著者
Benderly Beryl Lieff
出版者
日経サイエンス
雑誌
日経サイエンス (ISSN:0917009X)
巻号頁・発行日
vol.38, no.3, pp.60-68, 2008-02

アビゲイル・バローズ(Abigail Burroughs)は21歳の若さで亡くなった。遺された父親たちは現在,米食品医薬品局(FDA)の長官であるエッシェンバッハ(Andrew von Eschenbach)を相手取った訴訟を起こしている。
著者
古田 彩
出版者
日経サイエンス
雑誌
日経サイエンス (ISSN:0917009X)
巻号頁・発行日
vol.39, no.11, pp.34-41, 2009-11

2009年4月に流行が始まった新型インフルエンザ。発生当初は大騒ぎになったが,かねて懸念されていた鳥インフルエンザほど病原性が強くないことが判明すると,一転して「普通のインフルエンザと同じ」とのイメージが広がった。 だが,その認識は正しくない。
著者
Rugg Gordon
出版者
日経サイエンス
雑誌
日経サイエンス (ISSN:0917009X)
巻号頁・発行日
vol.34, no.10, pp.86-92, 2004-10

中世に書かれ,「世界で最も不可解な書物」と呼ばれてきた謎の手稿がある。奇妙な文字でつづられており,解読の試みはことごとく失敗した。
著者
Sharpe Paul T. Young Conan S.
出版者
日経サイエンス
雑誌
日経サイエンス (ISSN:0917009X)
巻号頁・発行日
vol.35, no.11, pp.40-49, 2005-11

歯が抜けたり,治療が必要になったりすると,初めて歯のありがたみを実感する。しかし,対処法はごく限られている。
著者
Agnew Neville 前川 信
出版者
日経サイエンス
雑誌
日経サイエンス (ISSN:0917009X)
巻号頁・発行日
vol.30, no.2, pp.66-72, 2000-02

紀元前1290年から1224年までエジプトを支配したラムセス2世に寵愛されたネフェルタリ王妃について,わかっていることはほとんどない。だが,ネフェルタリの墓の壁画は,ファラオの墓葬芸術の中でとりわけ美しい。
著者
佐藤 勝彦
出版者
日経サイエンス
雑誌
日経サイエンス (ISSN:0917009X)
巻号頁・発行日
vol.37, no.10, pp.35-38, 2007-09

カイザーの「素粒子宇宙論の誕生」は,ブランス=ディッケ場とヒッグス場という理論的に提唱された2つのスカラ?場がぶつかり合うなかで素粒子的宇宙論が生まれたのだとする解説である。長年この分野で研究してきた一人の研究者として,カイザーの解説と相補うように,日本や世界の素粒子的宇宙論の歴史を振り返ってみたい。
著者
加藤 學
出版者
日経サイエンス
雑誌
日経サイエンス (ISSN:0917009X)
巻号頁・発行日
vol.37, no.9, pp.16-28, 2007-08

人類初の月着陸から約40年が過ぎた今夏,アポロ計画以来の本格的な探査機が月に旅立つ。開発したのは日本で,種子島からH2Aロケットで打ち上げられる。アポロ計画はギリシャ神話の太陽の神の名前に由来するが,今度の探査計画は月の女神にちなみセレーネ(SELENE)と略称される。
著者
Livio Mario
出版者
日経サイエンス
雑誌
日経サイエンス (ISSN:0917009X)
巻号頁・発行日
vol.41, no.12, pp.48-52, 2011-12

アインシュタインは次のような疑問を持っていた。「経験とは独立した思考の産物である数学が,物理的実在である対象と,これほどうまく合致しうるのはなぜなのか?」 数学は人間が発明した道具なのか,それとも何かの抽象的世界に実在していて,人間はその真理を単に発見しているのか?数学の本質をめぐるこの議論はいまなお盛んで,答えは出ていないが,著者は数学とは「発明かつ発見…
著者
Dyson Esther
出版者
日経サイエンス
雑誌
日経サイエンス (ISSN:0917009X)
巻号頁・発行日
vol.38, no.14, pp.24-31, 2008-12

現代社会で一般市民のプライバシーが侵害されていることは疑いようがない。今日,ほとんどの米国人はネットでつながっており,そして多くの人は「いったいどうやって,私に関するそんな事実を知ったんだ?」と思った経験が一度ならずあるだろう。
著者
Ramachandran Vilayanur S. Oberman Lindsay M.
出版者
日経サイエンス
雑誌
日経サイエンス (ISSN:0917009X)
巻号頁・発行日
vol.37, no.2, pp.28-36, 2007-02

自閉症の少年に会っても,一見しただけでは特に変わったところがあるとは思わないだろう。しかし,話しかけてみれば,何かがおかしいことがすぐにわかる。
著者
ウォン K.
出版者
日経サイエンス
雑誌
日経サイエンス (ISSN:0917009X)
巻号頁・発行日
vol.40, no.2, pp.46-55, 2010-02

2003年,インドネシアのフローレス島にある洞窟から,驚くべき化石が見つかった。1万8000年前の成人女性のほぼ全身の骨格だ。
著者
磯部 〔シュウ〕三
出版者
日経サイエンス
雑誌
日経サイエンス (ISSN:0917009X)
巻号頁・発行日
vol.30, no.8, pp.43-46, 2000-08

直径500m以上の小惑星が地球に衝突すると大災害になる。衝突の確率はどの程度で,どんな回避策があるのか。
著者
Want Roy
出版者
日経サイエンス
雑誌
日経サイエンス (ISSN:0917009X)
巻号頁・発行日
vol.34, no.5, pp.76-86, 2004-05

身の回りのあちこちに埋め込まれたマイプ「ICタグ」が,コンピューターネットワークとつながって,様々なサービスを提供してくれる──そんな時代が近付いている。買ってきたプリンターはコンピューターのそばに置くだけで自動的に接続され,冷蔵庫は牛乳とサラダの賞味期限を検知して教えてくれる。
著者
Catania Kenneth
出版者
日経サイエンス
雑誌
日経サイエンス (ISSN:0917009X)
巻号頁・発行日
vol.40, no.6, pp.70-74, 2010-06

地面をゆらすとミミズが出てくるのはなぜか? 震動を雨だと解釈しているという説があったが,かつてダーウィン(Charles Darwin)が推測したように,腹をすかせたモグラから逃れるためだった。 夜明けにフロリダのしかるべき場所でハイキングをしたら,草木の陰に隠れた捕食動物がたてる音が聞こえるかもしれない。
著者
Fiorillo Anthony R.
出版者
日経サイエンス
雑誌
日経サイエンス (ISSN:0917009X)
巻号頁・発行日
vol.35, no.3, pp.54-62, 2005-03

過去20年の調査研究によって,いまから7500万?7000万年前のアラスカに8種類の恐竜が生息していたことが明らかになった。これらの恐竜は寒くて暗い長い冬を生き抜くことができるよう,うまく適応していたに違いない。
著者
中島 林彦
出版者
日経サイエンス
雑誌
日経サイエンス (ISSN:0917009X)
巻号頁・発行日
vol.41, no.6, pp.36-39, 2011-06

平安時代前期の貞観11年(869年),陸奥国(東北地方の太平洋側の地域)で大地震「貞観地震」が起きた。実は860年頃から四半世紀の間に,貞観地震のほか,関東大地震,南海地震などの大地震が発生し,富士山が噴火した。
著者
Richards Paul G. キム W.-Y.
出版者
日経サイエンス
雑誌
日経サイエンス (ISSN:0917009X)
巻号頁・発行日
vol.39, no.6, pp.78-86, 2009-06

2009年2月時点で,イランは自国の核計画に沿ってウラン濃縮能力を急速に拡大している。2008年11月にインドのムンバイで起きたテロはインド・パキスタン間の核戦争の危機をこれまで以上に高めた。
著者
Grabowski Robert Navarro-Serment Luis E. Khosla Pradeep K.
出版者
日経サイエンス
雑誌
日経サイエンス (ISSN:0917009X)
巻号頁・発行日
vol.34, no.3, pp.62-68, 2004-03

テロリストたちがオフィスビルを襲撃して人質を取って立てこもった。入口や窓はテロリストによってふさがれ,外からはテロリストの人数や所持している武器,人質の監禁場所などは見えない。
著者
丸山 茂徳
出版者
日経サイエンス
雑誌
日経サイエンス (ISSN:0917009X)
巻号頁・発行日
vol.32, no.4, pp.46-55, 2002-04
被引用文献数
4

火星の表層は赤茶け,猛烈な暴風と低温にしばしば見舞われる。表面には海はおろか液体の水すらない。