著者
大場 裕一
出版者
名古屋大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2011-11-18

ホタルルシフェリンが、1分子のハイドロキノン(またはベンゾキノン)と2分子のL-システインから生合成されること実験により初めて明らかにした。また、毒性のあるハイドロキノンはそのままの形ではホタル体内には存在せず、そのかわりグルコースが付加したアルブチンの存在が認められた。このことはホタルが体内でハイドロキノンとシステインからルシフェリンを生合成していることを示している。
著者
大場 裕一
出版者
中部大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2016-04-01

不明であった発光キノコの発光メカニズムの解明を目的に、発光反応産物(ルシフェリン酸化物)の化学構造の解明と、ルシフェラーゼ(発光酵素)の特定を試みた結果、そのどちらも明らかにすることができた。また、ルシフェリン酸化物がカフェ酸を介して再びルシフェリンへとリサイクルされることを発見し、発光キノコが持続的に発光する仕組みを解明することができた。
著者
大場 裕一 井上 敏
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
化学と生物 (ISSN:0453073X)
巻号頁・発行日
vol.45, no.10, pp.681-688, 2007-10-01 (Released:2009-05-25)
参考文献数
25
被引用文献数
2
著者
大場 裕一 OBA Yuichi
出版者
名古屋大学博物館
雑誌
名古屋大学博物館報告 (ISSN:13468286)
巻号頁・発行日
vol.28, pp.77-83, 2012-12-25 (Released:2013-06-11)

Distribution of the luminous earthworm, Microscolex phosphoreus (Dugès, 1837), was recorded from 14 points in Nagoya University Higashiyama Campus on March and April, 2012. DNA barcode analysis revealed that these specimens are divided into three independent haplotype groups.
著者
大場 裕一 柴田 康平 吉田 宏 OBA Yuichi SHIBATA Kouhei YOSHIDA Hiroshi
出版者
名古屋大学博物館
雑誌
名古屋大学博物館報告 (ISSN:13468286)
巻号頁・発行日
vol.27, pp.13-16, 2011-12-25 (Released:2012-07-18)

We found the luminous earthworm, Microscolex phosphoreus (Dugès, 1837), in Nagoya University campus on Jan 2011. This is the first record of this species in Aichi Prefecture. The luminescent mucus was discharged from anus upon mechanical stimulus. The DNA ‘barcode’ sequences of a cytochrome oxidase I region were analysed and compared to those from other localities.
著者
小鹿 一 丸山 正 大場 裕一 吉国 通庸
出版者
名古屋大学
雑誌
萌芽研究
巻号頁・発行日
2002

沖縄産シャコ貝(ヒメジャコ、Tridacna crocea)の外套膜に共生する渦鞭毛藻(Symbiodinium属)の種類を明らかにするために、まず株化された渦鞭毛藻を用いて分子系統解析法の確立を行なった。藻体よりゲノムDNAを抽出後、5.8SrRNAのITS領域および18SrRNAのV1領域をPCRにより増幅し、ダイレクト・シークエンス法により配列を決定した。続いて、分子系統解析ソフトPhylipを使用して、近隣接合法(NJ)により渦鞭毛藻の系統関係を解析した。その結果、これまで未知であった株の系統が明かとなった。この方法を用いて、つぎに実際のシャコ貝にどのような種類の渦鞭毛藻が共生しているのかを調べた。これまで、シャコ貝には複数種の渦鞭毛藻が共生していることはわかっていたが、どのような種がどのくらいの割合で共生しているのかは不明であった。そこで、ヒメジャコの外套膜より取り出した藻体を用いてDNAを抽出し、PCRを行なった。続いて、このPCR産物をプラスミドベクターに組み込み、大腸菌にトランスフォーメーションした。現在は、得られてきたコロニーに対しコロニーPCRを行ない、ひとつひとつのコロニーがどの種類の渦鞭毛藻に由来したDNAを持っているかを制限酵素とシークエンスを併用して決定する方法を確立している。また、渦鞭毛藻の系統に対応して興味深い低分子化合物がさまざま産生されていることが明らかになってきた。その中には、新規化合物であるzooxanthellamide類やzooxanthellactoneなども含まれる。これらの化合物が共生過鞭毛藻に特異的であることから、何らかの共生現象に関わっている可能性が期待される。