著者
佐藤 豊纂 續 達筆
雑誌
千葉醫學會雜誌
巻号頁・発行日
no.36, pp.1-8, 1898-03
著者
佐藤 豊 安井 利一
出版者
有限責任中間法人日本口腔衛生学会
雑誌
口腔衛生学会雑誌 (ISSN:00232831)
巻号頁・発行日
vol.50, no.5, pp.751-757, 2000-10-30
被引用文献数
5

摂食機能を身体機能の1つとして捉え,全身の機能発達のなかでの摂食機能獲得時期を明らかにする目的で,0〜5歳児89名を調査,検討した。原始反射,体位保持機能,口腔周囲の運動機能/食事形式,全身の運動機能,言語機能,歯の萌出についてそれぞれ機能獲得時期(発達時期)について,以下の結果を得た。1.咀嚼回数は月齢とともに増加した。2.原始反射の消失時期は,吸啜反射が最も早く,咬反射が最も遅かった。3.体位保持機能の50%通過率は,首のすわりが生後6.5ヵ月,歩行は12.8ヵ月であった。4.歯の萌出前の押しつよし嚥下から萌出後の咀嚼まではほぼ2ヵ月かかっていた。5.1歳前後より手づかみ食べが認められ,その後4〜5ヵ月でスプーンやコップを使用できるようになっていた。6.運動機能発達に関する50%通過率では,「走ることができる」が生後22.5ヵ月,跳躍は30.8ヵ月であった。7.言語機能獲得に関する50%通過率では,喃語を話し,「数語からなる文を話すようになる」のは生後29.2カ月,その後2ヵ月で発音がはっきりとし,3歳頃までに主従文,疑問詞を用いた高度な言語構成力を獲得する状況であった。8.生後9〜10ヵ月で前歯が,また13.9ヵ月で臼歯の萌出が認められた。
著者
佐藤 豊
出版者
名古屋大学
雑誌
特定領域研究
巻号頁・発行日
2008

申請者はta-siRNA経路によるmiR166の発現調節についてta-siRNA経路により作られる未知の低分子RNAによる転写後制御の可能性、クロマチン制御を介した転写レベルでの調節の可能性、あるいはta-siRNAにより制御される既知の転写因子を介した転写レベルでの制御の可能性を考えた。本年度は、これらの可能性の内1番目と2番目についての検証を目的として、野生型とイネのta-siRNA経路の突然変異体(shl/sho変異体)において、低分子RNAの大量解析を行い、ゲノム全体に散在する低分子RNA産出座位を同定すると共にその発現比較を計画した。これまでに、野生型・shol-1・shol (o-282)・shll-3・shl4について、低分子RNA画分の回収並びに、cDNAライブラリーの作成を行った。続いて、SOLiDシークエンサーによる配列の解析を基礎生物学研究所の長谷部グループの協力により行った。その結果、計5580万リードを回収することができた。このうち、約2000万リードについてイネゲノム上にマップすることができた。現在、配列データをゲノムブラウザー上で、リード数を可視的に表示できる状態にデータの移行を行っている。また、野生型と変異体間でのリード数の大きく異なる座位などの抽出も続いて行いたい。さらに今年度は、3番目の可能性についても一部検討を行った。これまで、シュート領域においてmiR166により負の制御を受けるHD-ZIPIII発現を胚形成の初期過程で解析してきたが、ta-siRNAの制御を受けるETT/ARF転写因子の胚発生初期の発現も詳細に解析した。その結果、イネの胚発生初期過程において、HD-ZIPIIIとETT/ARFはシュート構築以前の球状胚期においてすでに排他的な発現をしていることが明らかになった。このことから、当初、私には否定的に思えた3番目の可能性についても十分な検討の余地があることが判明した。