著者
阿部 秀樹
出版者
一般社団法人 日本特殊教育学会
雑誌
特殊教育学研究 (ISSN:03873374)
巻号頁・発行日
vol.34, no.5, pp.53-57, 1997-03-31 (Released:2017-07-28)

本研究は一自閉症幼児の2年間に渡る療育から、ひらがなが獲得され、概念形成が行われた経過について考察を行った。療育経過はI期、II期の2つの期に分けた。I期では、ひらがなの読みが獲得されたが、その要因として弁別課題や構成課題の大きな進歩があげられた。また、II期では、なぞなぞやルール活動などの概念学習課題の中に、I期で獲得された文字を活用したことが、概念の達成の手がかりとなっていた。さらに、集団療育場面においても、概念が形成されたことが、場面・状況の把握の向上や、集団への積極的な参加につながっていたことが示唆された。
著者
瀧澤 俊也 成田 紘一 渡邉 一弘 阿部 秀樹 加藤 正 タキザワ トシヤ ナリタ コウイチ ワタナベ カズヒロ アベ ヒデキ カトウ タダシ Toshiya TAKIZAWA Koichi NARITA Kazuhiro WATANABE Hideki ABE Tadashi KATOH
雑誌
東北薬科大学研究誌
巻号頁・発行日
vol.54, pp.33-47, 2007-12

Spiruchostatin A (1), isolated from a culture broth of Pseudomonas sp., has been shown to be a potent histone deacetylase (HDAC) inhibitor. HDAC inhibitors can suppress the growth of human tumor xenografts, this natural product, therefore, is expected to be a promising candidate for novel molecular-targeted anticancer agents. We envisioned that 1 would be synthesized through twofold macrolactam/macrolactone cyclization of the fully elaborated acyclic disulfide 2. The key segments 3 and 4, required for the preparation of the advanced key intermediate 2, were initially synthesized, and the two segments were subsequently subjected to the critical cross S-S coupling reaction to produce the desired key intermediate 11 (synthetically equivalent to 2). Upon deprotection of the N-Boc and the methyl ester groups in 11, the crucial cyclization formation was achieved using PyBOP to provide the desired macrolactam 16, a potential key precursor for 1. Further investigations concerning the transformation of 16 to the target molecule 1 were also described.
著者
川島 理 青野 豪 阿部 秀樹 上村 直 密岡 幹夫 柳沼 厳弥 神部 裕美
出版者
公益財団法人 日本心臓財団
雑誌
心臓 (ISSN:05864488)
巻号頁・発行日
vol.44, no.2, pp.182-189, 2012 (Released:2013-09-30)
参考文献数
27

症例は, 58歳, 男性. 2010年7月中旬に胸痛が持続するため, 当院紹介受診となる. 緊急冠動脈造影を施行したところ左前下行枝(#7)90%狭窄を認めたため, そのまま冠動脈インターベンションを施行した. ステント留置(Xience VTM)後より造影遅延となり, ステントストラットからのプラークの逸脱を認めた. ニコランジルの冠動脈内投与後, 大動脈内バルーン·パンピング(intra aortic balloon pumping; IABP)を挿入して終了した. 翌朝, 胸痛が増強したため, 再度冠動脈造影を施行したところ, ステント内プラーク逸脱の増量を認めた. バルーンにて再三圧排するも拡張不十分のため, Xience VTMよりもストラットが密なCypherTMを追加留置. 良好な拡張を得て終了した. 第3病日にIABPを離脱し, 順調に経過していたが第9病日朝, 冷汗を伴う胸痛があり緊急造影施行. 左前下行枝ステント内で血栓性閉塞を認めた. 血栓を吸引後, バルーンで高圧拡張しDriverTMを留置した. IABPを挿入後, 持続静脈内投与をヘパリンナトリウムからアルガトロバンに変更し, 内服薬はアスピリン, クロピドグレルにシロスタゾールを追加した. 第11病日にIABPから離脱した. 第18病日午前に再度胸痛を認めたため, 緊急造影したところステント内亜急性再閉塞を認めた. バルーンでステント内を高圧拡張しIABPを挿入した. その直後にも胸痛を認め再造影したところ再度血栓性閉塞となっており, 再バルーンニング施行. 提携病院に転院のうえ, 第20病日に準緊急1枝バイパス手術(左前下行枝—左内胸動脈)を施行した.
著者
樹林 千尋 阿部 秀樹 山崎 直毅 青柳 榮
出版者
東京薬科大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2000

エクアドル産ヤドクガエルから発見されたエピバチジンは、ニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)に結合することによってモルヒネの200倍の極めて強力な非オピオイド性鎮痛作用を示すことが判明し、本化合物が画期的な非麻薬性物質であることが確認された。しかし、エピバチジンの臨床応用についてはその毒性が問題となっており、エピバチジンのアナログ開発は毒性克服の観点から重要な課題となっている。エピバチジンの活性発現には、ファーマコフォーとして2-クロロピリジル基及び脂肪族2級アミンの存在が必要であると指摘されているが、これ以外に窒素原子間距離が活性と毒性の発現に深く関わっている可能性がある。そこでわれわれは、エピバチジンのシンN-N及びアンチN-N配座固定アナログを合成し、両者のnAChRに対する親和性を比較することにより、エピバチジン立体配座と鎮痛活性の相関性を明らかにする目的で本研究を行い、次の結果を得た。アシルニトロソ化合物のヘテロDiels-Alder反応を鍵反応としてエピバチジンの合成中間体であるアザビシクロケトン体を合成し、2-クロロピリジル基を導入後分子内環状エーテル化によりスピロ化合物とすることによりシンN-N及びアンチN-N配座固定アナログの合成を達成した。次いで、これらのアナログについて中枢性nAChR(ラット)に対する親和性を測定したところ、シンN-NアナログはアンチN-Nアナログよりも受容体親和性が少なくとも2倍以上高いことが明かとなり、エピバチジンの活性配座がシンN-N配座であることを示す最初の実験例を示すことができた。
著者
阿部 秀樹
出版者
鶴岡工業高等専門学校
雑誌
鶴岡工業高等専門学校研究紀要 (ISSN:02861232)
巻号頁・発行日
vol.41, pp.27-38, 2006-12

他大学教授が発表した論文の一部が盗用され、著者自らの論文として本校の研究紀要に発表していたことが発覚したため。
著者
阿部 秀樹
出版者
鶴岡工業高等専門学校
雑誌
鶴岡工業高等専門学校研究紀要 (ISSN:02861232)
巻号頁・発行日
vol.41, pp.15-26, 2006-12

他大学教授が発表した論文の一部が盗用され、著者自らの論文として本校の研究紀要に発表していたことが発覚したため。
著者
阿部 秀樹
出版者
日本特殊教育学会
雑誌
特殊教育学研究 (ISSN:03873374)
巻号頁・発行日
vol.34, no.5, pp.53-57, 1997-03-31

本研究は一自閉症幼児の2年間に渡る療育から、ひらがなが獲得され、概念形成が行われた経過について考察を行った。療育経過はI期、II期の2つの期に分けた。I期では、ひらがなの読みが獲得されたが、その要因として弁別課題や構成課題の大きな進歩があげられた。また、II期では、なぞなぞやルール活動などの概念学習課題の中に、I期で獲得された文字を活用したことが、概念の達成の手がかりとなっていた。さらに、集団療育場面においても、概念が形成されたことが、場面・状況の把握の向上や、集団への積極的な参加につながっていたことが示唆された。
著者
樹林 千尋 阿部 秀樹 青柳 榮
出版者
東京薬科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2002

世界保健機構がWHO方式癌疼痛治療方針を発表して以来、モルヒネの消費は増大しており、先進国ではモルヒネ消費の主目的は癌治療と言われている。しかしながら、モルヒネには連用による耐性や依存を生じる深刻な欠点があり、モルヒネに代わる強力な非麻薬性鎮痛薬の開発が世界的に求められている。インカビラテインは最近角高Incarvillea sinensis(ノウゼンカツラ科)より発見された新奇モノテルペンアルカロイドである。本アルカロイドはモルヒネに匹敵する強力な鎮痛作用を示すことが見出され、その作用はオピオイド受容体よりもアデノシン受容体の関与が大きいことが示唆されていることから、非麻薬性鎮痛薬のリード化合物として期待される。本研究は、このような特異な化学構造と顕著な薬理活性を有するインカビラテインの全合成を完成させ、さらに、アデノシン受容体アゴニスト性の解明及びアナログ合成・活性評価へと展開し非オピオイド性鎮痛薬創製を目的とする。角嵩抽出物中にインカビラテインと共にインカビンCが共存することから、インカビラテインの生合成前駆体はインカビンCであると推定される。そこで初めにインカビンCの合成を行った。L-酒石酸より導いたシクロペンテノン誘導体、アルケニルスズ化合物、ヨウ化メチルの3成分連結法によりトリ置換シクロペンテノンを合成し、次いで分子内還元的Heck反応を経て(-)-インカビンCの合成を行った。次に、同様の経路により6-エピインカビリンを合成し、フェルラ酸の[2+2]光二量化反応によって得られたα-トルキシル酸と光延反応により結合することにより、目的とした(-)-インカビラティンの最初の全合成に成功した。
著者
小口 剛正 渡邉 一弘 阿部 秀樹 加藤 正
出版者
天然有機化合物討論会
雑誌
天然有機化合物討論会講演要旨集
巻号頁・発行日
no.49, pp.521-526, 2007-08-24

(-)-Nalanthalide (1), isolated from the culture of Nalanthamala sp., was found to be a novel blocker of the voltage-gated potassium channel Kv 1.3 by Merck research group. In human T cell, to block Kv1.3 channels cause to prevent membrane depolarization, which attenuates intarcellular Ca^<2+> levels for T cell activation and proliferation. Therefore, (-)-1 is expected to be a promising new lead for the immunosuppressant. A closely related diterpenoid α-pyrone (+)-sesquicillin (2), wherein the γ-pyrone ring of (-)-1 is replaced with an α-pyrone ring, was previously isolated from Acremonium sp. It was reported that (+)-2 shows a variety of biological properties such as glucocorticoid antagonist. anti-inflammatory, anticancer, and G1 phase arrest activities. We envisioned that (+)-(2) would be elaborated through conversion from the γ-pyrone ring of (-)-1 to the corresponding a-pyrone ring. And (-)-(1) would be available through a coupling of 4 with 3. The intermediate 5 would be available through the strategic [2,3]-Wittig rearrangement of 6. The synthesis began with the preparation of intermediate 6, the substrate for the key [2,3]-Wing rearrangement, starting from 8. After conversion of 8 to 6, we carried out the [2,3]-Wittig rearrangement under several reaction conditions. Finally, we found that the designed [2,3]-Wittig rearrangement of 6 proceeded smoothly and cleanly by treatment with n-butyllithium in n-hexane at-50℃→room temperature. In this reaction, the use of n-hexane as the solvent was crucial. After conversion of 5 into 4, the coupling of 4 with 3-Iithio-γ-pyrone was achieved an initial bromine/lithium exchange on 3. The coupling product was converted to the key intermediate 19. Acetylation of 19 furnished (-)-(1). Next, we attempted direct conversion of (-)-(1) to (+)-(2) under several basic conditions; however, undesired deacetylation of the C3 acetyl group in (-)-1 occurred. Consequently, conversion of the γ-pyrone ring in 19 to the α-pyrone ring under basic conditions was conducted; the desired diacetate 20 was obtained upon acetylation of the product. Finally, selective deacetylation of the α-pyrone moiety in 20 under mild basic conditions furnished (+)-(2).
著者
阿部 秀樹
出版者
東北公益文科大学
雑誌
東北公益文科大学総合研究論集 : forum21 (ISSN:18806570)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.A137-A143, 2004-05-30

本稿は、現代英語の主要方言と非母語話者の母音の特徴を取り上げ、内在する音韻構造を論じながら、発音指導における標準表記の可能性を考察する試論である。英語は今や全世界に通用する国際化した言語としての側面と、世界の各地でそれぞれの地域の文化を背負いながら特殊化し自立した英語としての側面を併せ持っていることに鑑み、わが国の英語教育、とりわけ発音指導におけるモデルとしては、主要方言のいずれか一つを規範とするのではなく、英語母音に関わる音韻構造の分析に基づいた標準表記がより妥当であることを提案する。