著者
小林 久幸
出版者
帝塚山大学
雑誌
帝塚山大学短期大学部紀要 (ISSN:13459732)
巻号頁・発行日
vol.39, pp.64_a-53_a, 2002-02-01

2000年10月開催アジア杯サッカー選手権レバノン大会の日本代表チーム出場6試合(00ACJ)を収録したVTRから, サッカー試合中のインプレーとアウトオブプレー時間の比率およびアウトオブプレーの要因別出現回数・所要時間とその比率などを検討した。結果は以下の通りである。(1)ロスタイムを除いた試時間90分におけるインプレーとアウトオブプレーの1試合当り平均時間(比率)では, 00ACJは54分50秒(61%)対35分10秒(39%)である。(2)インプレーの1試合当りの出現回数および1回当りの持続時間では, 00ACJは約115回, 28.7秒である。(3)アウトオブプレーの1試合当りの出現回数および1回当りの所要時間では, 00ACJは約125回, 16.9秒であり, 日本は約63回(51%), 17.1秒である。(4)アウトオブプレーの1試合当りの要因別出現回数の比率では, 00ACJは比率の高いものから順にFK33%(41回), TH32%(40回), GK15%(19回), OTH12%(16回), CK7%(10回)である。(5)アウトオブプレーの1試合当りの要因別所要時間では, 00ACJの最も長いのはFKの11分52秒, 次いでOTHの7分20秒, THの6分16秒さらにGKの5分51秒であり, 最も短いのはCKの3分52秒である。(6)アウトオブプレーの要因別1回当りの所要時間では, 00ACJは所要時間の長いものから順にOTH28.4秒, CK24.4秒, GK18.8秒, FK17.4秒, さらにTH9.3秒である。(7)アウトオブプレーの時間区分別の生起率では, 00ACJの最も多いのは10&acd;20秒の37%であり, 次いで10秒未満の30%である。(8)日本と対戦チームとのアウトオブプレーの比較では, 日本のFK20%(1試合当り26回)は対戦チームの12%(15回)よりも多く(P<0.001), さらにゴール前でのシュート・得点をねらうFKでは日本の7回は対戦チームの3回よりも多い (P<0.01)。逆に, GKでは対戦チームの10%(12回)は日本の5%(6回)よりも多い(P<0.001)。
著者
小林 久幸
出版者
帝塚山大学
雑誌
帝塚山大学短期大学部紀要 (ISSN:13459732)
巻号頁・発行日
vol.40, pp.68-74, 2003-02-01

2001年8月の暑熱環境下において開催された第15回全国少年少女草サッカー大会(清水市)の試合会場での環境温度を,暑熱環境計を用いて午前7時より午後5時まで1時間間隔で測定した。結果は以下の通りであった。(1)大会期間中の環境温度WBGTの平均では,第1日目28.3℃,第2日目28.1℃,第3日目25.5℃,第4日目25.0℃であった。(2)大会期間中の気温および湿度などの平均では,第1日目31.0℃(湿度56%),第2日目31.3℃(54%),第3日目29.8℃(44%),第4日目29.4℃(45%)であった。(3)第1日目および第2日目は熱中症予防のための運動指針による厳重警戒(厳重注意,激しい運動は中止)WBGT28℃〜31℃の範囲内で試合が行われていた。
著者
鷺森 浩幸
出版者
帝塚山大学
雑誌
奈良学研究 (ISSN:13445936)
巻号頁・発行日
vol.17, pp.63-75, 2015-02