著者
斎藤 誠 吉村 将 藤井 昭男 岩井 章洋
出版者
一般社団法人 国立医療学会
雑誌
医療 (ISSN:00211699)
巻号頁・発行日
vol.54, no.8, pp.361-364, 2000-08-20 (Released:2011-10-19)
参考文献数
11

経皮的冠動脈形成術(percutaneous transluminal coronary angioplasty: PTCA)後再狭窄予防でトラニラストを投与し, 膀胱炎様症状を呈した1例を経験した. 症例は59歳の男性, 冠動脈造影の結果, 三枝病変と診断された. このうち左前下降枝(LAD7番)対してPTCAを施行し, 開大に成功した. PTCA後, 再狭窄予防の目的でトラニラストの内服を1日600mg開始した. 15週間後排尿痛を訴えたため, 膀胱鏡で確認したところ膀胱粘膜に浮腫が認められた. 直ちにトラニラストが中止され, 3週間後に症状は消失した. トラニラストによる膀胱刺激症状はすでに泌尿器科医および薬剤師の各学会誌などには数多くの報告がなされている. しかし処方する側の循環器医には認識が乏しいという独特の副作用報告体系を持つ薬剤のひとつである. われわれは改めて本剤による膀胱刺激症状を循環器医に知らしめるとともに, 薬剤師が服薬指導を通じてさらに一層の情報提供をこころがけなければならないと考える
著者
小原 二郎 横地 千仭 岩井 博 吉村 将文
出版者
公益社団法人 日本実験動物学会
雑誌
実験動物 (ISSN:00075124)
巻号頁・発行日
vol.9, no.6, pp.188-194, 1960-11-30 (Released:2010-08-25)
参考文献数
8

The roentgenological techniques for the giography of monkey were described. The techniques were proved to be useful either for stereotypic analysis of the cardiovascular system or in a magnificating studies with the organ slice following the administration of the contrast media.A live monkey should be examined by arteriopuncture under the intravenous anesthesia with pent- barbitulate. In the case of dead monkey, it was recommended to leave the body in 5°C for 48 to 72 hrs. before the application of contrast media.The emulsified contrast media was introduced slowly into the femoral artery under a fluoroscopy.Bucky was necessary for the better results in the roentgenography of a whole body or the trunk.No screen expose technique was used for the better result to the individual organs.In order to obtain a sharp picture, an enough distance for focal spot, low voltage and waek current were recommended since the exposure has not any limitation for the still object.
著者
中澤 弘子 土屋 守克 高橋 誠一 加藤 祐樹 神谷 円 吉村 将規
出版者
一般社団法人 日本環境感染学会
雑誌
日本環境感染学会誌 (ISSN:1882532X)
巻号頁・発行日
vol.32, no.1, pp.18-22, 2017-01-25 (Released:2017-03-06)
参考文献数
7

近年,人工呼吸器関連肺炎(VAP)の予防策の一つとして,気管チューブに付属した専用のポートから吸引する,カフ上部吸引(subglottic secretion drainage:SSD)の有効性が示されている.本研究では,気管挿管,気管切開を行った患者56名を対象とし,カフ上部から吸引される分泌物の有無の関連因子を検討した.結果,気管切開チューブを使用している患者の方が,気管内チューブを使用している患者に比べ,約5倍カフ上部から分泌物が吸引されやすい傾向にあることが明らかとなった.その要因として,「チューブ挿入部周囲の組織の構造および位置」,「気管チューブの構造」の2点が推察された.今後は,カフ上部吸引回数やカフ上部吸引のタイミング,吸引量などの因子を加えて検討を行い,サイレントアスピレーションの予防に努める必要がある.