著者
河村 尚登 三宅 洋一
出版者
一般社団法人 画像電子学会
雑誌
画像電子学会誌 (ISSN:02859831)
巻号頁・発行日
vol.35, no.4, pp.353-361, 2006 (Released:2011-08-25)
参考文献数
24
被引用文献数
2
著者
三宅 洋一 中口 俊哉
出版者
一般社団法人 電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会 基礎・境界ソサイエティ Fundamentals Review (ISSN:18820875)
巻号頁・発行日
vol.2, no.3, pp.3_29-3_37, 2009-01-01 (Released:2011-05-01)
参考文献数
18
被引用文献数
1

画像評価は銀塩写真,印刷,CRTテレビを中心に長い歴史を通して地道な研究が行われ,今日の高い画質を持つ多様なディジタル画像システムへと発展してきた.画質評価の研究は,主観評価と対応の良い物理評価パラメータを見いだす研究として行われてきたが,いまだに完全なる解明はなされていない.本稿では,銀塩写真,印刷,CRTに代表されるアナログ画像から最近のフラットパネルディスプレイやインクジェットプリンタに至る画質の問題を概観する.まず主観評価と客観評価の基礎から解説し,視覚特性と画質,更に高次な表現パラメータである質感について述べる.また画質と深く関連している疲労についての研究成果など,筆者の研究室で行っている研究を中心に概説する.
著者
田村 信彦 津村 徳道 三宅 洋一
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.56, no.8, pp.1315-1320, 2002-08-01 (Released:2011-03-14)
参考文献数
9
被引用文献数
1

We describe a display calibration model that is suitable for liquid-crystal displays (LCDs). In conventional display calibration models, the spectral radiance of light emitted from the display is estimated using the data measured for each primary color based on the assumption of RGB channel additivity, however, this assumption does not hold for LCDs. With only a few measurements of the spectral radiance or tristimulus values, the proposed model accurately approximates the colorimetric characteristics of the display. To evaluate the effectiveness of the model, we used it to measure the RGB primary colors, the CMYK secondary and the tertiary colors. The colors were analyzed based on principal component analysis to identify the effect of channel interaction. The proposed model was found to be more effective than conventional models for the colorimetry of LCDs.
著者
牧野 貴雄 中口 俊哉 津村 徳道 高瀬 紘一 岡口 紗綾 小島 伸俊 三宅 洋一
出版者
芸術科学会
雑誌
芸術科学会論文誌 (ISSN:13472267)
巻号頁・発行日
vol.6, no.2, pp.53-64, 2007 (Released:2008-07-30)
参考文献数
13

本論文では,ビデオチャット等のアプリケーションにおける新たなコミュニケーションツールとして,使用者の感情を誇張して表示する顔色変化シミュレーションシステムの提案を行う.まず2 台のCCD カメラで撮影した動画像から自動的に使用者の顔領域と表情を認識する.認識した表情に合わせて顔の肌色をリアルタイムに変化させて表示することによって,感情を誇張することが可能である.本システムでは肌色変化処理として,独立成分分析に基づく色素成分解析法を用いている.肌の物理特性に基づいた処理であるため,日焼けや紅潮など現実に近い肌色変化が可能である.肌色変化処理においてはGraphics Processing Unit(GPU)を,表情認識においては色情報による高速な追跡・認識手法を用いることで,動画像に対してもリアルタイムに処理を実行することができる.結果画像に対する評価実験を行い,本システムが単純な画素値変化と比較して感情強調に有効であることが確かめられた.
著者
西堀 眞弘 渡邊 憲 宮崎 安洋 田中 直文 荒川 真一 千葉 由美 二宮 彩子 大橋 久美子 田中 博 上村 健二 宮田 公佳 中口 俊哉 津村 徳道 三宅 洋一 滝脇 弘嗣 鬼頭 伸一郎 洪 博哲 橋本 憲幸
出版者
Japan Association for Medical Informatics
雑誌
医療情報学 = Japan journal of medical informatics (ISSN:02898055)
巻号頁・発行日
vol.25, no.3, pp.161-166, 2005-12-20
参考文献数
5
被引用文献数
2

マルチスペクトルイメージングは医用画像の色再現の問題を解決できるだけでなく,さまざまな方面への応用により医療に飛躍的な進歩をもたらす画期的な技術である.しかし,あまりに多様な可能性が存在するため,個々の応用形態の実現に至る道筋にはいくつもの分かれ道があり,少しでもアプローチを間違えると行き止まりになってしまう.著者らはマーケティング的な視点からこの迷路のような医療市場に一定の法則を見い出し,それを基に成功の可能性が高い2つのアプローチ法を明らかにした.すなわち各ピクセルに分光反射率を記録できる分光画像技術と,見え方が実物にきわめて近い実物色画像である.前者は人間の視覚能力を超えた形態学的診断につながる技術であり,後者はデジタル画像に基づく形態学的診断の精度向上につながる技術である.なお,前者は多くの開発資源を必要とし,ごく限られた症例において,きわめて画期的な医学的効果を発揮する一方,後者の医学的効果は一定の範囲に留まるものの,必要となる開発資源が比較的少なく,かつ広範な臨床現場において膨大な利用機会が見込まれる.
著者
植田 久美子 山本 昇志 中口 俊哉 津村 徳道 三宅 洋一
出版者
社団法人 日本写真学会
雑誌
日本写真学会誌 (ISSN:03695662)
巻号頁・発行日
vol.67, no.Suppliment1, pp.28-29, 2004-05-27 (Released:2011-08-11)
参考文献数
2
被引用文献数
1

For exact color reproduction between printing matter and projected image, it is necessary to match the color on absolute XYZ color space. However, the color value of each pixel is affected by stray light from the surrounding pixels which is due to the multi-reflection of optical lens in projector. In this paper, we analyzed the influence of each color value between printing matter and projected image, and modeled the relationship. This model became possible to estimate the color change of projected image. Using this estimation, the color of image is corrected to match the printing matter. We demonstrate the proposed method for the print of Macbeth color checker and shows that the model is effective for color matching of projected images.
著者
三宅 洋一
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会技術報告 (ISSN:03864227)
巻号頁・発行日
vol.17, no.77, pp.13-17, 1993-12-02

平成5年10月4日から8日までPacifico Yokohamaで行なわれたThe 9th International Congress on Advances in Non-Impact Printing Technologies/Japan Hardcopy'93 "Color Hardcopy Technology for the 21th Century"で発表された研究の中で画質評価、カラー画像の色再現、画像処理、画像入力に関連する主要な研究を紹介する。