著者
脇本 竜太郎
出版者
日本グループ・ダイナミックス学会
雑誌
実験社会心理学研究 (ISSN:03877973)
巻号頁・発行日
vol.44, no.2, pp.165-179, 2005 (Released:2006-02-18)
参考文献数
62
被引用文献数
1 or 0

人間の社会的行動は,自尊心への欲求から説明されることが多かった。しかしながら,その自尊心への欲求自体が,“なぜ”人間にとって重要なのかは実証的に検討されてこなかった。この“なぜ自尊心の欲求が重要なのか”という問に存在脅威(死の不可避性の認識に基づく脅威)の緩衝という観点から答え,人間の社会的行動を包括的に説明する枠組みたるべくして登場したのが存在脅威管理理論である。本稿では,まず存在脅威管理理論の概要について紹介する。次に,既存の研究を概観し,存在脅威管理理論がもたらした成果と,個々の社会的行動の実証的検討における課題について述べる。最後に,近年報告されている存在脅威管理方略の差異に関する知見を紹介し,そのような文化内・文化間差を存在脅威管理理論がいかに捉え,組み込んでいくべきかについて展望を述べる。

言及状況

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[よくわからない][自尊心取扱注意問題] ”“なぜ自尊心の欲求が重要なのか”という問に存在脅威(死の不可避性の認識に基づく脅威)の緩衝との観点から,人間の社会的行動を包括的に説明する枠組みが存在脅威管理理論”
(受理 February 21, 2005)

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“存在脅威管理理論の足跡と展望―文化内差・文化間差を組み込んだ包括的な理論化に向けて―” https://t.co/UZH3XpPMMU
存在脅威管理理論の足跡と展望―文化内差・文化間差を組み込んだ包括的な理論化に向けて― https://t.co/FNjjDtGwGh
存在脅威管理理論の足跡と展望―文化内差・文化間差を組み込んだ包括的な理論化に向けて― https://t.co/FNjjDtGwGh
http://t.co/BQXvTKeq これの2ページ目からの存在脅威管理理論が面白い。孫引きだけども。ニュクスを無意識下に抑圧 はこの辺から持ってきてる感じもちょっとする。「自尊心とその基盤となる文化的世界観が死の不可避性という存在論的脅威を緩衝する装置として機能する」
JJESP : Vol. 44 (2005) , No. 2 165-179 B! http://t.co/CIgjnv0w
JJESP : Vol. 44 (2005) , No. 2 165-179 http://t.co/nFLEzL8l

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