著者
小泉 修
出版者
日本比較生理生化学会
雑誌
比較生理生化学 (ISSN:09163786)
巻号頁・発行日
vol.33, no.3, pp.116-125, 2016-09-29 (Released:2016-10-17)
参考文献数
59
被引用文献数
1

私は,動物界で最も単純な刺胞動物の散在神経系の構造・機能・発生を分子レベルから個体レベルにわたり総合的に研究してきた。そしてその知見を他の集中神経系(哺乳類に至る背側神経系と昆虫や軟体動物頭足類に至る腹側神経系)と比較して,神経系進化の一番底から,2つのルートを眺めて,神経系の起源と進化を考えてきた。その結果,現在,「発達程度は低いとしても,刺胞動物の散在神経系は,神経系の要素の全てを持ち合わせている」と考えている。この点は,中枢神経系に関しても同様ではないかと予想している。この総説では,散在神経系の研究より見えてきた神経系の起源と進化について議論する。

言及状況

外部データベース (DOI)

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神経系をその発達の程度,つまり進化の程度で分類すると,散在神経系と集中神経系となり,集中神経系は,さらに,かご状(かご形)神経系とはしご状(はしご形)神経系と管状神経系に分類されます. かご状神経系は,扁形動物(プラナリア)や線形動物(センチュウ)に見られ,頭部にある神経環と腹部に存在する神経索が主たるもので,体節がみられません. はしご状神経系は,環形動物(ミミズ)や節足動物(昆虫など)に見 ...

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次の論文では初めから揃っていたみたいなことが主張されていますが.... https://www.jstage.jst.go.jp/article/hikakuseiri …

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神経の起源と進化とかそういや知らないな 気が向いたらこれでも読んでみるか 神経系の起源と進化:散在神経系よりの考察 https://t.co/Dp87rMCiWm
これはこちらが出典ですね。 小泉修. (2016). 神経系の起源と進化: 散在神経系よりの考察. 比較生理生化学, 33(3), 116-125. https://t.co/2EjfhLMkpd https://t.co/5BGMiuaNcV
今度のVRC-LT用の論文読んでる https://t.co/PIkXandvXO
中枢神経系・複数の感覚器を備えた生物には、もしかしたら「意識」も芽生えているのかなあ(妄想) 神経系の起源と進化:散在神経系よりの考察(小泉修) https://t.co/hmG4a0UByi
これも人気 神経系の起源と進化:散在神経系よりの考察 https://t.co/wwJMApdcOX
@ID_JAPAN_AO https://t.co/o89SR7Xezr ここの表に………‼️
@dddrill この辺の論文が興味深いです(PDFで読めます) https://t.co/38Cuw4pkuy
殻が砕けて中身もだいぶ食べられているウニのなかなかのしぶとさ。 棘皮動物らしい生命力の強さですね。中枢神経らしい神経もないのも致命傷になりにくいポイントかもしれませんね。 『総説 神経系の起源と進化:散在神経系よりの考察』 https://t.co/VPNxkPtn5l
@Gerald_Mitz ああ見えて意外と神経網はしっかりしているそうです
https://t.co/V979zhtc55 https://t.co/BPTeTI0ijJ
ふわー。すごいな→神経系の起源と進化:散在神経系よりの考察 https://t.co/VWGtaGIzkM
1 1 https://t.co/NcqpaE7oDc
神経系はその進化の最初から主要な神経要素を全て持ち合わせていたらしい / 神経系の起源と進化:散在神経系よりの考察 小泉 修 https://t.co/VqbxLZG27A

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