーストゲート(Boost-Gate)」という手法を考案した。このゲートはプラットフォームの一つであり、組織活性化機能が働いている。本稿では、食品会社K社における実践を通してその有効性について報告する。
著者
辻 高明
出版者
一般社団法人 国際P2M学会
雑誌
国際P2M学会研究発表大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2010, pp.201-208, 2010

本研究では,まず,FDが一般的に,授業アンケートや授業の相互研修など,教員による授業改善として捉えられている現状を説明した.次に,筆者が制作したFDのためのビデオ教材「ティーチング・ティップス集」について紹介した.最後に,FDでは本来,Facultyが集団として十全に機能することが重要であり,その集団的活動の成果が学生に還元されることが大切であることを指摘し,京都大学フィールド情報学研究会の実践事例をもとにFDの概念提起を行った.また,そのような視点からFDを見る場合,FDはプロジェクトとして捉えられ,教員の集団的活動を効果的にマネジメントすることが求められることを述べた.