著者
佐藤 純
出版者
日本脊髄外科学会
雑誌
脊髄外科 (ISSN:09146024)
巻号頁・発行日
vol.29, no.2, pp.153-156, 2015 (Released:2016-01-20)
参考文献数
18

慢性痛が天気の崩れで悪化することは以前より知られており, 疼痛治療の臨床において重要な問題である. 筆者は, 気象要素 (気圧, 気温) による慢性痛悪化のメカニズム研究により, 日常体験する程度の軽微な気圧変化あるいは低温への曝露が慢性痛モデル動物の痛み行動を増強し, 慢性痛有訴者の症状を再現することを実証してきた. また, 気圧変化による痛みの増強には内耳の気圧感受メカニズムが関与することを明らかにし, 温度変化による痛みの増強には皮膚の温度受容線維の反応性の変化が原因である可能性を示した. また, 慢性痛有訴者の一部では気圧や気温の変化に対して自律神経系が過剰に反応することがあり, それが症状悪化のもう1つの原因であることを示唆した.

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「気圧の変化で体調を崩す」という現象。心理的なものだと思っていたのだけれど、本当に理由はあるらしい。 https://t.co/fUz7E11qOG
気象変化と痛み  https://t.co/7G8QDK993m 調査研究により,気圧,気温の変化が慢性痛に影響を与える要素であることは明らかであるが,メカニズムの複雑さが示唆される.筆者らの研究成果とこれまでの報告から,慢性痛は… https://t.co/T5gUfmrhNx
頭痛がひどく眠れないので…… https://t.co/3r0egmfs50

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