著者
新垣 智規 城間 政司 長田 智和 谷口 祐治 玉城 史朗
雑誌
研究報告ユビキタスコンピューティングシステム(UBI)
巻号頁・発行日
vol.2011, no.5, pp.1-4, 2011-11-17

近年,さまざまなセンサー類が搭載された携帯電話やスマートフォンの普及により,人間の行動をデジタルデータとして保存するライフログに注目が集まっている.記録されたデータの有用性は利用時に判明するものであり,ライフログでは可能な限りすべての行動を詳細に記録することが望ましい.しかし,RDBMS で構成された現行システムでは膨大なデータを扱うことが困難である.そこで,本研究では,ライフログの収集端末として Android OS が搭載された携帯電話を用いて位置情報データの取得し,ログの保存と解析に Hadoop と HBase を利用したライフログシステムの試作を行う.本稿では,その有用性と課題について検討する.The mobile devices and smart phones which have many types of sensors in it, is becoming common. Because of this, life log which stores digital data of human behavior, action, or movements which is called life-log is getting more atttentions these days. The availability of the data that is stored in can only be known when actually using it. Therefore, it is desirable to have all the data we can get out of life-log when collecting. However, the existing systems which is constructed using RDBMS does not have the ability to compute floods of data. In this paper, we propose a Life-log system which uses a smart phone with an Android OS in it. This system will get location data and save them. After saving the data, it will be sent and analysed using Hadoop and HBase. we made a prototype system and disqus the availability of the system.
著者
城間政司 長田智和 玉城史朗 谷口祐治 名嘉村盛和
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2011, no.1, pp.461-463, 2011-03-02

近年無線LANサービスを提供する施設が増加している。<br />無償の無線LANサービスは、共通パスワードやパスワードなしで提供されており、<br />利用者を特定する方法がないため、悪用されたときに対処できないリスクがある。<br />一方、利用者を特定できる有償の無線LANサービスは事前に契約等が必要であり、<br />すべての施設利用者にサービスを提供するのは困難である。<br />本論文では、利用者の所属機関が発行するIDや施設利用情報をサービス利用認可の判断属性として使用し、<br />認可条件となる属性を認証する仕組みをOpenIDで実現する無線LANシステムを提案する。
著者
城間 政司 西尾 泰彦 井上 博之
雑誌
コンピュータセキュリティシンポジウム2016論文集
巻号頁・発行日
vol.2016, no.2, pp.474-479, 2016-10-04

空港やデパート等の公共施設におけるモバイル充電サービスが普及している.公共充電サービスは利便性が高い一方で,個人情報の漏えいや不正操作の可能性がある.本稿では,公共施設で提供されている充電サービスにおける偽装攻撃の脅威モデルを導出し,そのモデルに基づいて具体的な攻撃方法についてまとめた.本攻撃手法を iOS 端末に適用した結果,モバイル充電サービスを偽装した Lightning アダプタケーブルと USB 周辺機器を使用することで,パスワード入力画面の覗き見や端末の不正操作が可能であることを示した.また,この対策として端末に接続されている USB デバイスが意図して接続されているものであるかどうかをユーザに確認するモデルを検討した.
著者
城間政司 長田智和 玉城史朗 谷口祐治 名嘉村盛和
雑誌
第73回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2011, no.1, pp.461-462, 2011-03-02

近年無線LANサービスを提供する施設が増加している。<br />無償の無線LANサービスは、共通パスワードやパスワードなしで提供されており、<br />利用者を特定する方法がないため、悪用されたときに対処できないリスクがある。<br />一方、利用者を特定できる有償の無線LANサービスは事前に契約等が必要であり、<br />すべての施設利用者にサービスを提供するのは困難である。<br />本論文では、利用者の所属機関が発行するIDや施設利用情報をサービス利用認可の判断属性として使用し、<br />認可条件となる属性を認証する仕組みをOpenIDで実現する無線LANシステムを提案する。
著者
與儀 那広 城間 政司 長田 智和 谷口 祐治 玉城 史朗
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NS, ネットワークシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.372, pp.59-62, 2011-01-13

近年,AjaxやHTML5の台頭により,JavaScriptを用いたWebブラウザのリッチクライアント化が進んでいる.これにより,プラットフォームに依存しないアプリケーションの開発が可能になってきた.しかし,現在のJavaScriptの機能では,Webブラウザ間でP2P通信を行うアプリケーションを開発することはできない.そこで,本研究ではJavaScriptに新たな機能を追加し,WebSocketを用いることでWebブラウザ間P2P通信を実現する.また,その有用性を示す例として,Webブラウザ上で動作し,さまざまな気象情報を伝送するP2Pアプリケーションの開発を行う.
著者
澤岻 寛人 城間 政司 長田 智和 谷口 祐治 玉城 史朗
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IN, 情報ネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.373, pp.143-146, 2011-01-13

近年注目を集めている仮想OS技術の一つであるOpenVZは,導入の容易性やコンテナの集積度高めることが容易な点等からレンタルサーバ業者等に急速に普及している.しかし.仮想OS技術は仮想マシン技術に対して,カーネルの影響が全コンテナに及ぶなど,安定したサービス運用を目的とした用途としては信頼性に欠ける.本発表では,仮想OS技術の一つであるOpenVZと仮想マシン技術である一つであるXenを比較し.それぞれのパフォーマンス特性について評価する.
著者
城間 政司 長田 智和 谷口 祐治 名嘉村 盛和 玉城 史朗
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 D (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.J95-D, no.12, pp.2021-2030, 2012-12-01

インターネット上には個人や組織の属性や状態などの多様なID情報が存在しており,サービス事業者はこれらのID情報を活用して様々なサービスを提供できるが,インターネットは匿名性が高く,詐称やなりすましが容易に可能である.一方,正当性のあるID情報は特定の機関が管理しており,そのID情報を外部の機関でも利用可能にするための仕組みとしてID連携技術が提案されている.ID連携技術はID連携に必要なメタデータを事前に交換する静的なものと,ID連携の要求に応じて交換する動的なものに大別でき,それぞれID連携のスケーラビリティやID情報の正当性に関する課題がある.本論文では,正当性のあるID情報を利用できる動的なID連携を実現するため,トラストフレームワークモデルと呼ばれるID連携モデルをOpenIDに適用する手法を提案する.本提案手法は,OpenIDそのものより規模拡張の柔軟性が低くなるがSAMLと比べて高いものとなっている.