著者
上村 務 構内 寛文 吉田 幹 大平 剛 Lucassen John M.
出版者
一般社団法人日本ソフトウェア科学会
雑誌
コンピュータソフトウェア (ISSN:02896540)
巻号頁・発行日
vol.6, no.1, pp.4-16, 1989-01-13

COB (C with OBject)は著者らが開発しているオブジェクト指向言語である.COBの主眼点は,オブジェクト指向を基本にして,それに近年のプログラミング言語技術で有効性が実証されている主要な手法を結合することにより,プログラム,およびその開発プロセスの質的向上をねらった汎用言語を提供することにある. 本論文では,現在実現されているCOBのオブジェクト指向について説明する.まずCOBの設計方針について述べ,以下,クラス,多重継承,型,そしてクラスのビューについてその基本的な内容を説明する.最後に現時点でのCOBの使用経験について述べる.
著者
大平 剛士 藤本 哲史
出版者
The Japanese Association of Administrative Science
雑誌
経営行動科学 (ISSN:09145206)
巻号頁・発行日
vol.26, no.3, pp.249-262, 2013 (Released:2014-08-01)
参考文献数
36
被引用文献数
1

In this study, we examine the impacts of monetary and non-monetary rewards on job satisfaction for home care workers in for-profit and nonprofit organizations. We test "the donative-labor hypothesis" (Hansmann, 1980; Preston, 1989; Rose-Ackerman, 1996) which argues that pay for workers in nonprofit organizations are lower than those for workers in for-profit organizations, while satisfaction with non-monetary rewards, along with their impact on job satisfaction, is significantly higher for workers in nonprofit organizations. The results from data analysis based on 390 workers in for-profit organizations and 47 workers in nonprofit organizations showed that those in nonprofit organizations worked for a lower level of pay in exchange for a higher satisfaction with non-monetary rewards and opportunities for training and professional development compared to their counterparts in for-profit organizations. We also found that satisfaction with those rewards and opportunities increased job satisfaction in nonprofit organizations. The implication of the findings and directions for future research are discussed.
著者
大平 剛 馬久地 みゆき
出版者
神奈川大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2017-04-01

アメリカザリガニの造雄腺ホルモンをコードするcDNAを単離し、アメリカザリガニ造雄腺ホルモンのアミノ酸配列を明らかにした。次いで、アメリカザリガニ造雄腺ホルモンを化学合成した。そして、合成造雄腺ホルモンを、アメリカザリガニの近縁種で単為生殖する全雌のザリガニ(以下、ファラクス)に週1回の頻度で14回注射した。注射を開始してから20週目に雌性生殖孔が消失し、第1腹肢が雄性化したファラクスが見出された。生殖腺を観察したところ、精巣と輸精管が確認された。その個体の生殖腺を組織形態学的に観察したところ、精原細胞や精子形成が確認された。ホルモン処理による完全な性転換の誘導は、本研究が世界最初の例である。
著者
大平 剛
出版者
帯広大谷短期大学
雑誌
帯広大谷短期大学紀要 (ISSN:02867354)
巻号頁・発行日
no.48, pp.11-20, 2011-03-31

はじめに 遠藤周作の小説「黄色い人」は昭和三〇年一一月、雑誌『群像』に発表された。「白い人」と対になる作品で、「アデンまで」「白い人」とともに遠藤周作自ら出発期の代表作としてあげるものである。 この小説はこれまで、遠藤周作による日本人論的なもの、日本人の宗教心について書いたものとして読まれてきたことが多かった。たとえば武田秀美氏は「黄色い人」には「日本の仏教や神道に根ざした汎神論的神仏の世界と、西洋のキリスト教の唯一絶対神の世界との、精神風土と罪の意識の対比」「「黄色い人」である日本人のキリスト教の受容と、白い人である外国人神父の日本へのキリスト教の宣教と司牧」「背教司祭への神の救い」といったテーマが書かれていると評している1。遠藤周作がそのような問題意識を考えて書いていたということに異論はない。しかし、このようにテーマだけを取り出す読み方では「黄色い人」の動的な側面を見落としてしまう。それは遠藤周作の評論やエッセイの思考をなぞるといった作家論的作業から生まれてきた読みであって、小説を読む行為を通して得られる読みからは遠く離れてしまう。宗教をテーマとしている特殊性もあるため、このような作家論的読み方の重要性も理解しているが、本稿ではあくまで小説として「黄色い人」のはらむモチーフを考えてみたい。
著者
大平 剛
出版者
北九州市立大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2006

ムスリム(ボスニアック)、セルビア人、クロアチア人の三主要民族間で凄惨な内戦が三年半もの間繰り広げられたボスニア・ヘルツェゴビナの紛争後復興状況を調査し、平和構築活動が民族間の分断状況を改善するきっかけになっているのかどうかを考察した。結果として、紛争終結直前から直後にかけての混乱期に行われた特定民族への援助活動が、紛争終結後十数年を経過した現在においても影響を及ぼし、ひいては同国における民族主義に基づく政治活動の延命につながっていることが確認できた。ボスニア・ヘルツェゴビナでは今もって民族間に分離独立の動きが残っており、紛争再発の芽が完全に除去されたとは言い難い状況にある。本研究の調査結果から、紛争再発防止の観点からも、紛争終結後早期における援助活動の調整と監督が、その後の復興にとって重要であることが指摘できた
著者
中村 宏明 安田 和 大平 剛 三ッ井 欽一
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.47, pp.99-100, 1993-09-27

オブジェクト指向ソフトウエア開発では共通のモデルを用いて分析・設計・実装が行なうことができる。各フェーズが継目なくつながることで、ソフトウエアの変更・修正・追加、再利用などの容易化が期待できる。この利点を生かすためにはフェーズ間を逆方向へ戻れることも重要で、特にプログラムを理解することによって分析・設計に関する情報を得ることが、反復的・進化的なソフトウエアの開発の鍵になる。ところがオブジェクト指向の主要な性質である継承と多相性は、プログラムを理解することを困難なものにしている。例えば次のようなC++の関数呼び出しを理解するために、関数を定義している場所を求める過程を考える。table.Put(token);(1)tableがデータ・メンバーである場合、この関数呼び出しを含むメンバー関数が宣言されているクラスの継承階層の中でtableが定義されているクラスを探し、tableの型を知る。(2)関数の多義性を解決するために、同様にしてtokenの型を調べる。(3)tableのクラスの継承階層の中で、メンバー関数putを定義しているクラスを探す。この他にC++には、マクロ、多義演算子、自動型変換、例外処理など、プログラムを書くことを簡潔にするが、読むことを複雑にする要素が多く含まれている。したがって、オブジェクト指向の利点を生かしたソフトウエア開発を行なうためには、プログラムの理解を支援する環境が不可欠である。本稿では、まずプログラムの理解支援に対する要件を考察し、次に、我々が作成したC++ソース・コードの理解支援システムの構成と、その使用例を紹介する。