著者
河崎 雅人 藤井 涼太 小池 守 梅澤 実
出版者
一般社団法人 数学教育学会
雑誌
数学教育学会誌 (ISSN:13497332)
巻号頁・発行日
vol.59, no.1-2, pp.11-18, 2018 (Released:2019-10-16)

本研究は,かけ算九九の習熟を図るための3つの教材を用いた学習後の習熟状況により, 児童の習熟度に応じた適切な教材を明らかにしようとしたものである.本調査では,ゲーム 教材,ドリル教材,パズル教材を対象とした.乗法の学習終了後に,6回の朝学習の時間を 利用して,学級ごとに,それぞれ一つの教材を用いて学習した.朝学習前,6回の朝学習の 終了直後に調査を実施し,3学級の習熟状況を比較した.その結果,次の示唆を得た. ・ゲーム教材は,学習直後には正しく答えられない九九がわずかな児童には適しているが, 正しく答えられない九九が多い児童には適していない ・ドリル教材は,習熟度の高い子どもには効果が少なく,習熟度の低い児童は逆に習熟度を 低下させる可能性をもつ ・パズル教材は,習熟が不十分な児童には習熟度の向上に有効であるが,記憶を確実にする ことには適していない 以上のように,3つの教材の持つ特性が明らかになり,習熟状況や目的に応じた教材を選 択する上での示唆を得ることができた.
著者
梅澤実
出版者
全国大学国語教育学会
雑誌
国語科教育 (ISSN:02870479)
巻号頁・発行日
vol.57, pp.68-75, 2005
被引用文献数
2
著者
梅澤 実 土井 進 浦野 弘 濁川 明男 中山 玄三 姫野 完治 谷塚 光典
出版者
鳴門教育大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2003

教育実習における実践的能力を評価する評価基準を明らかにすることをねらいとし、教育実習での実習生の学びから、評価基準を探った。その結果以下のことが明らかになった。(1)授業設計段階での意思決定:初期は、興味・関心」が意思決定に大きく関わるが,授業の回数を重ねるに従い,その観点は次第に薄れ,理解度の項へと関心が高まる。(2)授業実践過程における意思決定:「子僕の反応」による意思決定要因は,「予想外の応答」と「子供の行動」に分けられる。「意思決定の実際」では、授業展開における「リスキー」か否かの判断は,授業が予定通り成立するかどうかである。しかし,実習が進むにつれ,子供達が「理解」するために,どのような意思決定をすればよいかという意識が芽生える。(3)授業を見る観点の変容:初期段階は、「子ども主体」の実現を探ろうとする意識で、大学における講義等で得た知識を授業者の具体的教授行為に同定する。授業を1〜2回経験した段階で、「説明」「発問」という教授行動を児童の側から捉える。授業を3〜4回経験した段階から、「特定児童」に目が向けられる。最後の段階では、「教材」についての見方、「子どもの学習にとって、どんな意味があったか」といった、「子どもの学習」と「教材」との関係を視野に入れた批判的視点が獲得される。