著者
竹谷 裕平 髙津 哲也 山中 智之 柴田 泰宙 中屋 光裕
出版者
公益社団法人 日本水産学会
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.84, no.1, pp.130-132, 2018 (Released:2018-01-19)
参考文献数
11

キアンコウの外部形態である瘤状鼻管幅の性的二型を利用した性判別法の精度を検証した。体重1 kg以上のキアンコウの全長(TL)-瘤状鼻管幅間の雌雄別回帰式は,雄が相対的に大型の瘤状鼻管幅を示した。両回帰式の±20%の範囲で性判別した正答率は,400-499 mmTLで93.0%,500-899 mmで94.9-96.0%,≥900 mmで100%を示し,400 mmTL以上で実用的な性判別法と判断した。雄の大型の瘤状鼻管は産卵行動に関連し,雌のフェロモンを感知するのに有効と考えられた。
著者
張 成年 今井 正 池田 実 槇 宗市郎 大貫 貴清 武藤 文人 野原 健司 古澤 千春 七里 浩志 渾川 直子 浦垣 直子 川村 顕子 市川 竜也 潮田 健太郎 樋口 正仁 手賀 太郎 児玉 晃治 伊藤 雅浩 市村 政樹 松崎 浩二 平澤 桂 戸倉 渓太 中畑 勝見 児玉 紗希江 箱山 洋 矢田 崇 丹羽 健太郎 長井 敏 柳本 卓 斎藤 和敬 中屋 光裕 丸山 智朗
出版者
公益社団法人 日本水産学会
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.84, no.4, pp.674-681, 2018-07-15 (Released:2018-08-31)
参考文献数
31
被引用文献数
3

スジエビには遺伝的に異なる2タイプ(AとB)が知られているが,簡便に判別できるマーカーがない。18S rDNAの塩基配列に基づき,これら2タイプを判別するマルチプレックスPCRアッセイを考案した。日本における本種の分布範囲を網羅する152地点で採集した422個体を分析したところ,各タイプ特有の断片を併せ持つ個体,すなわちヘテロ型は観察されず,AとBタイプは生殖隔離しているものと考えられた。両タイプとも全国的に分布するがAタイプは河川及び湖沼に分布する一方,Bタイプは河川のみで見られた。
著者
竹谷 裕平 髙津 哲也 山中 智之 柴田 泰宙 中屋 光裕
出版者
公益社団法人 日本水産学会
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
pp.16-00041, (Released:2016-11-25)
参考文献数
22
被引用文献数
2

青森県周辺海域におけるキアンコウの背鰭第一棘による年齢査定法を検証した。背鰭第一棘の付け根付近の横断面をエッチング処理した後,メチレンブルーで染色し,実体顕微鏡下で落射光と透過光の両者による比較観察した結果,不透明帯数の読み取り精度が向上した。同横断面には,1年に2本の不透明帯(主に6月と11-12月)が形成されていた。背鰭第一棘による年齢査定は脊椎骨によるものよりも読み取り誤差が小さく,標識放流魚の成長追跡結果と類似したことから,優れた年齢査定法と判定した。
著者
竹谷 裕平 髙津 哲也 山中 智之 柴田 泰宙 中屋 光裕
出版者
公益社団法人 日本水産学会
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.83, no.1, pp.9-17, 2017 (Released:2017-01-20)
参考文献数
22
被引用文献数
3 2

青森県周辺海域におけるキアンコウの背鰭第一棘による年齢査定法を検証した。背鰭第一棘の付け根付近の横断面をエッチング処理した後,メチレンブルーで染色し,実体顕微鏡下で落射光と透過光の両者による比較観察した結果,不透明帯数の読み取り精度が向上した。同横断面には,1年に2本の不透明帯(主に6月と11-12月)が形成されていた。背鰭第一棘による年齢査定は脊椎骨によるものよりも読み取り誤差が小さく,標識放流魚の成長追跡結果と類似したことから,優れた年齢査定法と判定した。
著者
竹谷 裕平 髙津 哲也 山中 智之 柴田 泰宙 中屋 光裕
出版者
公益社団法人 日本水産学会
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
pp.17-00031, (Released:2017-12-06)
参考文献数
11

キアンコウの外部形態である瘤状鼻管幅の性的二型を利用した性判別法の精度を検証した。体重1 kg以上のキアンコウの全長(TL)-瘤状鼻管幅間の雌雄別回帰式は,雄が相対的に大型の瘤状鼻管幅を示した。両回帰式の±20%の範囲で性判別した正答率は,400-499 mmTLで93.0%,500-899 mmで94.9-96.0%,≥900 mmで100%を示し,400 mmTL以上で実用的な性判別法と判断した。雄の大型の瘤状鼻管は産卵行動に関連し,雌のフェロモンを感知するのに有効と考えられた。