著者
内田 らら
出版者
東京工芸大学
雑誌
東京工芸大学工学部紀要. 人文・社会編 (ISSN:03876055)
巻号頁・発行日
vol.24, no.2, pp.1-9, 2001

In this paper, I examine where nanka in ordinary conversations comes from. Here I take into consideration the relationship between nanka and "concept" (Halliday 1994:59) in "information unit" (ibid.). From analysis and discussion, I point out (1) nanka is not "a habit of saying" to make introductory remarks, but discourse marker which follows new concepts for hearers and (2) nanka is born of metaphorical grammaticalization from pronoun and metonymic one from adverbial particle to discourse marker. Moreover, I make clear the process of grammaticalization concerning nanka. That is, nanka is derived from pronoun expressing what is unspecified. Later, influenced by adverbial particle, it marks the whole utterances after nanka as something vague and is used in order to connect to clear contexts before nanka. Then, it is grammaticalized as an expression that implies the speaker's attitude to or judgement on what remains vague after nanka.
著者
大西 昇
出版者
東京工芸大学
雑誌
東京工芸大学工学部紀要. 人文・社会編 (ISSN:03876055)
巻号頁・発行日
vol.24, no.2, pp.61-75, 2001

For the people in the ancient Japan,nature herself was not God,but some natural products were their gods. Natural products had not their creator; they were not the creator and yet not creatures. They were matter and or non-matter. Therefore gods of the ancient Japanese were matter and or non-matter. And yet they were not gods of the Animism.
著者
大井 祥照
出版者
東京工芸大学
雑誌
飯山論叢 (ISSN:02893762)
巻号頁・発行日
vol.20, no.1, pp.15-28, 2003-01-25
著者
中川 賢一
出版者
東京工芸大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
1996

本研究はレーザー冷却によって得られる極低温原子を用いてその量子力学的な運動状態、すなわち原子波を制御するための基礎的な物理および実験技術を研究することを目的として平成8年度から平成9年度の間行った。実験に関してはRb原子のレーザー冷却のための装置の開発を主に行い、これに用いる外部共振器型半導体レーザー光源およびガラスセルによる磁気光学トラップ用超高真空装置の開発を行い、これらを用いて数100μKのRb原子約10^8個を冷却・捕捉が達成された。今後、さらに偏光勾配冷却を行うことにより、数μk程度の極低温原子が得られる事になり、これによって原子波の波長は光の波長程度となり、その運動には量子力学的な振る舞いが顕著に現われるため、レーザーを用いてこれを観測し、さらにはこれを制御する実験が可能になると考えられる。理論に関しては二本のレーザー光とその中の極低温原子の相互作用に関して反跳誘導共鳴散乱と呼ばれる過程に関して詳しく解析し、この散乱過程において周期的光ポテンシャルの中の極低温原子の運動と散乱されるレーザー光の間には密接な相関があることを見い出し、さらにこれを用いることによりポテンシャル内の原子の量子論的な運動状態を制御可能であることを見出した。この反跳誘導共鳴散乱の詳しい理論的な考察結果は既に別に行われている実験結果を非常に良く説明するもので、またこの考察結果を基に光ポテンシャル中の原子の運動の制御の実験に関しても予備実験が行われ、理論的に予想された結果が得られている。このため、今後先のRb原子のレーザー冷却の実験装置を基にして実験を進めることにより、光ポテンシャル中の原子の運動の量子状態の観測およびその制御の実験が可能になるものと考えられ、これは原子波干渉計、原子リソグラフィーなどの原子光学において非常に有用な技術となると考えられる。
著者
玉井 実
出版者
東京工芸大学
雑誌
東京工芸大学工学部紀要. 人文・社会編 (ISSN:03876055)
巻号頁・発行日
vol.22, no.2, pp.39-50, 1999

Deism, a philosophical, theological, and, religious idea of deity in modern age, is much included and connected in the traditional old ones. In this paper, I treat of deism itself and other ideas of gods surrounding it. The content of this report is divided into three parts; firstly, the essence of deism and the connection with theism, secondly, in relation to atheism, naturalism, and free-thinking, thirdly, from some aspects of pantheism. Through these reasonings, I intend to clarify a fine resemblance and difference, and to make a comparison and contrast with deism and the others. As a result of these investigations, I seek to connect many-sided objects of deism-study with important points of other deities. I hope, afterwards, to improve a further study for real meanings of the broad deism.
著者
田村 幸雄 松井 正宏 吉田 昭仁
出版者
東京工芸大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2009

外装仕上材からそれらを支える2次部材に変動風圧力が伝達され,最終的に構造骨組を通じて地盤へ伝達されるプロセスを詳細に追い,従来の耐風設計で行われている構造骨組用風荷重と外装材用風荷重の妥当性を検討した。特に,外装材と構造骨組の区別が付かないモノコック構造体や,大スパン屋根の外装材を支持する部材と構造フレームなどにおける構造物全体の挙動と局所的な風圧力が荷重効果に与える影響について検討し,両者を別々に評価する手法を提案し,耐風設計への応用を示した。
著者
田村 幸雄 松井 正宏 吉田 昭仁 小林 文明
出版者
東京工芸大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2012-04-01

日本の原子力発電施設やLNGタンクなどは全て海岸線に沿って建設されており,米国中部の竜巻常襲地域の竜巻発生確率などと較べても,これら我が国の高危険度施設の竜巻遭遇確率は遥に高い。本研究では,従来から設計では採り上げられていなかった竜巻等のシビア・ローカルストームの,原子力発電施設,大規模液化天然ガス貯蔵施設,使用済核燃料再処理施設,有害産業廃棄物処理施設など,被害が発生した際に周辺地域,住民に甚大な悪影響を与える重要施設に対する影響と対策,設計・施工に対するガイドラインを検討した。