- 著者
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原田 宏
薮内 毅
松窪 敬介
渡邉 正良
石田 孝史
森田 哲夫
- 出版者
- Warm Regional Society of Animal Science, Japan
- 雑誌
- 西日本畜産学会報 (ISSN:09143459)
- 巻号頁・発行日
- vol.48, pp.33-37, 2005
パークシャー種, 種雄豚160頭を同種母豚517頭に交配して生産された育成豚, 雄89頭, 雌1, 484頭の計1, 573頭を用いて育成豚の特徴, 枝肉形質の遺伝率, 遺伝相関, および表型相関について検討した.育成雄豚においてロース芯面積が雌より大きく, 逆に脂肪が薄くなった.測定月の効果はREA, SFT, SFT-1, SFT-2およびIMFTすべての形質に対して有意 (P<0.01) 性が認められた.性と産次Gの交互作用についてはSFTに対してのみ有意 (P<0.05) 性が認められた.測定時日齢への回帰の効果はすべての形質に対して有意 (P<0.01) 性が認められた.また, REA, SFT, SFT-1, SFT-2およびIMFTの遺伝率は種雄豚を変量効果とした場合0.465, 0.534, 0.562, 0.318および0.104であり, 母豚を変量効果とした場合は0.575, 0.991, 0.991, 0.730および0.548であった.遺伝相関については種雄豚あるいは母豚を変量効果としたいずれの場合においても0.244~0.937の正の値を示した.表型相関については背脂肪厚間で0.398~0.843の値を示した.また, 種雄豚および母豚と育成豚の単相関係数はREA, SFTおよびSFT-1 (P<0.01) , SFT-2 (P<0.05) で, また, 母豚と育成豚の問ではIMFT (P<0.05) において有意性が認められた.