著者
和氣 弘明 橋本 明香里
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
ファルマシア (ISSN:00148601)
巻号頁・発行日
vol.58, no.9, pp.858-861, 2022 (Released:2022-09-01)
参考文献数
18

アルツハイマー型認知機能障害、自閉スペクトラム症、統合失調症などの多岐にわたる疾患において、神経回路を決定するシナプスの異常を認める。近年の光学技術の発達に伴い、脳の免疫細胞であるミクログリアが、健常時、発達期、病態期の様々な場面で、シナプスと直接の接触を繰り返し、その新生、除去、維持、活動の制御などの多岐にわたる役割を果たすことが解明されてきた。本稿では、ミクログリアとシナプスに関する最新の知見をまとめ、今後の疾患研究への展望について議論する。
著者
石田 亨 西村 俊和 八槇 博史 後藤 忠広 西部 喜康 和氣 弘明 森原 一郎 服部 文夫 西田 豊明 武田 英明 沢田 篤史 前田晴美
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.39, no.10, pp.2855-2865, 1998-10-15

本論文では,国際会議におけるモバイルコンピューティング実験の報告を行い,その役割と効果について分析する.約100台の携帯電話付き携帯端末を用いて,実際の国際会議の参加者に通信/情報サービスを提供し,その際得られたログデータを解析した.ログデータのみでは十分知ることのできないユーザの使用感などは,事後アンケートにより調査した.以下の使用状況が観察されている.(a)ユーザは会議場ばかりではなく,会議後ホテルの部屋へ戻ってからも携帯端末を利用した.携帯端末は通常のデスクトップ型端末と比べて頻繁に使われ,かつ1回の使用時間は短かった.(b)情報サービスは,会議の進行を反映して利用にピークが現れるが,電子メールサービスは会議の進行にかかわらず定常的に利用された.