- 著者
-
佐々木 祐二
青木 光広
- 出版者
- 理学療法科学学会
- 雑誌
- 理学療法科学 (ISSN:13411667)
- 巻号頁・発行日
- vol.37, no.2, pp.215-221, 2022 (Released:2022-04-20)
- 参考文献数
- 43
〔目的〕腰痛予防を目的とした腹横筋や腰部多裂筋などのローカル筋群に対するトレーニングを効果的に実施するための基礎研究として,どのような運動課題が筋の活動性に有効なのかを筋電図学的に検証すること.〔対象と方法〕健常成人男性20名を対象とした. Abdominal hollowing(AH)やAbdominal bracing(AB),加えて,それらと他の運動課題を併用した場合の8運動条件を設定し,右側の腹横筋,腰部多裂筋の筋活動量をワイヤ筋電図にて記録し,比較・検討した.〔結果〕腹横筋はAB+呼気時,腰部多裂筋はAB時に最も大きな活動がみられた.〔結語〕腰痛予防を目的としたトレーニングには画一的な方法はなく,機能不全の生じている筋に対する適切なトレーニングが必要であることが示唆された.