著者
山田 惠子 堀口 雅美 中村 眞理子 谷口 圭吾 片岡 秋子 片倉 洋子 石井 貴男 和泉 比佐子 大日向 輝美 武田 秀勝 傳野 隆一 松嶋 範男 門間 正子 安川 揚子 旗手 俊彦 今井 道夫
出版者
札幌医科大学保健医療学部
雑誌
札幌医科大学保健医療学部紀要 = Bulletin of School of Health Sciences Sapporo Medical University (ISSN:13449192)
巻号頁・発行日
vol.12, pp.17-26, 2010-03

生命倫理の問題や情報開示などの保健医療職に求められる倫理性を理解し、保健医療職の倫理性について自己の考えを明らかにすることができる力を養うことを目標にした保健医療総論IIIが、全学科共通必須科目として3年生を対象にして行われている。平成21年度はNHKスペシャル『トリアージ 救命の優先順位』を教材として、様々な役割にたった討議型グループ学習が行われた。新しい試みとして、グループ学習に先立ち、ビデオ鑑賞の感想文、倫理的思考問題など、個人単位で参加する学習を行った。グループ学習は、司会者、被災者、被災者の家族・遺族、医師、看護師、病院職員・救急隊員・救急救命士、ボランティア・一般市民、国・地方自治体の8グループに別れて学習する役割別グループ学習(A)と、異なる役割との話し合いを行う役割混成グループ学習(B) から構成され、A→B→Aの順にグループ討議が行われた。倫理的思考問題と学生によるレポート結果の解析から、役割混成グループ学習の導入は「視野の広がり」、「相手や自分の役割の理解」を助ける上で有効な方法であることが示された。
著者
傳野 隆一 三瀬 敬治 嶋田 哲朗 三浦 良正 倉橋 由木子 瀬上 朋宏
出版者
札幌医科大学医療人育成センター
巻号頁・発行日
2011

入学者選抜試験には、作間ミス、雪害による交通の乱れ、インフルエンザの流行など様々な不測の事態が考えられる。今回、平成21年4月にメキシコ、米国で発生した新型インフルエンザの流行が平成22年度入試に及ぼした影響について検証した。政府は、新型インフルエンザ発生を国家の危機と認識し、文科省は各国公立大学に「平成22年度入学者選抜に係る新型インフルエンザの対応方針」の通達を出した。この方針に従って本学も私費外国人留学生試験を除く全ての選抜試験(保健医療学部推薦入学試験、医学部推薦入学試験、医学部・保健医療学部前期日程試験)において本試験の他に追試験を実施した。追試験を実施するにあたり、追試験問題の作成、試験会場・人員・予算確保など様々な問題に対処しなければならなかった。しかし、幸いにも新型インフルエンザおよび類似症状による追試験実施者は一人もなく全試験日程を終えることができた。