著者
井上 優
出版者
日本橋学館大学
雑誌
日本橋学研究 (ISSN:18829147)
巻号頁・発行日
vol.4, no.1, pp.33-44, 2011-03-31

キノ雅弘監督による『鴛鴦歌合戦』(1939)は、第二次世界大戦前中の作品ではあるが、日本におけるミュージカル映画の可能性を探求した先駆的な作品として現在再評価が著しい。そもそもそれはこの時代の日本映画の実験的精神とマキノの音楽的感性が化学反応を起こして生まれた作品である。日本橋を物語の出発点とするこの映画は、さらには脚本家小國英雄との共同作業によって生まれたマキノの実験性を象徴すると言っていい。その事実に基づいてこの作品の魅力をここでは検証していく。
著者
井上 優 原田 和宏 佐藤 ゆかり 樋野 稔夫
出版者
日本理学療法士学会
雑誌
理学療法学 (ISSN:02893770)
巻号頁・発行日
vol.43, no.2, pp.158-159, 2016 (Released:2016-04-20)
参考文献数
4

本研究の目的は,二重課題処理能力,転倒リスク,転倒発生率に対する二重課題トレーニング(Dual-task training:以下,DTT)の効果に与える脳機能障害の影響を検証することである。本研究に参加した脳卒中患者は18 名で,DTT 実施後,Dynamic gait index(以下,DGI)得点は有意に改善し,転倒リスクが軽減する傾向が示された。前頭葉機能はFrontal assessment battery,注意機能はTrail making test part A とpart B の差分により評価し,DGI 得点変化量との関連性を相関分析により検証した。その結果,両者ともに有意な相関関係は示さなかった。この結果は,加齢や脳の損傷により生じた脳機能障害の程度に影響を受けずDTT の効果が得られることを示唆するものであり,DTT 導入に対する基礎資料として有用な結果と推察された。
著者
井上 優
出版者
秀英出版
雑誌
研究報告集
巻号頁・発行日
no.17, pp.273-291, 1996