出版者
日経サイエンス
雑誌
日経サイエンス (ISSN:0917009X)
巻号頁・発行日
vol.32, no.10, pp.26-43, 2002-10
著者
沢田 一夫
出版者
日経サイエンス
雑誌
日経サイエンス (ISSN:0917009X)
巻号頁・発行日
vol.30, no.4, pp.80-91, 2000-04

富士山のふもとにあるリニアモーターカーの山梨実験線。新幹線をさらにスマートにしたような白と青のツートンカラーの3両編成の列車は,音もなく滑るように発車した。
著者
Simmons Nancy B.
出版者
日経サイエンス
雑誌
日経サイエンス (ISSN:0917009X)
巻号頁・発行日
vol.39, no.5, pp.60-69, 2009-05

現存する哺乳類の種数の20%はコウモリ類が占めている。コウモリがこれほど多様な進化を遂げられたのは,もちろん空を飛べるからだ。
著者
Bindeman Ilya N.
出版者
日経サイエンス
雑誌
日経サイエンス (ISSN:0917009X)
巻号頁・発行日
vol.36, no.9, pp.22-31, 2006-09

米国西部,カリフォルニアとワイオミングの地下には普通の火山を数十個束ねたようなモンスター級火山「スーパーボルケーノ」が眠っている。同様の火山はインドネシアとニュージーランドでもくすぶっている。
著者
Kirkwood Thomas
出版者
日経サイエンス
雑誌
日経サイエンス (ISSN:0917009X)
巻号頁・発行日
vol.40, no.12, pp.62-71, 2010-12

自分の人生の終わり方を決めることができるとしたら,つまり,最後の数週間や数日間,数時間,数分間をどう生きるかを選べるなら,あなたはどうするだろうか? たとえば,最後の瞬間まで元気で,いきなりぽっくり死にたいだろうか? 多くの人がその選択肢にうなずくが,そこには重大な落とし穴がある。もし,あなたが「気分は最高,元気いっぱい!」と感じているなら,次の瞬間に死に…
著者
Gasperini Luca Bonatti Enrico Longo Giuseppe
出版者
日経サイエンス
雑誌
日経サイエンス (ISSN:0917009X)
巻号頁・発行日
vol.38, no.10, pp.36-42, 2008-08

今からちょうど100年前,シベリア中央部のツングースカ上空で大爆発が起きた。2000km2に及ぶ森林の8000万本ほどの樹木が,ある地点から放射状に外側へとなぎ倒された。
著者
Kasting James F.
出版者
日経サイエンス
雑誌
日経サイエンス (ISSN:0917009X)
巻号頁・発行日
vol.34, no.10, pp.76-84, 2004-10

およそ23億年前,変わり者の微生物が若い地球の空を酸素で満たし,生物界に革命が起きるきっかけをつくった。シアノバクテリアと呼ばれるこの増殖力旺盛な微生物が登場しなかったら,今,世界にいる生物のほとんど,つまり酸素を必要とする生物は決して進化してくることはなかっただろう。
著者
Puttre Michael
出版者
日経サイエンス
雑誌
日経サイエンス (ISSN:0917009X)
巻号頁・発行日
vol.33, no.4, pp.64-71, 2003-04

2001年11月のある寒い夜,第389遠征戦闘飛行隊指揮官の空軍中佐ローヘッド(Tom Lawhead)はF-16戦闘爆撃機のコックピットから下を見つめていた。地上ではアフガニスタンの反タリバン兵1000人と米軍特殊部隊がカンダハル空港に進軍中だ。
著者
ギブズ W. W.
出版者
日経サイエンス
雑誌
日経サイエンス (ISSN:0917009X)
巻号頁・発行日
vol.37, no.2, pp.100-103, 2007-02

スペース・インベーダーの白黒画面と対峙して青春を無駄に費やしてきた私たちの世代が今日のコンピューターゲームを見ると,あまりの違いに呆然としてしまう。稚拙なピクセル画で描かれていたサルの「ドンキー・コング」も,驚くほど緻密な3次元のキング・コングに進化した。
著者
Dario Paolo Menciassi Arianna
出版者
日経サイエンス
雑誌
日経サイエンス (ISSN:0917009X)
巻号頁・発行日
vol.40, no.11, pp.60-64, 2010-11

映画『ミクロの決死圏』が公開された1966年当時,ミニチュアになった医師たちが患者の命を救うために血管のなかを脳まで旅して手術をするというこの物語は,純然たるSFだった。ハリウッドがこの作品をコメディー仕立ての『インナースペース』として1987年にリメイクしたころ,実世界の技術者たちはすでに,医師に代わって患者の胃腸管のなかを探検できる錠剤サイズの小型ロボットの試作…
著者
Insel Thomas R.
出版者
日経サイエンス
雑誌
日経サイエンス (ISSN:0917009X)
巻号頁・発行日
vol.40, no.7, pp.62-70, 2010-07
被引用文献数
1

うつ病などの精神病患者は,悪霊にとりつかれている,危険人物だ,意志が弱い,親の育て方が悪かったなど,時代ごとにいろいろな汚名を着せられてきた。精神疾患は脳に明確な損傷が見られないため,純粋に「精神的なもの」と考えられてきたためだ。
著者
ウォン K.
出版者
日経サイエンス
雑誌
日経サイエンス (ISSN:0917009X)
巻号頁・発行日
vol.33, no.4, pp.52-63, 2003-04

この2,3年間に,人類とアフリカ類人猿の祖先との間に残る空白を大昔にさかのぼって橋渡しできるような,3つの素晴らしい発見が続いた。 パリにある国立自然史博物館の古生物学者ピックフォード(Martin Pickford)とセニュ(Brigitte Senut)は,ケニアのツーゲンヒルでオロリン・ツゲネンシス(Orrorin tugenensis,オロリンは現地語で最初の人の意味)という600万年前の人類化石を発見した。
著者
中島 林彦
出版者
日経サイエンス
雑誌
日経サイエンス (ISSN:0917009X)
巻号頁・発行日
vol.42, no.8, pp.60-67, 2012-08

2012年,ゴールデンウィーク最終日の5月6日昼頃,関東平野北部から福島県南部にかけて4つの竜巻が発生した。そのうち,筑波山参拝の門前町,つくば市北条を襲った竜巻の規模は日本で起きた竜巻のトップ3に入るとみられている。
著者
西島 和彦
出版者
日経サイエンス
雑誌
日経サイエンス (ISSN:0917009X)
巻号頁・発行日
vol.39, no.5, pp.98-109, 2009-05

戦後間もなく,素粒子論の新たな扉を開いた西島和彦氏が2009年2月15日に逝去された。1950年代初め,陽子や中性子が素粒子だと考えられていたが,奇妙な振る舞いをする粒子が続々発見された。
著者
Jones Menna E. McCallum Hamish
出版者
日経サイエンス
雑誌
日経サイエンス (ISSN:0917009X)
巻号頁・発行日
vol.41, no.9, pp.62-68, 2011-09

怖そうな名前が付いているが,なかなかチャーミングな顔つきのタスマニアデビル。カンガルーと同様,お腹の袋で子どもを育てる有袋類だ。かつてオーストラリア大陸にも生息していたが,今ではその名前の通り,同大陸の南に位置するタスマニア島にしかいない。
著者
Zimmer Carl
出版者
日経サイエンス
雑誌
日経サイエンス (ISSN:0917009X)
巻号頁・発行日
vol.36, no.3, pp.42-50, 2006-03

「自己とは何か」という問いは,長い間,哲学の問題として扱われてきた。しかし最近,状況に変化が生じている。
著者
井元 信之 横田 一広
出版者
日経サイエンス
雑誌
日経サイエンス (ISSN:0917009X)
巻号頁・発行日
vol.39, no.10, pp.29-35, 2009-10
被引用文献数
1

奇妙な思考実験がある。2つの干渉計を準備し,それぞれに,電子と陽電子を入れる。
著者
Tegmark Max
出版者
日経サイエンス
雑誌
日経サイエンス (ISSN:0917009X)
巻号頁・発行日
vol.33, no.8, pp.26-40, 2003-08

この世には「別の宇宙」がたくさん存在し,あなたとまったく同じ人生を歩んでいる「もう1人のあなた」がどこかにいる。そんなバカな? いやいや,宇宙に関する最新の観測結果は「並行宇宙」の存在を示唆している。