著者
上田 章人
出版者
一般社団法人 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
雑誌
日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌 (ISSN:18817319)
巻号頁・発行日
vol.29, no.2, pp.264-269, 2020-12-25 (Released:2020-12-25)
参考文献数
19

誤嚥に引き続いて起こる肺の障害には,・「口腔内や上気道に定着している微生物の誤嚥によって生じる細菌性肺炎」である誤嚥性肺炎(aspiration pneumonia)・「逆流した胃内容物の誤嚥によって生じる化学性肺臓炎」である誤嚥性肺臓炎(aspiration pneumonitis)・「異物を繰り返し誤嚥することにより引き起こされた細気管支の慢性炎症性反応」であるびまん性嚥下性細気管支炎(diffuse aspiration bronchiolitis: DAB)がある.これらはオーバーラップすることもあるが異なるものであり,経過や治療方針,再発予防に大きな違いがある.しかし,これらはしばしば混同される.誤嚥性肺炎,摂食嚥下障害を正しく学んだ多職種による連携が,さらなる治療・予防の質向上に寄与するであろう.
著者
牧野 茂義 福田 隆浩 上田 章
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.90, no.2, pp.323-325, 2001-02-10 (Released:2008-06-12)
参考文献数
5
被引用文献数
2 2

症例は28歳,男性.発熱と全身倦怠感にて発症し,重度の貧血を認め,ヒトパルボウイルスB19 (B19)による赤芽球癆と診断した. B19-IgG抗体の産生により貧血は改善したが, 4カ月後にB19-lgG抗体が消失し貧血が再燃した.輸血とγグロブリン製剤投与にて貧血は改善したが, 2年経過した現在もB19-IgM, IgG抗体とも陽性で軽度の貧血を認めている.健康成人が何らかの理由でB19を排除できず持続感染を起こした稀な症例と考えられた.
著者
副島 義久 下永吉 耕一 高嶋 研介 原 道也 山下 信哉 吉村 豊暢 森沢 佳三 高岸 直人 竹下 満 友清 哲 大田 佳介 荒木 義雄 上田 章雄 尾上 敏博 蒲原 光義
出版者
西日本整形・災害外科学会
雑誌
整形外科と災害外科 (ISSN:00371033)
巻号頁・発行日
vol.34, no.3, pp.932-937, 1986

We examined the shoulder function of the 458 aged (50-80) and 1264 children (6-12) who had no complaint about their shoulders. The purpose of this study is to determine the normal limit of ROM, muscle power and instability for criteria of shoulder functions. Holding the dumbbell in 90° elevation, serial elevation of the shoulder, and ROM were evaluated in each age group. In addition, inferior instability of the shoulders were examined in children. Shoulder function of the aged seemed to be dependent on personality rather than their ages. All the children have had full ROM, but muscle power was influenced by their age. 4.7% of children has inferior instability of the shoulder.