著者
今泉 吉典
出版者
THE MAMMAL SOCIETY OF JAPAN
雑誌
哺乳動物学雑誌: The Journal of the Mammalogical Society of Japan (ISSN:05460670)
巻号頁・発行日
vol.4, no.4, pp.102-106, 1969

オオシマアカネズミの標本95点を調査した結果,次のことが判明した。(1)夏毛と冬毛は背毛では刺毛の有無により,腹毛では色彩によってほぼ判定することができる。(2)更毛は年2回,4・5月と10・11月に行なわれる。(3)腹毛には夏毛・冬毛ともほぼ2つの色型があり,冬毛よりも夏毛の方が明らかに濃色である。(4)腹毛の色彩は夏毛・冬毛とも♂ よりも♀のほうが濃色の傾向が強い。