著者
上野 恵
出版者
大学図書館研究編集委員会
雑誌
大学図書館研究 (ISSN:03860507)
巻号頁・発行日
vol.71, pp.33-40, 2004-08

平成15年11月3日から同29日まで、研究マネジメント能力、国際対応能力向上を目的とした、文部科学省主催の「国際研究交流担当職員短期研修プログラム」に参加を与えられた。スウェーデンのヴェクショー大学図書館でゲストライブラリアンとして仕事をした経験を元に、スウェーデンの大学図書館の特色、図書館員の役割と実際の業務、図書館サービスの内容と、それらを可能にするスウェーデンの社会背景等について報告する。
著者
板谷 茂
出版者
大学図書館研究編集委員会
雑誌
大学図書館研究 (ISSN:03860507)
巻号頁・発行日
vol.76, pp.15-20, 2006-03

広島大学図書館は平成16年度,プロジェクトチームを組み,「図書館の立場で社会への貢献として何ができるか。」について検討を行い,1.広島大学の図書館活動に理解・関心を持っている人から寄付を募る。2.一定金額以上寄付した人のうち,希望者に特別利用券「フレンドリー利用証」をプレゼントすることを制度化し,平成17年1月末その運用を開始した。また,平成17年7月には図書館内に地域住民等との交流を進める目的で「地域交流プラザ」を開設したのでその報告をする。Hiroshima University Library established a project team in 2004 whose assignment was to consider"what the library's responsibilities were towards society."In this regard, at the end of January2005, they began to(1)collect donations from people who were interested and supportive of HiroshimaUniversity Library activities, and(2)created a system to present special user cards(Friendly UserCards)to donors who had donated above a set amount. In addition, this paper reports on the July 2005opening of the Hiroshima University Library Regional Exchange Plaza.
著者
西脇 紀子
出版者
大学図書館研究編集委員会
雑誌
大学図書館研究 (ISSN:03860507)
巻号頁・発行日
vol.87, pp.15-17, 2009-12

掲載誌目次の論題:自動精算機 (券売機) の図書館文献複写等サービスへの導入報告新潟大学附属図書館では,文献複写等(ILL)サービスの料金収納に自動券売機を導入し,2009年2月より運用を開始した。これにより利用者自身による料金支払ができ,夜間・土日祝日の文献複写物・相互貸借図書の授受が可能となり,利用者サービスの向上と,併せて文献複写料等の財務会計手続き上の業務改善も図ることができた。Niigata University Library installed a vending machine to handle interlibrary loan service payments and began using it in February 2009. This allowed users to make payments themselves, which then meant that they could received their requested articles and books in the evenings and weekends. As a result, use of the service increased and procedures for financial accounting improved.
著者
加藤 好郎
出版者
大学図書館研究編集委員会
雑誌
大学図書館研究 (ISSN:03860507)
巻号頁・発行日
vol.71, pp.11-16, 2004-08
被引用文献数
1

大学は、今「知の創造拠点」といわれ、COE、スーパーCOE等の研究基盤整備のための補助金がついている。大学組織の中で、学術情報整備を具体的に実施する機関として図書館が一番適していると考えられる。その事業を実施するために必要なものは、組織の再構築を専門職としての図書館員の育成である。前者については、図書館長あるいは事務(部)長のリーダーシップが、不可欠であり、後者については、現場の研修の充実が必要である。本稿では、現場の図書館員の具体的な研修計画を紹介すると同時に、専門職としての役割、そして主題についてもひとつの指針を示している。そのことは、近い将来、館種を超えた図書館育成コンソーシアム構築の際、その事業のひとつとして有効なものになると思われる。
著者
山田 律子 渡邊 由紀子 相部 久美子
出版者
大学図書館研究編集委員会
雑誌
大学図書館研究 (ISSN:03860507)
巻号頁・発行日
vol.66, pp.1-11, 2002-12

図書館員のスキルアップを図るために九州大学附属図書館で実施している職員研修の一つであるラテン語古刊本書誌作成研修会の10年間の活動を紹介し,この自主研修から得た成果と今後の課題等について報告する。
著者
野口 契子
出版者
大学図書館研究編集委員会
雑誌
大学図書館研究 (ISSN:03860507)
巻号頁・発行日
vol.72, pp.30-35, 2004-12

The development of technology has made significant impact upon libraries in the last quarter of a century. Interlibrary loan service is not an exception. With improvement of ILL systems, lending and borrowing activities between libraries have increased significantly in the United States. Technology also has brought new aspects such as document delivery and copyright on electronic materials, which make ILL services various and complex. This paper will talk about the current state of ILL systems in the United States, such as delivery systems, ordering systems, and copyright issues with ILL, by presenting the services at the University of Illinois at Urbana-Champaign.
著者
星 和夫
出版者
大学図書館研究編集委員会
雑誌
大学図書館研究 (ISSN:03860507)
巻号頁・発行日
vol.77, pp.21-27, 2006-08

庄屋文書、武家文書などと呼ばれている古文書は多くの公共図書館、大学図書館が所蔵しており、その整理は様々である。本稿では、本学図書館が所蔵している古文書群の中から特色ある古文書を数点紹介し、図書館員と教員が協力し進めている独自の整理方法を合わせて紹介する。そして、本学が古文書とともに貴重資料として扱っている「国書」「漢籍」の公開状況と、古文書等の特殊資料整理を行い、一般市民への公開を積極的に進めるため、図書館に新しく特殊資料係という担当部署を設けた経緯を報告する。There are a number of universities that have collections of documents relating to village headmasters and samurai families, and each one has its own system of arrangement. This paper introduces some of the archival document collections at Niigata University Library and explains how faculty and librarians are collaborating to develop a unique system of arrangement. This paper reports on the Niigata University Library's attempt to make not only archival documents, but also rare books (Japanese and Chinese) available to the public. In order to make significant progress in processing archival and other special materials so that they will be available to the public, the Library has created a specialist position responsible for Special Collections.
著者
高橋 菜奈子
出版者
大学図書館研究編集委員会
雑誌
大学図書館研究 (ISSN:03860507)
巻号頁・発行日
vol.64, pp.25-37, 2002-03

図書館間相互利用(ILL)は、大学図書館サービスにおいて重要な位置を占めており、海外機関とILLへの要望も高い。しかし、英語圏とのILLに比して、アジア圏とのILLは未だ活発とは言い難い状況にある。そこで、近年、電子化が進展し、情報環境が急速に整備されつつある韓国を視察調査した。韓国教育学術情報院(KERIS)等を中心とした相互利用システムや、ソウル大学図書館等の個別館におけるILL事情を紹介する。
著者
鈴木 祐介 鈴木 祐介
出版者
大学図書館研究編集委員会
雑誌
大学図書館研究 (ISSN:03860507)
巻号頁・発行日
vol.72, pp.36-40, 2004-12

この四半世紀の技術の進歩は、図書館に大きな影響を与えている。相互利用サービス(Interlibrary Loan, ILL)も例外ではない。米国ではILLシステムの改善により、貸借及び複写を含めたILLの依頼・受付レコード件数が大きく増えている。技術の進歩はまた、電子媒体資料の送付やその著作権といった新たな側面をもたらしており、ILLサービスを多様で複雑なものにしている。本稿では、送付システムや申込システム、ILL関連の著作権問題等、米国におけるILLシステムの現状を、イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校のサービスを例として論じる。
著者
小松 泰信
出版者
大学図書館研究編集委員会
雑誌
大学図書館研究 (ISSN:03860507)
巻号頁・発行日
vol.66, pp.12-21, 2002-12

図書館がポータルサイトを構築するに際して,いかに利用者のニーズをそこに反映させるかが課題となる。京都精華大学では,各大学構成員にパーソナライズしたポータルサイトを構築するために,履修情報を基盤とした全学的キャンパス情報の運用管理をはかりポータルサイトにキャンパスコミュニティ環境を反映するようにした。それによって,各ひとの学習・研究内容に即した個別の情報提供が可能となった。図書館がキャンパスコミュニティの情報化に関わることで,新たな情報資源を創出することにつながる。