著者
山本 道也
出版者
流通経済大学
雑誌
流通經濟大學論集 (ISSN:03850854)
巻号頁・発行日
vol.17, no.3, pp.16-32, 1983-02

1975年5月上旬から11月上旬まで,モンシロチョウの寄主選好性を調べるため,北海道大学構内に生育している10種類の植物-セイヨウアブラナ・キャベツ・キレハイヌガラシ・カキネガラシ・ハルザキヤマガラシ・ダイコン・ハクサイ・コンロンソウ・ノウゼンハレン・ナズナ-を同構内に設けた実験区に移植・栽培し,そこに発生したモンシロチョウの個体数を発育段階ごとに調査した。10種類の実験植物のうち,ノウゼンハレン・ナズナについては産卵が認められなかったが,残り8種について,生命表が作製され,考察がなされた。以下は,その一部として,第一世代,5月7日〜7月5日までの結果である。1.セイヨウアブラナ・キャベツ(越年株)・カキネガラシ・ハルザキヤマガラシ・コンロンソウの5種は,いずれも,春に成長のピークをもつ植物であるが,それらに寄生したモンシロチョウは,生存率は高いが,発育期間が長かった。2.キレハイヌガラシ・ダイコン・ハクサイの3種は,いずれも,モンシロチョウの産卵期には成長の初期にあり,それらに発生したモンシロチョウは,生存率は低いが,発育期間は短かった。3.上記のうち,生存率の差は,5齢幼虫の捕食による死亡率の差に,発育期間の差は,2齢期までの経過日数の違いに,原因があることがわかった。
著者
山本 道也
出版者
流通経済大学
雑誌
流通經濟大學論集 (ISSN:03850854)
巻号頁・発行日
vol.21, no.1, pp.42-57, 1986-09

モンシロチョウ雌の産卵選好性を調べるため,10m×10mの実験区に10個体ずつ10種(アブラナ科9種セイヨウアブラナ,キャベツ,キレハイヌガラシ,カキネガラシ,ハルザキャマガラシ,ダイコン,ハクサイ,コンロンソウ,スカシタゴボウ,ノウゼンハレン科1種-ノウゼンハレン)の実験植物を調査地のphenologyに合せて,播種,定植または移植し,そこに飛来した雌がそれぞれの実験植物に対して示す行動(産卵,非産卵:移動飛翔,産卵飛翔,吸蜜,休息)を直接観察した。産卵が観察された頻度と観察されなかった頻度の発生世代,実験植物(高さ,表面積,種別)による違いを考察した。以下はその結果である。1.高さ5cm未満の寄主は避けられる傾向が強い。2.表面積1,000cm^2未満の寄主も避けられる傾向が強い。3.表面積8,000cm^2以上の寄主が好まれ,しかも,これ以上では寄主の選り好みはない。4.8,000cm^2以上の表面積を自然状態で最も長く維持している寄主はキレハイヌガラシであるため,結果的に,キレハイヌガラシでの産卵が多くみられることになる。5.この雌によるキレハイヌガラシに対する選好は,遺伝的に決められた固定したものではなく,寄主の生態的特徴の結果であり,時間的,地理的に変化する可能性が大きい。
著者
立川 和美
出版者
流通経済大学
雑誌
流通經濟大學論集 (ISSN:03850854)
巻号頁・発行日
vol.46, no.3, pp.101-107, 2011-11
著者
久川 太郎
出版者
流通経済大学
雑誌
流通經濟大學論集 (ISSN:03850854)
巻号頁・発行日
vol.38, no.4, pp.39-48, 2004-03
著者
中川 浩一
出版者
流通経済大学
雑誌
流通經濟大學論集 (ISSN:03850854)
巻号頁・発行日
vol.35, no.1, pp.A13-A25, 2000-07
著者
和田 律子
出版者
流通経済大学
雑誌
流経法學 (ISSN:1347281X)
巻号頁・発行日
vol.6, no.2, pp.47-67, 2006-12
著者
小松 佳代子
出版者
流通経済大学
雑誌
流通經濟大學論集 (ISSN:03850854)
巻号頁・発行日
vol.37, no.2, pp.19-29, 2002-10