著者
鈴木 宗佑 保坂 寛 森田 剛
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2010, pp.847-848, 2010

SIDM(Smooth Impact Drive Mechanism)はデジタルカメラのピント調整機構などに広く用いられている圧電リニアアクチュエータであるが、ソフト系PZTを駆動源に用いた非共振駆動のため、ハイパワー化が困難であった。そこで、共振周波数の比を1:2とした2つのランジュバン振動子の正弦波変位を足し合わせて得られる擬似的ノコギリ波形変位で駆動する共振型SIDMを提案し、試作機にて原理確認を行った。
著者
滝口 哲史 石河 睦生 保坂 寛 森田 剛
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. US, 超音波 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.357, pp.19-24, 2007-11-22
被引用文献数
3

非鉛系圧電材料の候補の一つとして有力視されているニオブ酸カリウム(KNbO_3)^<(1)>に注目し、水熱合成法による高品質材料粉末を利用して、KNbO_3及び、マンガンをドープしたKNbO_3-Mnセラミックスを試作した。マンガンをドープすることで、焼結性、圧電性の向上が期待できる。水熱合成法は、水溶液中の化学反応を使用したもので、低温(200℃)、自己集積による合成が特徴である。原料として、K_2CO_3を使わず、KOHを利用するため、吸湿性などの問題を回避できる。径方向共振、及び、厚み方向共振のアドミタンスの測定から、KNbO_3-Mnセラミックスの電気機械結合係数尾k_r、k_tを求めた結果、k_r=11%、k_t=19%であった。
著者
豊島 萌生 保坂 寛
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会誌 (ISSN:09120289)
巻号頁・発行日
vol.87, no.6, pp.588-592, 2021-06-05 (Released:2021-06-05)
参考文献数
16

To realize a small-sized floating-type wave energy converter, a vibrational power generator that utilizes the gyroscopic effect and a geared acceleration is presented. First, equations of motions of the spin accelerating mechanism are derived. Next, it is shown by the numerical analyses that the spinning velocity of the gyro-flywheel is accelerated by the rotating vibration, a steady-state small vibration with the frequency twice the input frequency exists in the flywheel spin, and the generated power is 10 W at the conditions that the flywheel diameter is 600 mm, the weight is 20 kg, the input frequency is 0.2 Hz and the amplitude is ±10 deg. Finally, an experimental apparatus of the spin accelerating mechanism with a flywheel of φ300 mm is developed to show that the experimental and calculated spin and precession velocities agree well.
著者
南部 雄一 寺本 大輝 佐々木 健 保坂 寛
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集 2016年度精密工学会春季大会
巻号頁・発行日
pp.127-128, 2016-03-01 (Released:2016-09-02)

自転車の姿勢の安定化に対し、ジャイロ機構を用いることで遠心力や反作用を用いた制御方法よりも少ないエネルギで制御を行うことができる.これまで理論計算とシミュレーションで検証を行ってきたが,本研究では車輪の付いていない実機サイズの実験機を用いて,ジャイロアクチュエータにより自転車が停止状態で直立可能であることを検証する.
著者
佐々木 健 蜂須賀 啓介 保坂 寛 板生 清
出版者
一般社団法人エレクトロニクス実装学会
雑誌
エレクトロニクス実装学術講演大会講演論文集 第17回エレクトロニクス実装学術講演大会
巻号頁・発行日
pp.141, 2003 (Released:2003-10-14)

ウェアラブル機器への応用を想定した人体内無線通信技術の原理,および応用の形態について概説する.人体は電気の伝導体であり,信号伝達の経路として利用でき,空中を伝播する従来の無線と置き換えることにより,新たなアプリケーションの可能性がある.人体内無線通信のモデル化,伝達特性,ファントムを用いたシミュレーション等について述べ,試作したディジタル通信モジュールを用いた実験結果について報告する.さらに実装上の課題,将来のアプリケーションについて述べる.
著者
蜂須賀 啓介 中田 杏里 武田 輝人 柴 建次 佐々木 健 保坂 寛 板生 清
出版者
一般社団法人日本時計学会
雑誌
マイクロメカトロニクス (ISSN:13438565)
巻号頁・発行日
vol.46, no.2, pp.53-64, 2002-06-10
被引用文献数
11

Personal area network requires wireless communication system for exchanging information among wearable electronic devices. Intra-body communication that uses a human body as a transmission medium allows wireless communication without using airborne radio waves. Measurements of transmission characteristics of intra-body communication have shown that the optimum carrier frequency was 5MHz. Audio frequency signal was successfully transmitted through a human body using newly developed 10.7MHz FM transmitter and receiver modules, both having the size of 3cm by 3cm. The carrier frequency was selected to utilize commercial RF devices.