著者
古川 浩平 松本 幸太郎 大石 博之 円田 竜太 井上 佳子
出版者
公益社団法人 砂防学会
雑誌
砂防学会誌 (ISSN:02868385)
巻号頁・発行日
vol.61, no.3, pp.15-26, 2008-09-15 (Released:2013-09-02)
参考文献数
12

In erosion control engineering field, various kinds of new techniques have been developed and briskly put into practical uses. Among these techniques, it is said that non-structural measures have been in demand lately. These measures contain many kinds of techniques and the terminology “non-structural measures" that are still not clear. Therefore, in this study, various kinds of non-structural measures which have been developed so far are reviewed, and the present technological development measures are analyzed in relation to social demands. As a result, practical needs on these measures, today and in the future, will be clarified. This paper's distinctive feature is its analysis based on the quantity of patent right registration, while in many preceding papers, major analyses used to be conducted based on the quantity of academic papers. Additionally, the questionnaire survey or the hearing investigation was executed to extract the problem that the erosion and torrent control field had, and it listened to engineer's opinion and manager's opinion at the technology development. From the result of this investigation, it turned out to be felt that the entrepreneurial strategy and the advantage of making to the patent are different.
著者
阪本 泰士 梅田 博志 関 雅樹 古川 浩平
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木情報利用技術論文集 (ISSN:13491040)
巻号頁・発行日
vol.13, pp.65-74, 2004-10-26 (Released:2011-12-20)
参考文献数
7

鉄道斜面では自然斜面が含まれ、降雨による災害発生形態は複雑である。さらに、対象範囲が広く、通信手段等が未整備であったため、コスト高となり、ITによるシステム化はこれまで困難であった。本稿では、最近のITを活用した鉄道斜面防災モニタリングシステムの提案と実用化結果を報告する。提案システム導入の目的は、目視全般検査の補完、防災対策工事実施までの変状監視・検知並びに要注意箇所の災害検知を可能とすることである。システム構成は、安価で多様性のある簡易型検知センサおよび警報受信・通報機さらに動画像と監視データの伝送用のSS無線機からなる。本システムは、新幹線および山間在来線の一部の区間にて実際に設置した。今後の少子化時代における技術者不足の補完として期待される。
著者
古川 浩平 鳴瀬 智史 津田 翔真 片瀬 直樹 柳本 惣市 梅田 正博
出版者
一般社団法人 日本口腔腫瘍学会
雑誌
日本口腔腫瘍学会誌 (ISSN:09155988)
巻号頁・発行日
vol.34, no.1, pp.57-63, 2022 (Released:2022-03-22)
参考文献数
29

ランゲルハンス細胞組織球症(LCH)はランゲルハンス細胞がモノクローナル性に異常増殖する稀な疾患である。今回われわれは,開口障害を伴ったLCHの1例を経験したため報告する。 患者は8歳女児で開口障害を主訴に来院した。造影CTおよびMRIで左側頭骨および頰骨に骨破壊を伴う腫瘍性病変を認め,FDG-PET/CTで左側側頭部および複数の頸部リンパ節にFDGの集積を認めた。全身麻酔下に側頭部腫瘍の生検を施行し,LCHの病理組織学的診断を得て,画像検査と併せLCH(多臓器型)と診断した。診断後より多剤併用化学療法を54週間施行し,完全寛解の効果判定を得た。化学療法終了後3年経過し,再発なく経過良好である。
著者
榊原 弘之 倉本 和正 菊池 英明 中山 弘隆 鉄賀 博己 古川 浩平
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集 (ISSN:02897806)
巻号頁・発行日
vol.2000, no.658, pp.221-229, 2000

本論文では, がけ崩れに寄与する重要要因の抽出を目的として, ラフ集合を用いたデータマイニングを山口県のがけ崩れ発生・非発生データに対して実施する. まず, 地形要因データにおける重要要因を抽出し, 比較的少数の要因によって, 大部分のがけ崩れ発生・非発生を矛盾なく説明できることを示す. さらに, 地形要因と降雨要因を組み合わせたデータへも同様の手法を適用し, 降雨時に警戒対象とすべきがけの選別手法を示した. 本論文により, ラフ集合によるデータマイニングを土砂災害の発生・非発生データの分析に用いることができることが明らかとなった.
著者
下田 義文 鈴木 真次 石川 信隆 古川 浩平
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集 (ISSN:02897806)
巻号頁・発行日
vol.1993, no.480, pp.97-106, 1993
被引用文献数
2

本研究は, コンクリート製砂防ダムの耐土石流衝撃設計に資するため, まず個別要素法による衝撃応答計算モデルを作成し, 次にこのモデルを用いて土石流に含まれる巨礫の衝撃に対する砂防ダム袖部の衝撃応答解析を行った. この結果, 個別要素法による衝撃応答計算モデルが, 砂防ダム袖部の小型模型実験における衝撃応答, サンドバッグの緩衝効果および実砂防ダムの土石流による被害形態をよくシミュレートできることを確かめた.
著者
佐藤 丈晴 荒川 雅生 中山 弘隆 鉄賀 博己 古川 浩平
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集 (ISSN:02897806)
巻号頁・発行日
vol.2002, no.707, pp.153-163, 2002

降雨によるがけ崩れ発生予測としてがけ崩れ発生限界雨量線 (CL) の設定手法が提案されている. しかしながら, 従来のがけ崩れ発生限界雨量線はほとんどが線形で示されており複雑な自然現象を再現しているとは言い難い. またその的中精度が低い問題がある. そこで本研究では, 従来のがけ崩れ発生限界雨量線の問題を解決するために, 包絡分析法 (DEA) を応用して警戒避難基準雨量の設定を試みた. 本手法では降雨データの分布のみから, 最適な警戒避難基準雨量の設定ができる. そして, がけ崩れの予測に関する検討を行い従来のがけ崩れ発生限界雨量線と比較して精度の向上を確認した. さらに警戒基準雨量, 避難基準雨量の設定を試み, 従来手法との比較を行いその有用性を検証した.
著者
大石 博之 小林 央宜 尹 禮分 田中 浩一 中山 弘隆 古川 浩平
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集F (ISSN:18806074)
巻号頁・発行日
vol.63, no.1, pp.107-118, 2007 (Released:2007-03-20)
参考文献数
3
被引用文献数
1

斜面の災害危険度を評価することは,効率的に防災事業を進めるための重要な課題である.これについては詳細な調査や安定解析に基づいた評価を個別に行うことが望ましいが,対象数が膨大であるため困難となることが多い.そこで,本研究では数理的手法のひとつであるサポートベクターマシンを活用し,各斜面の諸元データと災害履歴を学習することで災害危険度を評価することを試みた.道路沿線斜面のデータを例とした分析では,従来法以上の高い精度で危険度が評価できることが判明した.また,既に対策済みの斜面については,無対策斜面データのみの学習結果に基づく評価と対策済み斜面のみでのそれとを比較することで,対策工効果の指標値を得ることを発案した.これらの成果は,防災事業を進めていく上で大変有効なものと考えられる.
著者
高橋 透 松岡 充宏 瀬尾 克美 荒木 義則 古川 浩平 水山 高久
出版者
砂防学会誌
雑誌
砂防学会誌 (ISSN:02868385)
巻号頁・発行日
vol.53, no.1, pp.35-46, 2000

It is important to predict occurring place and time of debris flow by the way of researching rainfall and morphological data. This study was carried out on the basis of investigation of hazard literature and inquiry of them to the competent firehouse, etc. Forecast model of debris flow's occurrence was created by the method of multiple discriminant analysis of geographical and rainfall factors. This model could give an effective warning and evacuation line for every debris flow with occurring potential in hazardous torrents. As a result of this research, it was shown that the precision of the predict of debris flow's occurrence by this method was higher than the standard one by only rainfall factor.