著者
仲谷 美江 清水 真澄 加藤 博一 西田 正吾
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HCS, ヒューマンコミュニケーション基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.742, pp.7-12, 2004-03-18
被引用文献数
4

思い出は、個人的なものであると同時に話題として用いられることも多い。懐かしさを共有できれば相手に対する親しみが増す。ここでは共同想起の対人機能を利用し、古い流行歌を流して懐かしさを語り合う共感コミュニケーションの場を提供する。流行歌は広く繰り返し人々の耳に入り、多くの人にとって時代を思い出すきっかけになりやすい。特に青春時代の曲は心に残ると言われている。そこで、ユーザの年齢から中学〜高校時代の曲を推定再生し、ユーザの発話状態から曲の適不適を判断して次の曲を再生するというオルゴールシステムを試作した。
著者
王 軼群 野澤 博 土方 嘉徳 仲谷 美江 西田 正吾
出版者
The Institute of Electrical Engineers of Japan
雑誌
電気学会論文誌. C, 電子・情報・システム部門誌 = The transactions of the Institute of Electrical Engineers of Japan. C, A publication of Electronics, Information and System Society (ISSN:03854221)
巻号頁・発行日
vol.123, no.6, pp.1155-1165, 2003-06-01
被引用文献数
1

This paper deals with spatio-temporal indexing method for moving objects. In our research, we propose XAT (eXtended Adaptive Tree) structure, consisting of spatial trees and temporal trees, for fast search for spatio-temporal data. The searching process in XAT structure is divided into two steps. The first step roughly narrows down the potential solutions (moving objects) according to the given searching range. The last step fixes the real solution by checking the object's moving track. We compare XAT structure and 3D structure, one of the conventional methods, by computer simulation. The result shows that XAT structure works faster than 3D structure when there is difference between the spatial search range and temporal search range and the objects' moving areas are small.
著者
盛岡 寛史 仲谷 美江 西田 正吾
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会論文誌. C, 電子・情報・システム部門誌 = The transactions of the Institute of Electrical Engineers of Japan. C, A publication of Electronics, Information and System Society (ISSN:03854221)
巻号頁・発行日
vol.125, no.8, pp.1266-1275, 2005-08-01
参考文献数
13
被引用文献数
1

This paper proposes an algorithm for synthesizing music suitable for emotions in moving pictures. Our goal is to support multi-media content creation; web page design, animation films and so on. Here we adopt a human dance as a moving picture to examine the availability of our method. Because we think the dance image has high affinity with music. This algorithm is composed of three modules. The first is the module for computing emotions from an input dance image, the second is for computing emotions from music in the database and the last is for selecting music suitable for input dance via an interface of emotion.
著者
王 旗 仲谷 美江 西田 正吾
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HCS, ヒューマンコミュニケーション基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.29, pp.25-32, 2002-04-12

CGの適用によりアニメーションの動画作成コストは省力化されるが、振り付けば人間が考えなければならない。すでに単体ダンサーを音楽に合わせて動かす研究が始まっているが、グループダンスの振り付けを生成する研究はまだ見られない。本稿では、音楽の感情に合わせて複数オブジェクトの動きを生成する。音楽からの感情の抽出は、まず標準MIDIファイルで入力した曲を1拍ごとに分割して楽曲構造要素を抽出し、8つの感情語群についてそれぞれ感情価を測定する。動作で感情を表すには、数秒から数十秒を要するため、感情のまとまりができるように、分割した区間を再統合する。各区間の感情値に合わせてオブジェクト全体の形とその変化形を決め、個々のオブジェクトの移動動作を生成する。今回はオブジェクトの動線に焦点をあてた。今後は、個々のオブジェクトの動作に芸術性を高めることが課題である。
著者
西田 正吾 才脇 直樹 仲谷 美江 加藤 博一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータビジョンとイメージメディア(CVIM) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2003, no.88, pp.147-154, 2003-09-08
参考文献数
31

近年,ヒューマンインタフェースの分野では,ヒューマンインタラクションやコミュニケーションを扱う研究が増加しており,その分析手法や支援のあり方に関する議論が盛んに行われるようになってきている.本稿では,「感性協調に基づいたインタラクティブな音コミュニケーション環境の構築」というテーマに対し、筆者らの研究グループで取り組んできた研究成果について紹介する.具体的には,感性協調による共感世界構築の枠組みについて述べた後,エージェントにおける仮想感性構築法,共通の場構築のためのインタフェース,感情表現を介したダンスと音楽の関連づけ等の要素技術について述べる.Human interaction and human communication are hot topics in the field of Human Interfaces recently. This paper deals with design and implementation of interactive sound communication environment based on Kansei coordination, by focusing on affective aspects of human interaction. Concretely, a framework to support Kansei coordination is discussed, and component technologies, such as realization of artificial Kansei in agent, interfaces for common platform and analysis of relations between dance and music etc., are introduced.
著者
仲谷 美江 西田 正吾 坂口 敏明 後藤卯一郎
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.31, no.1, pp.124-135, 1990-01-15
被引用文献数
6

本論文は ソフトウェア開発プロジェクトにおけるコミュニケーション支援に関するものである.ソフトウェアの生産性向上が急務となっている.本論文では 協同作業を支援し 開発プロジェクトの生産効率を上げることを目指している.プロジェクトにインタピニー調査を行ったところ ソフトウェアの意図を表現する適切な方法がないため コミュニケーションが困難であるという問題が見られた.このため コミュニケーションの支援が生産性向上に有効であると予測される.ここでは ソフトウェアの意図やイメージを表現する方法として 劇場モデルを提案する.劇場は 俳優が舞台の上でドラマを演じ 観に見せる場所である.観客はドラマの進行を見て脚本家の意図を読み取る.これは 人間が まとまりの中から意味を把握する認識メカニズムを持っているからである.ここで ソフトウェアの構造がドラマと類似していることに着目した.ソフトウェアの進行を適切に表現すれば 人間はその中から設計者の意図を読み取ることができると考えられる.そこで 劇場モデルに基づいた表現方法を実現する意図伝達支援ツールCOMICS(COMputer-based Intention Communication System)を試作し その有効性について検証した.