著者
平田 治 土井 進
出版者
信州大学教育学部附属教育実践総合センター
雑誌
信州大学教育学部附属教育実践総合センター紀要 教育実践研究
巻号頁・発行日
vol.9, pp.145-154, 2008-12-26

土井は平成4年7月の読売新聞紙上で竹内隆夫に出会い,平成4・5年度の「教育実践研究の基礎」の授業に竹内を招き,それぞれ4回にわたって「自問清掃」の講義を受けた.この講義を受講した学生たちによって,平成6年度から「信大YOU遊サタデー」が実施され15年目を迎えている.平成19年3月に三重大学の齋藤昭名誉教授から,平田が「自問清掃」の実践を通して多大な教育成果を上げていることを紹介された.これを受けて両者が講義の構想を練り, 「自問清掃」を「生活科指導法基礎D」 の授業において,平田が3回にわたって講義することになった.受講した学生達は, 「自閉清掃」の教育的価値や内発的動機付けの重要性について理解を深めることができ,教員養成における「自問清掃」指導の意義が確認された.さらにこうした講義による学びが,具体的な体験を通して学ぶ場とリンクすることの必要性が再認識された.
著者
西澤 久恵 土井 進
出版者
信州大学
雑誌
教育実践研究 : 信州大学教育学部附属教育実践総合センター紀要 (ISSN:13458868)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.173-182, 2000-07-31

This article reports SURAIMU making gives an opportunity of attending the class to children who have refused to go to school.
著者
小林 則雄 土井 進
出版者
信州大学教育学部附属教育実践総合センター
雑誌
信州大学教育学部附属教育実践総合センター紀要 教育実践研究
巻号頁・発行日
vol.9, pp.101-110, 2008-12-26 (Released:2015-09-24)

入学問もない1年生に毎日宿題を課した.宿題は, A4片面1枚としその裏面に音読用の詩を載せた.現代詩から『論語』,『平家物語』, 『百人一首』, 『実語教』, 『尊徳語録』など幅広いジャンルからの詩を提供した.詩を暗記できたら「音読認定証j にシールを貼り, 5作品を暗記するごとに音読認定証3級から順次等級の認定を行った.保護者の理解と援助も得られ,保護者から子どもに称賛が与えられ,また保護者と子どもの関係がより密接になった.それにより子どもたちが安定した学校生活を送れるようになった.低学年でも古典に親しむことができることが分かった.音読は声に出して読むことにより,本人および周囲の者との良好な関係を構築する力があることが分かった.新しい学校で3年生を担任することになった.これまでの経験を生かし音読の宿題を課しているが,子どもたちにも好評であり学級も落ち着いている.
著者
小林 則雄 土井 進
出版者
信州大学教育学部附属教育実践総合センター
雑誌
教育実践研究 (ISSN:13458868)
巻号頁・発行日
no.9, pp.101-110, 2008-12

入学問もない1年生に毎日宿題を課した.宿題は, A4片面1枚としその裏面に音読用の詩を載せた.現代詩から『論語』,『平家物語』, 『百人一首』, 『実語教』, 『尊徳語録』など幅広いジャンルからの詩を提供した.詩を暗記できたら「音読認定証j にシールを貼り, 5作品を暗記するごとに音読認定証3級から順次等級の認定を行った.保護者の理解と援助も得られ,保護者から子どもに称賛が与えられ,また保護者と子どもの関係がより密接になった.それにより子どもたちが安定した学校生活を送れるようになった.低学年でも古典に親しむことができることが分かった.音読は声に出して読むことにより,本人および周囲の者との良好な関係を構築する力があることが分かった.新しい学校で3年生を担任することになった.これまでの経験を生かし音読の宿題を課しているが,子どもたちにも好評であり学級も落ち着いている.
著者
那須 良寛 土井 進 谷塚 光典
出版者
信州大学
雑誌
教育実践研究 : 信州大学教育学部附属教育実践総合センター紀要 (ISSN:13458868)
巻号頁・発行日
vol.4, pp.105-114, 2003-09-30
被引用文献数
1

College of Education in Shinshu University introduced field placement activities, "Shin-dai YOU-Yu Saturday," as a part of preservice teacher education curricula. As prospective teachers, college of education students expanded their experience through the activities. Their reflective description on their practice was analyzed in order to clarify diverse aspects of expansion of their experience. The "Shin-dai YOU-Yu Saturday" facilitated students' growth of skills for lesson planning, communication, and material development. It provided prospective teachers with an opportunity to foster their practical teaching skills.
著者
塩原 孝茂 土井 進
出版者
信州大学
雑誌
教育実践研究 : 信州大学教育学部附属教育実践総合センター紀要 (ISSN:13458868)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.21-30, 2002-07-31

In this thesis, we discussed the significance of nature's classroom in school education from three aspects: "the original experience (as it relates to the five senses) ," "the fundamental scientific view point," and "the basis for becoming independent." We showed, based on these three aspects, that Life Environment Study should be effectively used in the early years of elementary school education. Based on the significance of nature's classroom, we suggested that one way to improve Life Environment Study is for students to observe wild birds and to care for animals that they are familiar with. At the same time, we also emphasized the importance of teacher's role in this activity.
著者
梅澤 実 土井 進 浦野 弘 濁川 明男 中山 玄三 姫野 完治 谷塚 光典
出版者
鳴門教育大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2003

教育実習における実践的能力を評価する評価基準を明らかにすることをねらいとし、教育実習での実習生の学びから、評価基準を探った。その結果以下のことが明らかになった。(1)授業設計段階での意思決定:初期は、興味・関心」が意思決定に大きく関わるが,授業の回数を重ねるに従い,その観点は次第に薄れ,理解度の項へと関心が高まる。(2)授業実践過程における意思決定:「子僕の反応」による意思決定要因は,「予想外の応答」と「子供の行動」に分けられる。「意思決定の実際」では、授業展開における「リスキー」か否かの判断は,授業が予定通り成立するかどうかである。しかし,実習が進むにつれ,子供達が「理解」するために,どのような意思決定をすればよいかという意識が芽生える。(3)授業を見る観点の変容:初期段階は、「子ども主体」の実現を探ろうとする意識で、大学における講義等で得た知識を授業者の具体的教授行為に同定する。授業を1〜2回経験した段階で、「説明」「発問」という教授行動を児童の側から捉える。授業を3〜4回経験した段階から、「特定児童」に目が向けられる。最後の段階では、「教材」についての見方、「子どもの学習にとって、どんな意味があったか」といった、「子どもの学習」と「教材」との関係を視野に入れた批判的視点が獲得される。