- 著者
-
上杉 雅之
嶋田 智明
- 出版者
- 理学療法科学学会
- 雑誌
- 理学療法科学 (ISSN:13411667)
- 巻号頁・発行日
- vol.23, no.4, pp.551-554, 2008 (Released:2008-10-09)
- 参考文献数
- 18
- 被引用文献数
-
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[目的]知的障害を伴う症例3名を対象にAberrant Behavior Checklist(ABC)を用いた評価を施行し紹介することである。[対象]知的障害を伴う脳性麻痺2名とスミス・マゲニス症候群1名の計3症例とした。[方法]小児理学療法の経験のある理学療法士がABCのマニュアルと評価表を翻訳し,そのマニュアルに従い対象3名に対して評価を施行した。[結果]症例Aは I 攻撃性7点,II 引きこもり6点,IV多動性8点,V不適切な言語2点を示した。症例BはI攻撃性3点,II 引きこもり4点,IV多動性2点を示した。症例CはI 攻撃性9点,II 引きこもり1点,III 常同性5点,IV多動性14点を示した。ABCは知的障害の問題行動を短時間で評価できる有用な尺度の一つであると言えるだろう。