著者
松田 健 佐藤 暁 森 健介 堤 利幸
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. SLDM, [システムLSI設計技術] (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.2, pp.67-72, 2007-01-17
参考文献数
9

情報処理技術者試験で用いられている仮想計算機COMET IIとそのアセンブリ言語CASL IIは、シンプルで理解しやすい構造のため多くの教育機関でCPUやアセンブリ言語の学習に広く活用されている。しかし現在組込みソフトウェアの開発では、C言語でCPU制御プログラムを記述することが一般的である。しかし実用的なCOMET II用Cコンパイラはこれまでなかった。そこで本研究では実用レベルのCOMET II用Cコンパイラの開発を行い、C言語を用いたCOMET IIマイコンの制御を可能にした。
著者
落合 渉 堤 利幸 山崎 浩二 冨澤 一隆
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告システムLSI設計技術(SLDM) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2002, no.113, pp.67-72, 2002-11-27
参考文献数
6

本稿では、CPLDのPLAブロックにおけるクロスポイント故障および縮退故障の診断法を提案する。CPLDはPLAブロックが相互に接続されたデバイスであり、設計変更が容易なため広く用いられている。これまでCPLDのクロスポイント故障および縮退故障の検出に関する研究は行われてきたが、故障診断に関しては十分な研究がなされていない。本論文では診断用のコンフィギュレーションを調査し、CPLDのPLAブロックにおけるクロスポイント故障および縮退故障の診断法を提案した。結果として8回のコンフィギュレーションで100%の故障が診断可能であることを示す。4回のコンフィギュレーションでは98.5%の故障が診断可能であった。This paper describes an approach to locate crosspoint faults and stuck-at faults in a PLA block of CPLD. CPLD is a configurable device in which PLA blocks are connected mutually. Since the design change is easy, CPLD is widely used. Although research on detection of crosspoint faults and stuck-at faults of CPLD has been done so far, sufficient research on fault location has not been shown. We investigate configurations for fault location of the PLA block of CPLD and propose an approach to locate crosspoint faults and stuck-at faults. It is shown that all faults can be located by eight times of configurations using the proposed approach. The 98.5% of the faults can be located by four times of configurations.
著者
日置 雅和 河並 崇 松本 洋平 堤 利幸 中川 格 関川 敏弘 小池 帆平
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. RECONF, リコンフィギャラブルシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.198, pp.37-42, 2009-09-10
被引用文献数
3

我々の研究グループは,ソフトウェアとハードウェアの観点から,電力を再構成可能なFPGAである"Flex Power FPGA"の予備的評価を行ってきた.今回,我々はFPGAとしての回路再構成機能に加えて,電力再構成機能を有するFlex Power FPGAチップの設計と試作を90nm CMOS技術で行った.また,デバイス設計と同時に,Flex Power FPGAのための専用ソフトウェアを開発した.専用ソフトウェアを用いて16ビットカウンタ回路のビットストリームを生成しチップへ実装した.その結果,設計したチップ上で16ビットカウンタの完全動作を確認した.
著者
河並 崇 日置 雅和 堤 利幸 中川 格 関川 敏弘 小池 汎平
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. RECONF, リコンフィギャラブルシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.288, pp.31-36, 2005-09-09
被引用文献数
13

Flex Power FPGAはトランジスタのしきい値電圧を電気的に制御することにより, 高速化と低消費電力化を可能とした新しいアーキテクチャである.本稿では, Flex Power FPGAにおいて最適なしきい値電圧を設定する低消費電力探索アルゴリズムの検討を行う.