著者
吉武 道子
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.72, no.5, pp.164-169, 2022-05-01 (Released:2022-05-01)

データには,数値・表・画像・動画・音・文字列・数式・関係性データなど,見た目の異なる様々な種類のデータがある。従来のレファレンスは,探したい情報(=データ)を記載している情報源を見つけるものであったが,昨今のデジタル化の進展によりデータ量は爆発的に増え,探したい情報そのものを見つけるレファレンスも求められる。データの多様化・量の増加に対し,効率的なデータ検索と利活用が追い付いていないのが現状と思われる。本稿では,主に材料科学分野を例にとって,データの種類ごとにデータの利活用の現状と,利活用するために必要な処理=データキュレーションについて概観する。
著者
吉武 道子 ネムシャク スラボミール スカラ トーマス ツッド ナタリア ハニス ペーター マトリン ウラジミール プリンス ケビン
出版者
公益社団法人 日本表面科学会
雑誌
表面科学学術講演会要旨集
巻号頁・発行日
vol.29, pp.190-190, 2009

金属-酸化物界面におけるバンドオフセット(金属のフェルミレベルと酸化物の価電子帯あるいは伝導帯とのエネルギー差)は、金属と酸化物の種類のみならず、その界面を終端する元素の種類に依存すると第一原理計算で予測されている。我々は、銅-アルミナ、ニッケル-アルミナ界面において、実験的に界面終端元素の種類を変えて、そのバンドオフセットを光電子分光法により計測した。その結果を第一原理計算と比較して考察する。
著者
吉武 道子 Song Weijie
出版者
公益社団法人 日本表面科学会
雑誌
表面科学講演大会講演要旨集 第24回表面科学講演大会
巻号頁・発行日
pp.50, 2004 (Released:2004-11-08)

NiAl(110)およびCu_-_9Al(111)表面に、厚さ1_-_4nmのエピタキシャルアルミナ膜を成長させることに成功した。このアルミナ膜(絶縁体)_-_金属界面においては、絶縁体中のキャリア電子がほとんどないことから、バンドベンディングのような機構が働かず、界面でポテンシャルギャップが生じると予想される。UPS、XPS、ケルビン法を用いて界面のポテンシャル状態を測定した。
著者
吉武 道子
出版者
公益社団法人 日本金属学会
雑誌
日本金属学会誌 (ISSN:00214876)
巻号頁・発行日
vol.78, no.11, pp.408-414, 2014 (Released:2014-11-01)
参考文献数
18

At metal oxide (AO)-metal (M) interfaces, metal (M) atoms can make bonds with metal oxide through either oxygen (O) atoms or metal (A) atoms that composed of the oxide. Examples of the identification of an element at the interface in atomic level using photoelectron spectroscopy have been demonstrated for alumina, zinc oxide and cerium oxide. Software, which predicts interface bonding according to a method developed by the author, and which is open to public, is presented. It is demonstrated that the difference in the interface bonding species has great influence on the band offset, the energy difference between the Fermi level and the valence band in the band energy diagram. The observations of such difference in band offset using photoelectron spectroscopy are also provided.
著者
吉武 道子
出版者
公益社団法人 日本表面科学会
雑誌
表面科学 (ISSN:03885321)
巻号頁・発行日
vol.28, no.7, pp.397-401, 2007-07-10 (Released:2007-07-22)
参考文献数
12
被引用文献数
3 7

The importance of work function measurement in the field of application has greatly increased. The principle of work function measurement using electron spectroscopic methods such as UPS, XPS and AES is explained. The practical tips for measurements and analysis are advised with reasons.
著者
吉武 道子 ソン ウェイジェ リブラ イリ マシェック カレル スターラ フランシェスカ マトリン ウラジミール プリンス ケビン
出版者
公益社団法人 日本表面科学会
雑誌
表面科学学術講演会要旨集
巻号頁・発行日
vol.28, pp.75-75, 2008

電極材料と半導体・絶縁体材料との間のバンドオフセットがデバイスの機能を左右する重要なファクターとして注目を集めている。我々は、超高真空中で酸素を導入して偏析アルミ原子と反応させ、単結晶銅アルミ合金/アルミナ膜界面を形成し、そのバンドアライメントをXPSを用いて評価した。酸素導入温度を変えることで、アルミナの結晶性を変化させ、界面の違いとバンドアライメントの違いを議論する。