著者
川瀬 一馬
出版者
青山学院女子短期大学
雑誌
紀要 (ISSN:03856801)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.1-20, 1952-07-25
著者
工藤 恵理子
出版者
青山学院女子短期大学
雑誌
青山學院女子短期大學紀要 (ISSN:03856801)
巻号頁・発行日
vol.55, pp.125_a-113_a, 2001-12

A study was conducted to investigate the effect of effortful reasoning on self-serving bias for success and failure. It was hypothesized that when effortful reasoning takes place before attribution, self-serving bias would be exaggerated. Fifty-eight female college students received either success or failure feedback on social sensitivity test. After reading feedback, participants in the effortful reasoning condition were asked to write down as many reasons as they thought responsible for the outcome, Participants in the no reasoning condition did not receive such instruction. Effortful reasoning led attributions into more self-serving manner. In the success condition, internal attribution was significantly greater than external attribution although they did not differ in the failure condition. The result supported the hypothesis. Implications for cultural psychological view of Japanese self-criticism were discussed.
著者
大野 芳材
出版者
青山学院女子短期大学
雑誌
青山学院女子短期大学総合文化研究所年報 (ISSN:09195939)
巻号頁・発行日
vol.9, pp.75-95, 2001-12-25

ジャン=バティスト・ジュヴネガ,ルイ・ル・グラン広場のカプチン会の求めで,『キリストの十字架降下』を描いたのは1697年のことであった。キリストの生涯で礫刑に続くこの場面は,すでに9世紀以来の図像の歴史が知られている。そのなかで16世紀半ばのダニエーレ・ダ・ヴェルテッラの劇的表現は,以後の図像に多大な影響を与えた。宗教的混乱の終結後の活発な布教活動を背景に,ジュヴネに先立つフランスの画家たちも,このイタリア人画家とルーベンスのアントウェルペン大聖堂にある絵画から,強い霊感を受けつつ制作した。シャルル・ル・ブランがリヨンのカルメル会のために描いた『十字架降下』は両者を範に仰ぎつつ力強い表現を志向する一方,フランス古典主義絵画の体系化を計った画家にふさわしい特徴を併せもっている。ジュヴネはル・ブランから重要な要素を借用しつつ,いっそう劇的な内容の作品を生み出した。優美で軽妙な絵画へと趣味が移り行くなかで,プッサンの伝統を受け継ぐ宗教画家としてジュヴネの資質を,この絵画は明らかにする。
著者
八耳 俊文
出版者
青山学院女子短期大学
雑誌
青山学院女子短期大学総合文化研究所年報 (ISSN:09195939)
巻号頁・発行日
vol.9, pp.127-144, 2001-12-25

ロンドン伝道会宣教師ミュアヘッド(William Muirhead)訳『格物窮理問答』(上海,1851)については従来,書名のみ知られていたが,所在は不明で,その内容について知ることができなかった。筆者は研究プロジェクトに従事中の2000年1月,日本の古書店を通じて,同書の写本1冊を購入することができたため,ここに活字翻刻して同書の内容を紹介することにする。書誌的検討から,原本についても,オランダの牧師で教育家マルチネット(J.F.Martinet)の『児童のための自然についての問答』(1779)の英訳本のジョイス(J.Joyce)による増補版(1818)であることを確かめた。『格物窮理問答』の原本はキリスト教信仰より,自然のしくみを児童・生徒に教え,造物主である神の偉大さと叡智を知らしめることを目的に編集されたもので,原著者の母国オランダのみならず,広く英米にても多くの読者を得ていた。ミュアヘッドは英国で教育を受けたときに読む機会をもち,中国に来たのち宣教活動を進展させるため翻訳したと推測される。1冊のうち半分近くが生物分野で占められており,リンネの分類体系も紹介され,中国における初めての西洋生物学の入門書と言ってもよいことがわかった。
著者
向坊 長英
出版者
青山学院女子短期大学
雑誌
紀要 (ISSN:03856801)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.26-55, 1954-11-16