著者
武田 忠明 錦織 孝史 住吉 真帆 韓 立坤 奥田 拓道
出版者
公益社団法人 日本栄養・食糧学会
雑誌
日本栄養・食糧学会誌 : Nippon eiyo shokuryo gakkaishi = Journal of Japanese Society of Nutrition and Food Science (ISSN:02873516)
巻号頁・発行日
vol.52, no.6, pp.381-386, 1999-12-10
参考文献数
21
被引用文献数
3

サケCSは, 膵リパーゼの脂肪分解作用およびラット小腸刷子縁膜小胞への脂肪酸の吸収を濃度依存的に抑制した。また, 高脂肪食を投与した肥満マウスに対して, 高脂肪食にサケCSを添加した群で, 体重, 生殖器周囲脂肪組織重量および肝臓組織重量の低下が認められた。さらに, サケCS添加食群では, 肝臓中のTGおよびCHOL含量, 血清中のTG, CHOLおよびFFA含量の低下が認められた。以上のことから, サケCSは, 高脂肪食により誘発される肥満, 脂肪肝, 高脂血症に対して, 抑制効果を示すことが示唆された。この作用機序の一つとして膵リパーゼによるTGの加水分解抑制と脂肪酸の腸管吸収抑制によることが推察された。
著者
住吉 真帆 木村 善行 木村 善行
出版者
愛媛大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

低濃度(10pgから100ng/mL)のツボクサ(Centellaasiatica)成分Asiaticosideおよび赤升麻(Astilbethunbergii)成分Eucryphinが、熱傷治癒促進作用をもつことを、マウス熱傷モデル用いて明らかにした。創傷部滲出液の分析、細胞を用いた分析を行い、これら天然物由来化合物が生体の再生能を向上させて創傷治癒を促進していることを明らかにした。