著者
屏 貴文 田中 裕人 水町 光徳 中藤 良久 松井 謙二
出版者
一般社団法人 産業応用工学会
雑誌
産業応用工学会全国大会講演論文集 2013 (ISSN:2424211X)
巻号頁・発行日
pp.24-25, 2013 (Released:2018-04-10)
参考文献数
3

近年,喉頭摘出者のための電気式人工喉頭(以下電気喉頭)による音声の音質改善の検討が行われており,中村らにより肉伝導人工音声によるコミュニケーション支援システムが提案されている。現在我々は,電気喉頭を用いて発声された音声をマイクで収音し,スピーカで拡声する発声補助システムを検討している。本稿では,電気喉頭音声よりも音質の良い音源の検討を行った。ケプストラム分析により声道特性を比較するとRosenberg波音源が低域でも通常の声帯振動に近い音源であることがわかった。また,ケプストラムのケフレンシー幅に着目し,声帯特性を比較するとRosenberg波の声帯特性が最も通常発声のケフレンシー幅に近く,約96%の幅であった。以上のことより,電気喉頭の音源にRosenberg波を用いることで,電気喉頭音声の音質の改善が行える可能性があることがわかった。
著者
木下 雄斗 中藤 良久 平川 凛 中司 賢一 河野 英昭
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2019, pp.257, 2019

<p>走行中の電車内では走行音や人の話し声など様々な雑音が存在するため、アナウンス音声がマスキングされることで聞きとりづらくなるという問題がある。本研究では、周囲の話し声を雑音とみなし、電車内アナウンス音声を分離することで聞き取りを改善することを目的として、スピーカから出力されたアナウンス音声と生の音声の間の音響的特徴量の差を解析した。その結果、スペクトル重心・スペクトルロールオフといった音響的特徴量が、スピーカから出力された音声は減少することがわかった。</p>
著者
河野 英昭 大月 匠 中司 賢一 中藤 良久
出版者
バイオメディカル・ファジィ・システム学会
雑誌
バイオメディカル・ファジィ・システム学会大会講演論文集 32 (ISSN:13451510)
巻号頁・発行日
pp.B3-3, 2019-11-23 (Released:2021-02-01)

This study aimed to evaluate the effectiveness of an exercise on the people with autism spectrum disorder using the NeuCube spiking neural network (SNN) architecture. We collected EEG patterns during perception and imitation of facial expressions for each emotion. Comparing the collected data in perceiving and mimicking facial expressions, EEG patterns of typically developed person were very similar. This fact suggest that it seems that there are mirror neurons on facial expression in the human brain. Recently, some studies have been reported that mirror neuron system does not work well in the case of subjects with brain disorders. In this paper, we observed mirror neurons during normal perception and imitation of facial expressions in typically developed subjects (TP), ASD subjects who exercise regularly (ASDe), and ASD subjects who don't exercise regularly (ASDn). As a result of experiments, we confirmed the mirror neuron activities of ASDe subjects tend to be close to ones of TP subjects compared to ones of ASDn subjects. The results in the experiments imply the effects of regular exercise on autism spectrum disorder.
著者
屏 貴文 田中 裕人 水町 光徳 中藤 良久 松井 謙二
出版者
一般社団法人 産業応用工学会
雑誌
産業応用工学会全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, pp.24-25, 2013

近年,喉頭摘出者のための電気式人工喉頭(以下電気喉頭)による音声の音質改善の検討が行われており,中村らにより肉伝導人工音声によるコミュニケーション支援システムが提案されている。現在我々は,電気喉頭を用いて発声された音声をマイクで収音し,スピーカで拡声する発声補助システムを検討している。本稿では,電気喉頭音声よりも音質の良い音源の検討を行った。ケプストラム分析により声道特性を比較するとRosenberg波音源が低域でも通常の声帯振動に近い音源であることがわかった。また,ケプストラムのケフレンシー幅に着目し,声帯特性を比較するとRosenberg波の声帯特性が最も通常発声のケフレンシー幅に近く,約96%の幅であった。以上のことより,電気喉頭の音源にRosenberg波を用いることで,電気喉頭音声の音質の改善が行える可能性があることがわかった。
著者
松井 謙二 中藤 良久 水町 光徳 加藤 弓子
出版者
大阪工業大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2012-04-01

喉頭がんなどにより発声困難になった方々が用いる電気式人工喉頭に関して、まず、手首や指のわずかな動きで抑揚を制御できるインタフェースを開発し、次に、装置を小型軽量化して手で保持することなく首に安定して装着可能な構造の人工喉頭を試作した。これらの結果を用いて、トータルシステムのユーザー評価実験を行った結果、新しい発声支援装置として使用が可能と思われるとの良好な評価結果が得られ、装置の有効性が確認できた。