著者
佐々木 祐輔 久世 均
出版者
日本教育情報学会
雑誌
年会論文集
巻号頁・発行日
no.27, pp.34-37, 2011-08-20

平成23年3月11日(金)14時46分に発生した,東日本大震災に関する「震災デジタル・アーカイブ」を事例として,震災情報の記録・収集・保存の問題を考察した.戦後の地域資料のデジタル・アーカイブの展開の中では,歴史的資料から地域の生活に密着した現代資料へという流れがあるが,1990年代末以降現われるようになったデジタル・アーカイブの動きは今のところ歴史的・郷土誌的資料にとどまっている.また,多くのデジタル・アーカイブズでは情報の蓄積・検索方式に対する考慮が稀薄で,検索システムを備えているものは多くない.今回の東日本大震災で進められている「震災デジタル・アーカイブ」の多くのは,大量でかつ多様性に富んだ現代資料のデジタル化という点て,現時点では他にほとんど例のないものであるが,主にメタ情報(二次情報)構築における標準化がとられてないことから,独自性の強い組織化手法という現状がある.まず,今回の「震災デジタル・アーカイブ」の現状と収集資料の特色,「震災デジタル・アーカイブ」のメタ情報とその課題について述べる.
著者
齋藤 陽子 久世 均 吉村 希至 佐々木 恵理
出版者
岐阜女子大学
雑誌
岐阜女子大学紀要 = Bulletin of Gifu Women's University (ISSN:02868644)
巻号頁・発行日
no.46, pp.83-89, 2017

ICT など教育情報環境の進展に伴って,子どもたち一人ひとりの能力や特性に応じた学びや,子どもたち同士が教え合い学び合う協働的な学びを創造していくためには,子どもたち一人ひとりの学習ニーズに柔軟に対応でき,学習履歴の把握・共有等を可能とするような学習環境と教材の開発が求められる。また,このような教育を行うためには,ICT 活用指導力と教材開発能力を併せ持った質の高い教員が必要となる。そのためには,モデル的な新しい教育の方法の開発・提供や,教員等が創意工夫を生かせる学習環境整備とともに,高度な教材開発能力がある指導的な教員の養成や研修が必要となる。そこで,本学大学院文化創造学研究科が産官学と連携し,教員が学びやすい実践的なデジタルアーキビスト養成カリキュラムと教材開発の融合による新しい教材開発能力養成カリキュラムを開発した。さらに,理論と実践の融合を図る往還的な共同演習(アクティブラーニング)を行うことにより,力量ある,より実践的な教材開発能力の研修を試行したので報告する。
著者
久世 均 齋藤 陽子 松本 香奈
出版者
岐阜女子大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2008

学習教材を多方向から同時に撮影し、学習者の目的に応じた多視点映像として教材化すると共に、その多視点映像教材の教育利用について研究した.