- 著者
 
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             加部 隆史
             
             門脇 敏
             
             和田 有司
             
             野田 和俊
             
             天野 久徳
             
             梅崎 重夫
             
          
 
          
          
          - 出版者
 
          - 安全工学会
 
          
          
          - 雑誌
 
          - 安全工学 (ISSN:05704480)
 
          
          
          - 巻号頁・発行日
 
          - vol.49, no.3, pp.145-154, 2010-06-15 (Released:2016-09-30)
 
          
          
          - 参考文献数
 
          - 15
 
          
          
        
        
        
        爆発性雰囲気においては,可燃物・着火源・酸素の結合により危険状態となり,これを放置しておくと危害に繋がる.爆発の予防と防護の基本概念および方法論を示す欧州規格EN1127-1 では,国際標準化機構(ISO) が定めるリスクアセスメントの原則を実践し,その結果に基づきリスク低減の方法論を提示している.この方法では,リスク低減の原則は第一義的に予防であり,爆発性雰囲気を生成しない条件作りをし,それでも危険が除去できない場合は,第二義的に防護として,安全装置を使用することを述べている.従来の電気的着火源以外に,非電気による機械的着火源,粉じん等が同等な危険源として列挙されている.本稿は,これらの考えの基となる合理的体系論としてのEN1127-1 の予防と防護-基本概念と方法論の概説および考察をしたうえで,今後の国内における爆発性雰囲気での課題を問題提起する.