著者
大内 茂人 矢野 浩司
出版者
The Institute of Electrical Engineers of Japan
雑誌
電気学会論文誌D(産業応用部門誌) (ISSN:09136339)
巻号頁・発行日
vol.110, no.4, pp.410-417, 1990
被引用文献数
2 3

On a variable speed control of motors used in industrial plants and industrial robots, a shaft torsional oscillation is often generated when a motor and a load are elastically coupled with a shaft. Such an oscillation may result in damage to the machine.<br>This paper is intended to theoretically explain the fact that a shaft torsional oscillation can be suppressed by using the digital observer regardless of the presense of the gear.<br>In this paper, we conducted tests on two shafts with resonant frequencies at 10.5 Hz and 16 Hz using a full-digital control equipment for controlling DC motors with the digital observer in order to confirm the oscillation control effects.
著者
小谷 斉之 大内 茂人 稲葉 毅
出版者
釧路工業高等専門学校
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2018-04-01

本事業は災害現場等の危険領域探査や遠隔地への自律搬送への利用が期待できるCMG搭載型無人二輪車の開発を目的とし,CMGを疑似荷重移動装置として応用した高機動化制御の制御系設計と制御手法の確立および外界センサ測定による周囲環境に応じた自律走行制御を目指している。2輪バイクによる旋回走行では予め車体をバンクさせる必要があるため,適切なタイミングでCMGによる疑似荷重移動によって車体のバンク動作をさせながら滑らかな旋回走行が実現可能となる。そこで,適切なタイミングを図れるように,走行可能な領域と回避すべき障害物を事前に把握するための周囲環境測定を行う。昨年度の研究計画では,自律走行制御のための周囲環境測定手法としてステレオカメラを用いた自己位置推定を当初予定していたが,研究に遅れが出たため,膨大なデータ容量管理と構築に時間がかかる本方式から修正し,レーザー測域センサ方式を用いて処理を軽減した周囲環境構築を行うように研究計画を変更して実施した。しかしながら,コロナウィルス予防による度重なる自粛要請の影響によって実験機を用いた実験データを取得することができなかった。このため,十分な実験に基づいた有効性を検証できていないため,国内外での発表ができていない現状である。
著者
大内 茂人 小谷 斉之 稲葉 毅 宮下 朋之 井上 健人
出版者
一般社団法人 日本UAS産業振興協議会
雑誌
次世代移動体技術誌
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, pp.32-43, 2020

近年,急速に応用が広がっているドローンであるが,突風など悪天候時の飛行は困難である。このような問題を解決する手段としてローターのピッチ制御・回転速度の制御などが考えられるが,飛行を行うためのロータを飛行安定性のために使うことは墜落の要因となり得る。一方,高速で回転する円盤の力を利用して宇宙ステーションの姿勢制御,クレーン吊り荷や船の揺れ止めなどを行う CMG(コントロール・モーメント・ジャイロ)が知られている。本論文では,開発の第一ステップとしてロール軸方向のトルクを発生する CMG をドローンの姿勢制御に適用,実験を行った結果得られた顕著な効果を紹介する。
著者
大内 茂人 劉 康志 佐藤 昭二 美多 勉
出版者
公益社団法人 計測自動制御学会
雑誌
計測自動制御学会論文集 (ISSN:04534654)
巻号頁・発行日
vol.34, no.3, pp.225-231, 1998-03-31 (Released:2009-03-27)
参考文献数
7
被引用文献数
3

Mine train control system is consisted of a winder, a train which transports many people to minebottom, and a long wire rope which connects a winder and a train. The mine train control system reported in this paper is the system with the longest rope of about 6700m in the world. This system often generate a rolling of train when the train stops at the station, when using conventional control. In convensional systems, two mine train control systems of the length of 1/2 of all mining galleries were used in order to ristrict the rolling. In these systems, change time was necessary. However, this change time become unnecessary by using a system with the length of 6700m. When using this system, it is the main subject how to control the bigger rolling. We solved the problem on the rolling control of this system by using H∞ control, and got the result that the travel time of the train made 2/3 compared with that of the convensional systems using two mine train control systems, and the train speed of 420m/min which is the maximum speed in the world was achieved.
著者
増田 良介 大内 茂人 稲葉 毅
出版者
東海大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

本研究では、手の不自由な障害者がいつでもどこでも好きなものを、なじみ深い箸を使って食べることができる食事介助ロボットを開発した。このロボットは、水平多関節型で先端部に箸操作機構をもち、コンピュータ画面に表示された食べ物を指定すると、箸で自動的に口元まで持っていくシステム構成となっている。箸の閉じ位置と把持力を計測し制御することにより、多様な食べ物をハンドリングすることができるようになった。