著者
吉田 毅郎 古市 大剛 李 僑 北澤 大輔
出版者
環境アセスメント学会
雑誌
環境アセスメント学会誌 (ISSN:13481819)
巻号頁・発行日
vol.19, no.2, pp.52-59, 2021-08-10 (Released:2021-08-31)
参考文献数
33

Offshore wind power plant is one of the promising energy sources as a marine renewable energy. Its effect on marine species including fishes, marine mammals, sea birds and etc. have been researching in the world. The offshore wind power plants could attract or distract marine species. The aggregation of marine species is called reef effect. This paper shows the recent trend of the investigations and researches in terms of aggregation of marine species on and around artificial offshore structures in European and American countries. Especially, reef effect of the offshore wind power plants was summarized in this paper to announce the reef effect for Japanese regulators and stakeholders.
著者
山本 光夫 加藤 孝義 多部田 茂 北澤 大輔 藤野 正俊 小豆川 勝見 松尾 基之 田中 潔 道田 豊
出版者
公益社団法人 日本水産学会
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.81, no.2, pp.243-255, 2015 (Released:2015-03-20)
参考文献数
19
被引用文献数
1 5

東日本大震災後の沿岸環境変化の評価を目的とし,岩手県釜石湾において,海水中の栄養塩と重金属濃度,底質の放射性物質含有量に着目した海域環境調査を行った。栄養塩は冬期に高く夏期に低い傾向がみられ,震災前と必ずしも一致しなかった。これは湾口防波堤破壊による湾内環境変化の影響と考えられる。一方で重金属は津波の影響と予想される濃度変化はみられなかった。放射性物質も最大で 60 Bq/kg 以下と他の海域に比べ特に高い値ではない上に現在は減少傾向にあり,安全性の面で海域環境は震災前に戻りつつあることが示唆された。
著者
北澤 大輔 韓 佳琳
出版者
東京大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2013-04-01

波エネルギーを吸収して、乗り心地を向上させた船を開発した。船は、フロート、サスペンション機構、キャビンから構成され、最大電力点追跡法によってエネルギー吸収量を最大化し、スカイフック制御によってキャビンの動揺を抑制した。フロートの運動をストリップ法によって計算した後、得られた流体パラメータを用いて、最大電力点追跡法とスカイフック制御を含む制御プログラムを開発した。規則波を想定して、波エネルギー吸収や動揺制御のための抵抗値等のパラメータを計算した。これらのパラメータを用いて、水槽模型実験を実施したところ、エネルギー吸収量やキャビンの運動に関して、シミュレーション結果と概ね同様の結果が得られた。