著者
木本 正英 更屋 勉 新井 諒也 津島 寿幸 山西 行造
出版者
一般社団法人 日本プライマリ・ケア連合学会
雑誌
日本プライマリ・ケア連合学会誌 (ISSN:21852928)
巻号頁・発行日
vol.42, no.3, pp.158-161, 2019-09-20 (Released:2019-09-25)
参考文献数
11

日常診療において,非ステロイド性消炎鎮痛薬(以下NSAIDs)経皮製剤(湿布)による消化管粘膜障害などの有害事象に十分留意はされていない.しかしながら,本来1~2枚の局所投与目的で使用すべきNSAIDs経皮製剤が,患者判断で複数枚連日長期使用されていることが少なくない.4枚を超える多数枚を常用すると,使用枚数に比例してNSAIDsの血中濃度が増加して経口剤同様に有害事象を発生させる可能性がある.今回,2年にわたり治癒が遷延した胃潰瘍が,経皮製剤の使用中止によりただちに治癒したという症例を経験した.①Helicobacter pylori(以下H.p.)未感染,②NSAIDs内服歴なし,③経皮製剤の処方が他院によるため未把握のまま常用されていた,という偶然が重なったことにより,経皮製剤が上部消化管の粘膜障害の原因となることを特定し得た.そこでこれを報告し,NSAIDs経皮製剤の危険性や適正使用について若干の文献的考察を行う.

言及状況

外部データベース (DOI)

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https://t.co/mq8z7mEykb こんなことあるねんな。気をつけよう。
@uiop @cicada3301_kig アスピリン喘息には経皮でもあかんといえのは認知されていますけど、胃粘膜保護はテープ剤では意外と見落とされてると思われますね。 3枚4枚ぐらいで経口剤と同じぐらいの体内濃度になるみたいなので、胃潰瘍になることもあるようです。 https://t.co/nDCTtne2KA
湿布で胃潰瘍になる事があるぞ。 何やっても治らない胃潰瘍が、湿布を辞めて途端に消えたという症例があった。 https://t.co/AvMsUq7j2Z
湿布も貼りすぎたらやっぱ胃潰瘍になるんだ、へー。 (昨日久々に強度高めの運動したせいで体中に湿布貼りたくて調べた) https://t.co/DL8ULfZ0PS
以前読んだ論文。 ケトプロフェンテープで胃潰瘍が引き起こされた可能性のある症例報告。 湿布の中でもケトプロフェンは注意必要かな。特に1日3〜4枚以上貼っている高齢者などはリスク高いかも。 どうしてもモーラス使わないとダメなケースってそんなにないので。 https://t.co/hq0vseDJk9 https://t.co/7alF9o5rlr
NSAIDs経皮製剤(湿布)が原因と考えられた 胃潰瘍の 1例 https://t.co/7EbsoRv2I0
他にもあります。 湿布薬と言えども、用法用量は守りましょう! https://t.co/TMdW0Eq67a
湿布、当然だが張りまくれば有害事象を引き起こすという例。引用。  "ロキソプロフェン 100 mg 製剤を 1 日 2枚 5 日間貼布すると,5 日目のトランス体の AUC は470 ng・hr/mLであり,60 mg 経口製剤では 2020±50 ng・hr/mL である" 1日1パックとか使うとヤバそう (imp) https://t.co/tZspDh7YJD
テープは外用だけど、経皮吸収されるので毎日何枚も使い続けると胃潰瘍を発症するという事例が報告されてます。 モーラステープだと40mg4枚貼るとケトプロフェン内服100mgに匹敵するくらい吸収されるって報告があったよ:) https://t.co/rlqQ4zz3K0
これはやや心配 当該湿布の添付文書には書かれていないがサリチル酸メチルの用法を超えた過剰使用は消化器症状を起こしうる。高齢者の食欲低下で、湿布の貼りすぎが原因か?というのをごくたまに経験する。 https://t.co/76E6VeWjr0 https://t.co/NS4mnlkxmI
@zuboranurse こんなのがあります! ロキソニン湿布と胃潰瘍 https://t.co/64rt4cicTh ロキソニン湿布と腎障害 https://t.co/2DA8CUQ7OF 結論「注意して使いましょう」って感じですかね!
https://t.co/tvzEK56raT
@sigure_sui 妙案ですね! でも血中濃度とか考えると面積あたりの薬物濃度は減りそうですね
@yakuzaishi1222 お疲れ様です! 去年Dr.に質問され調べたところでした。 既知でしたらすみません
お年寄りで身体中に湿布を何枚も貼っている人はいませんか?過去の忘れられないケースとして胃潰瘍を発症した患者さんがいました。鎮痛薬の飲みすぎは有名ですが湿布の貼りすぎも危険なのです。予防的な使い方で全身に10枚近く貼るようなことは避けましょう。 参考例: https://t.co/76E6VeWjr0
J-STAGE Articles - NSAIDs経皮製剤(湿布)が原因と考えられた胃潰瘍の1例 https://t.co/Ct5nDsTwIa
2 年にわたり治癒が遷延した胃潰瘍が、ケトプロフェン経皮製剤の使用中止によりただちに治癒したという症例を経験した。 【日本プライマリ・ケア連合学会誌 42(3) 158-161,2019】 NSAIDs経皮製剤(湿布)が原因と考えられた胃潰瘍の1例 https://t.co/Blv5epWwxu https://t.co/mMqz9Rd8qu
2 年にわたり治癒が遷延した胃潰瘍が、ケトプロフェン経皮製剤の使用中止によりただちに治癒したという症例を経験した。 【日本プライマリ・ケア連合学会誌 42(3) 158-161,2019】 NSAIDs経皮製剤(湿布)が原因と考えられた胃潰瘍の1例 https://t.co/Blv5epWwxu https://t.co/mMqz9Rd8qu

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